目次
- 刑務所の食事の実態とは
- ムショメシと呼ばれることも
- 日本の刑務所の食事の実態
- 基本的な朝の食事
- 基本的なお昼の食事
- 基本的な夜の食事
- 被害者の命日にはおしるこ
- 日本だけじゃない!世界の刑務所の食事
- 韓国の刑務所の食事
- 韓国の外国人受刑者の食事
- ジンバブエの刑務所の食事
- インドの刑務所の食事
- 台湾の刑務所の食事
- アメリカの刑務所の食事
- 素行の悪い人には別メニューが用意されていることも…
- 刑務所の食事のカロリー概算
- 1日に摂取できるカロリーは定められている
- 基本的に重労働な人ほど食事が多くなる
- カロリーも労働量に比例する
- カロリーは計算されているが、何故か刑務所の食事は痩せてしまう
- 正月やイベントごとの時はメニューは変わる?
- 行事で食事が変わる
- クリスマスにはケーキ
- 大晦日やお正月には普段よりも豪華に
- ひな祭りなどの行事の時はお菓子が食べられるところも
- 現在は洋食などの食事も出る
- 食事は受刑者の唯一の楽しみと言われている
- 食事中にルールはあるの?
- 食事中の私語は禁止
- 前を向いて食べなければいけない(よそ見厳禁)
- 看守に背中を向けてはいけない
- 食事は速くとらなければいけない
- 刑務所のご飯が不味いといわれていた理由
- 当時は独房にトイレがなかった
- 今よりも栄養バランスが悪い食事であった
- 今は糖尿病者でも健康的な体になれるということも
- 刑務所ごとに食事は違うけど、ムショメシは意外と美味しい
刑務所の中では、受刑者は食事をする時に前を向いて食べなければいけません。刑務所の中で一番多い違反が食べ物に関することだからです。食べ物を隠したり、受刑者同士で食べ物のやり取りをしたり、食事をめぐって受刑者同士がケンカをすることもあります。
そのため、食事中は看守の目が厳しくなり、横を向いたり、後ろを振り返ったり、きょろきょろしたりすると違反を疑われるので、受刑者はよそ見をせずに前を向いて食べなければいけないのです。
そのため、食事中は看守の目が厳しくなり、横を向いたり、後ろを振り返ったり、きょろきょろしたりすると違反を疑われるので、受刑者はよそ見をせずに前を向いて食べなければいけないのです。
看守に背中を向けてはいけない
via pixabay.com
独居房や雑居房で食事をする時、受刑者は看守に背中を向けてはいけません。それどころか、居室で食事をする時には座る位置と座る向きが決まっています。これもご飯を隠したり、受刑者同士で食べ物のやり取りをするのを防ぐためです。
居室の出入り口の扉の横には、腰の高さの位置に食事を受け取るための食器口があります。独居房の場合を例にすると、受刑者はそのすぐそばに小机を持ってきて座らなければいけません。
座る向きは食器口に対して正面の場合と横の場合があります。扉に向かって真っすぐか横向きです。つまり、受刑者は看守に顔が見えるようにして食事をしなければいけないのです。
居室の出入り口の扉の横には、腰の高さの位置に食事を受け取るための食器口があります。独居房の場合を例にすると、受刑者はそのすぐそばに小机を持ってきて座らなければいけません。
座る向きは食器口に対して正面の場合と横の場合があります。扉に向かって真っすぐか横向きです。つまり、受刑者は看守に顔が見えるようにして食事をしなければいけないのです。
食事は速くとらなければいけない
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刑務所の規則としてあるわけではないですが、食事の時間や休憩時間や刑務作業の時間など、受刑者たちの一日は時間で細かく管理されている上に、集団行動なので、自分のペースでゆっくりと食事をすることは難しく、速く食べなければいけない傾向にあります。
特に朝は急いでご飯を食べなければいけません。朝食開始から刑務作業に行くまでの時間が30分ほどしかないのです。ご飯を食べ、片付けをして、歯を磨き、工場に行く準備をする。これをわずか30分という短時間でこなさなければいけないので、悠長にご飯を食べている暇はないのです。
特に朝は急いでご飯を食べなければいけません。朝食開始から刑務作業に行くまでの時間が30分ほどしかないのです。ご飯を食べ、片付けをして、歯を磨き、工場に行く準備をする。これをわずか30分という短時間でこなさなければいけないので、悠長にご飯を食べている暇はないのです。
刑務所のご飯が不味いといわれていた理由
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刑務所のご飯は今でも不味いというイメージがありますが、昔は今よりもっと刑務所のご飯は不味いと言われていました。映画やドラマで刑務所のご飯を「くさい飯」と言っているのを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ここでは、刑務所のご飯が不味いと言われていた理由や、なぜ刑務所のご飯は「くさい飯」と言われていたのか、その原因をまとめてみました。
ここでは、刑務所のご飯が不味いと言われていた理由や、なぜ刑務所のご飯は「くさい飯」と言われていたのか、その原因をまとめてみました。
当時は独房にトイレがなかった
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昔の刑務所のトイレは今みたいな水洗トイレではなく、汲み取り式でした。独居房の場合は衝立で仕切られたところに桶が置かれていました。雑居房の場合は個室になってはいるものの、床を掘り起こして、コンクリートの土間のようにしてあり、そこに桶を置いていました。
つまり、昔はそんな中で食事をしていたわけですからくさいのは当たり前です。刑務所のご飯が「くさい飯」と言われていた原因は、汲み取り式トイレにあったわけです。特に夏場は匂いがひどかったそうです。
つまり、昔はそんな中で食事をしていたわけですからくさいのは当たり前です。刑務所のご飯が「くさい飯」と言われていた原因は、汲み取り式トイレにあったわけです。特に夏場は匂いがひどかったそうです。
今よりも栄養バランスが悪い食事であった
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現在では刑務所の食事は管理栄養士の監修のもと、一日に必要なカロリーや栄養が計算されて作られていますが、昔は今よりも栄養バランスの悪い質素な食事が受刑者たちには与えられていました。
しかも、刑務所で出されていた昔の麦飯は、白米よりも麦の割合の方が多く、昔の麦は独特な臭いが残っていたのです。今でこそ麦そのものの品質や精麦技術が向上して麦の臭いはさほど気にならなくなりましたが、昔は古米の臭いと麦の臭いでとても臭かったと言われています。
しかも、刑務所で出されていた昔の麦飯は、白米よりも麦の割合の方が多く、昔の麦は独特な臭いが残っていたのです。今でこそ麦そのものの品質や精麦技術が向上して麦の臭いはさほど気にならなくなりましたが、昔は古米の臭いと麦の臭いでとても臭かったと言われています。
今は糖尿病者でも健康的な体になれるということも
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刑務所の食事は徹底した薄味なので、糖尿病の受刑者でも、刑務所で生活すると健康体になることもあると言われています。受刑者に占める高齢者の割合が高くなってきたので、減塩に配慮された食事が出されるようになったからでしょう。
刑務所の食事はアレルギーにも対応しており、食べられない食事がある受刑者には代替食が出されます。食物アレルギー以外にも宗教上の理由で食材に制限がある受刑者や、外国人受刑者にも申請があれば対応できる体制になっています。
刑務所の食事はアレルギーにも対応しており、食べられない食事がある受刑者には代替食が出されます。食物アレルギー以外にも宗教上の理由で食材に制限がある受刑者や、外国人受刑者にも申請があれば対応できる体制になっています。
刑務所ごとに食事は違うけど、ムショメシは意外と美味しい
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いかがでしたか?日本の刑務所の食事をはじめ、世界の刑務所の食事、食事中のルールなど刑務所の食事について解説してきましたが、刑務所の食事に対するイメージが変わったのではないでしょうか。
刑務所の食事は不味いと言われることが多いですが、塩分や糖分などがコントロールされて薄味になっているので、普段の食事と比べると物足りなさを感じるのでしょう。
刑務所ごとに食事は違いますが、クリスマスやお正月などのイベント時にはケーキやおせち料理なども食べられるので、ムショメシは意外と豪華で美味しいということになるのではないでしょうか。
刑務所の食事は不味いと言われることが多いですが、塩分や糖分などがコントロールされて薄味になっているので、普段の食事と比べると物足りなさを感じるのでしょう。
刑務所ごとに食事は違いますが、クリスマスやお正月などのイベント時にはケーキやおせち料理なども食べられるので、ムショメシは意外と豪華で美味しいということになるのではないでしょうか。
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