2019年2月26日 更新

必死のパッチの意味と語源は?奥深い関西弁の世界とは

独特の上がり下がり(イントネーション)で繰り広げられる関西弁には、時々、ん!? 今の言葉は何? と戸惑う方もいる中で、気にせず話が展開されていきます。聞き慣れない関西弁の語源・意味などをわかりやすく解明していきます。「必死のパッチ」ってなんやねん!?

目次

りきむ(石川県)

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大正5年から昭和10年頃に役所が保管していた方言一覧表から「りきむ」=勇気を出す。という言葉が見つかりました。今では「がんばりまっし~」を使う人の方が多いのかもしれません。

がまだす(熊本県)

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精を出す。頑張る。熊本では「頑張りどころだから、一つ精を出そうかな」という時は「頑張りどころだけん、いっちょがまだそーかね」と言います。

同じ熊本県でも南部の方になると「せしかう」という言葉に変わります。

ちばいーん(沖縄県)

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沖縄の方言は「うちなーぐち」と言います。標準語では基準となる言葉の母音が「あいうえお」なのに対し沖縄では「あいういう」と発音します。沖縄本島の中でも言葉の異なりがあり、離島でも全く違う方言に変わります。

「頑張る」は「ちばいーん」と言います。両親から「ちばりよー」と励ます言葉をかけてもらい元気がでます。昔ながらの言葉を話す、おじぃ・おばぁの話し言葉を聞き取るのはなかなか至難であります。

他にもある?関西弁特有の表現

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同じ日本の中でも音韻、文語、語彙が全く違います。地域により特色があります。関西弁は標準語のアクセントとは全く別の所に上がり下がりがくるので、関東の方が真似をすると、ぎこちなく聞こえてしまいます。

ひとつの言葉を伸ばしたり省いたり、節をつけたりするのが特徴です。関西人は「違う」という言葉を「ちゃう」と言います。お笑いの方がやっていた関西ではとても有名なネタがあります。

犬の犬種でチャウチャウという種類のブサ可愛い犬を見たカップルの会話、女性が「アレ、チャウチャウじゃない?」と男性に言いました。すると男性は「違うよ、アレはチャウチャウじゃないよ」と答えるという場面。関西弁だとこうなります。

女性「アレ、チャウチャウちゃう??」男性「ちゃう!ちゃう!。チャウチャウちゃうで」と「ちゃう」の数の多さに驚きますが、関西人は、ほー、さすがやな。おもろいな。と笑う訳です。

いんじゃん

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「じゃんけん」の事です。関西では「いんじゃん」と言い、更に掛け声のような節がつきます。「い~んじゃんで、ほーいっ!」いんじゃんの2つの「ん」と最後の「いっ」の音が下がります。

「い~んじゃんで、ほーいっ!」と言いながら「ぐー」の手を下上下上下の順に振り、ほーいっ! の「いっ!」の部分で勢いよく手を(グーかチョキかパーを)出してじゃんけんをします。「最初はグー」とは言いません。

めばちこ

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「ものもらい」の事です。あなたの地域では何と言いますか? 関西では「めばちこ」!! 目が腫れる表現にピッタリの響きです。「めいぼ」・「めぼ」と言う人もたまにお見掛けします。

「麦粒腫」という正式名称がありますが、そのような呼び名を、眼医者に行った際、医者が言っているのを聞く方が珍しいでしょう。

由来説は様々ですが、目が汚い状態=汚いを関西では、ばっちぃと言い、「目がばっちぃ」…「目ばっちぃ」…「目ばち」……という流れを経て「めばちこ」に辿り着いたと思っている関西人も多いようです。

イラチ

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「イラついている」を意味します。気持ちが落ち着かなくてイライラ怒っているのかなと思わせる態度をとる人に「イラチか」とか「ホンマに、あんたイラチやな~」と言います。

男性の方に多く、貧乏ゆすりをしていたり、タバコをしかめっ面で吸っていたりするとイラチと認定されます。関西人は言葉を簡略化するのが得意なので、「イラついている」を「イラチ」と短くまとめて使っています。

さぶイボ

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寒さや恐怖、不快感、又は感動した時などに皮膚の毛穴が強く閉じられ鳥の毛のような細かい突起が見られる現象の事を一般的には「鳥肌がたつ」と言いますが、関西人は「さぶイボ」と言います。

「うわぁ! めっちゃさぶイボたったわ!」と自己表現したり、「さぶイボたってんでぇ~」と相手に教えてあげたりします。「さぶイボ」とは別に関西人は「寒い」を「さぶ」と簡略化し使う時があります。

例えば「寒い」季節に街中で、「さぁあ、ぶっ!!」と叫ぶ声が若い女性からよく聞こえてきます。別のシチュエーションでは、面白くない事を言った人に対して「さぶっ!!」と言ったりもします。ジェスチャーは本当に"さぶそう"です。

さらぴん

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「新品」の事です。新しい状態を「まっさら」と表現する事もでき、2つの言葉がかけ合わさって「さらぴん」ができたのではないでしょうか。

今では、「さらぴん」という言葉すらも簡略化され、会話の前後から「さらちょうだい」「さらあんの?」と言われても「新品を頂けますか」「新品の物はありますか?」と関西人なら読み取ることができます。

思わず誤解しそう?紛らわしい関西弁

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関西の方は何気なく使っている日常的な言葉、初めて聞く側にとっては別の意味で捉えてしまい会話に食い違いが出てしまう事もあります。

解釈の違いにより誤解が起きないように紛らわしい関西弁の一部分を挙げてみます。

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