2019年9月21日 更新

インセルの特徴や心理!凶悪事件を起こした過激派インセルについても

インセルという言葉を聞いたことがありますか?日本ではあまり知られていませんが、海外では「非モテ」「女性蔑視」する男性がネット上で暴徒化し、現実世界でも女性を脅かす存在となっています。ただ愛されたいだけの男性が、どうしてそうなってしまったのでしょう?

目次

インセルとは?

Hands Love Couple - Free photo on Pixabay (643293)

自分では望んでいるにも拘わらず、最大限のそれ以上の努力をしているのに、恋愛やセックスのパートナーを持つことができないのは相当つらいでしょう。

自分では最大限にダイエットをしているつもりが、全く痩せなくて、過食行動に出て「太っている自分を受け入れない社会が悪い」と、憤怒・怨恨・人間不信・自己憐憫・自己嫌悪に陥ってしまうことと似ています。

方法や方向性が間違えていることに気が付かなければ、負のループは悪い方へ加速して一生続いてしまうことになるのでしょう。

インセルの語源

Nature Love Couple In - Free photo on Pixabay (643295)

「不本意の禁欲主義者」=「involuntary celibate(インボランタリー・セリベイト)」=『インセル(incel)』です。

本当は恋愛やセックスを望んでいるのに、自分のことを醜いと自覚し、パートナーを持つことができず、しかも、その原因は「恋愛やセックスをする対象である女性達から蔑視されているせいだ」と考える異性愛の男性たち同士で、ネット掲示板に書き込みをしています。

自分は「醜い」「こんな自分を誰が愛してくれるのか?」との見た目に固執し「こんな醜い自分を愛してくれない女性のせいで自分はみっともない男になっている」と女性への憎悪を募らせて、過激な行動に出るインセルが社会問題になっているのです。

インセルという言葉が生まれた経緯

People Man Woman - Free photo on Pixabay (643297)

この世に生まれたからには、誰にも愛されたくない人などいないでしょう。女性は体の造り的にも受け身になる場合が多いので、誰からも好まれない・愛されないということはほぼないのです理解できない感覚なのでしょう。

しかし、男性は自発的に行動できるのに「本当は彼女がほしい」「自分を愛してほしい」と思っていても、受け入れてもらえないor受け入れてもらえない気がするという思いから、とんでもない逆方向へ向かい愛されようとしてしまうのです。

インセルと非モテの違い

Love Couple Holding Hands - Free photo on Pixabay (643298)

「非モテ」は、モテない男性です。もちろん自覚していますが、愛されようとも愛される努力をしようともしません。かと言って、自分が愛されないことを女性のせいにしたりなどしません。自分のことを「俺ってモテないな」と自虐的に思っていたりもします。

インセルは、モテない男性とは限らず、強いて言えば「限りなくモテるための向上心が強い、が方向性が間違えているために思ったとおりにいかない」という男性のことです。信じられないような努力家でもあるのですが、それゆえに「ここまでしている自分を愛さない女性は馬鹿だ」という反動が起きてしまうのです。

インセルの特徴

Grass Outdoor Field - Free photo on Pixabay (643299)

インセルは、努力家です。そして、女性がガールズトークをするように、自分と同じようなタイプの人間と群れて恋愛や女性について語ることを好むので、女性っぽいのです。女性っぽいと言ってもゲイであることではありません。

ガールズトークの内容は、ほとんど男性のことについてのことで、自分の話や悩みに賛同してほしい、励まし合って明日への活力を得たいなど、背中を押してほしい時に心地よいもので、昔は女性特有のものでした。

性別が意味を失いつつある今、女性が力を持ちコントロールされなくなり、男性がコントロール能力を失い始めています。そして、その狭間で自分の方向性を見失っているのが「インセル」の男性です。

異性愛者の男性である

Adult Beach Interaction - Free photo on Pixabay (643300)

インセルは、まさにガールズトークの男性版を好みますが、異性愛者で、ゲイのガールズトークとは違う、ガールズトークを好みます。

究極の選択では本能的に「仕事より恋愛」をとってしまいがちな女性が好むガールズトークの内容は、ほぼ「恋愛」にまつわるあれこれです。話を聞いてもらって賛同してもらってスッキリしたり「こうすれば?ああすれば?」と、言い合いながら、心のデトックスまでできてしまいます。

しかし、この「ガールズトーク」の良さを、男性に理解してもらおうとしても難しいのです。

自分の容姿が劣っていると思っている

Lonely Man Sitting - Free photo on Pixabay (643301)

インセルは、自分に彼女や恋愛ができないのは「自分の容姿が劣っているせい」だと思っています。自分で自分に責任転換しているというか、論点がズレているというか、自分の売り出し方を間違えているのです。

それで上手くいかないからといって「こうすれば自分は愛されるはず」と、ますます自分を間違えた方向へ、愛されポイントや自分の長所からかけ離れていくように行動してしまうのです。

本来なら「愛されたい」「ウェルカム!」と思って愛されるような行動をしていれば、愛されるのですが、「憧れられたい」「尊敬されて愛されたい」と、愛され方にこだわって自分の長所を見間違えてしまうと、このような結果に陥ります。

女性に相手にされないことに怒りや憎悪を覚えている

Man Face Facial Expression - Free image on Pixabay (643302)

インセルは、女性にとって自分は王子様のように思われ扱われたいと思っている人が多いようです。そのように思って扱ってくれない女性に対しては、自分は相手にされていないことと同じように感じてしまうのです。そして、そのような相手に怒りや憎悪を覚えるようになってしまうのです。

自分自身に自信を持てない人ほど、相手に対して横柄な態度を取りたがります。インセルは、自分に自身がないのに「本来の自分はもっと尊大な存在だ」と自画自賛しているという、矛盾を抱えているので、自分の中で「自分」という線が混乱してしまっているのです。

女性蔑視など差別的な考えを持っている

People Man Woman - Free photo on Pixabay (643303)

女性に対して「〇〇してくれて嬉しい」「ありがとう!」という気持ちを持てた経験がなく、人種差別をする人と同じような心境で、勝手に「女性は男性の自分より劣った生物」と思っているので、ますます愛されるはずもなく、ましてや尊敬されて愛されるはずもなどないわけです。

お年寄りの男性が、若い女性に対して勝手にふんぞり返って「尊敬しろ」と強制したり、尊敬されるようと「良かれと思って」とった態度がひんしゅくを買ったり無視されてしまうこととも似ています。どちらにせよ、勝手に女性蔑視などの差別的な考えを持っていることは否めないでしょう。

自分のセックスする権利が不当に奪われていると考えている

Guy Man People - Free photo on Pixabay (643304)

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