2019年9月21日 更新

インセルの特徴や心理!凶悪事件を起こした過激派インセルについても

インセルという言葉を聞いたことがありますか?日本ではあまり知られていませんが、海外では「非モテ」「女性蔑視」する男性がネット上で暴徒化し、現実世界でも女性を脅かす存在となっています。ただ愛されたいだけの男性が、どうしてそうなってしまったのでしょう?

目次

インセルは、自身の不遇を嘆き暴力的な行為を正当化し、普通にパートナーを持ち、性生活を送る女性たちを『娼婦』とし、暴力やレイプで「罰する」ことを奨励したりするそうです。

女性同士のガールズトークも、度が過ぎると同じように「恋愛感情に対する自分」が間違った方向へ進む場合があるので、女性にも理解できるでしょう。

インセルの間では「 紳士でいてはモテない」「暴力的な男のほうがモテる」と勘違いされ、 自衛の為に矛盾を押し通して違法・犯罪を正当化しようとする犯罪者によく見られる行為のほうが、ワイルドで女性にモテると信じられている噂があります。

過激な主張をしても否定されずに支持される

Rage Fight Faust - Free photo on Pixabay (643331)

インセルは『陰キャ』=陽の人ではなく陰の人なので、とにかく「みんなにわかりやすく憧れられるヒーロー」に対して屈折した憧れを持ってしまうのです。

なので「過激な主張をしても否定されずに支持される」というような、訳のわからない思想が生まれるのです。まず自分の好きな相手に好かれるような行動も取らず、相手の意思確認もせずに、勝手に告白してふられて逆恨みする思考と似ています。

上手くいかなかったことを「相手が見る目がない」「自分を降るような女性は馬鹿だ」と、相手のせいにしてしまえば、気が楽になるのです。

扇動し過激な行動を起こさせようとするインセルがいる

Angry Man Point Finger - Free photo on Pixabay (643332)

自分一人で騒いでいても相手にされませんが、集団になれば「世間に一つの意見として聞いてもらえる」と考え、扇動し過激な行動を起こさせようとするインセルもいます。

日本では、素敵な男性は必ずしも「ヒーロー」であるとは考えませんが、特に欧米では「やるかやられるか」「ヒーローか負け犬か」のどちらかしか選択肢がないという思考なので、ほとんど主張をしない日本人は「いるのかいないのかわからない人」と、勝手に負け犬扱いされたりします。

実際に過激な行動を取った人が英雄視されている

Human Young People Face - Free photo on Pixabay (643333)

結局、ネット上で「言うだけで何もできない奴」=負け犬扱いされるので、実際に過激な行動を取った人=「行動できるヒーロー」と英雄視されているのです。

確かに、どのような場合でも「言うだけで行動を起こせない人は、とるに足らない人」と言う扱いをされますが、インセルの考えに置いて行動してしまうと、ストーカーが英雄扱いされてしまうような気色の悪い物語になってしまいます。

とにかく、インセルはそもそも「完全に見間違えを起こしている」ことに気が付かずに、集団で突き進んでいくことが問題なのです。

凶悪事件を起こした過激派インセル

Internet Crime Cyber - Free image on Pixabay (643334)

実際に凶悪な犯罪を行った過激派インセルについて、小見出しに沿って紹介してください。また、どのような事件を起こしたのか、犯人のインセルに関する発言や立場など、わかる範囲で記載してください。

エリオット・ロジャー

Killer Horror Jimmy - Free photo on Pixabay (643335)

エリオット・ロジャー(Elliot Oliver Robertson Rodger)は、2014年5月23日、米国カリフォルニア州アイラビスタで、銃を乱射し、6人を殺害、13人を傷害した後、自殺した事件の犯人です。享年22歳でした。

映画『ハンガーゲーム』の助監督でもあった映画制作に関わる父親とマレーシア人の母親の間に、英国ロンドンで生まれ、5歳の時に米国ロサンゼルスに移住しましたが、その後両親は離婚し、妹と共に母方に引き取られましたが、金銭的には恵まれていました。

ロジャーは、幼少期から内向的で対人関係に問題があり、カウンセリングに通い、統合失調症の薬を勧められていましたが、いじめられ、女性と上手くいかなかったりしたことで鬱屈を募らせ、カップルや気にくわない女性グループに、暴力沙汰を起こしていました。
Smith And Wesson Gun Handgun - Free photo on Pixabay (649452)

2012年頃、犯行の準備を始め、計画文書を書き、銃器類を購入し、YouTubeに犯行予告の動画を投稿し、自宅に保安官が尋ねていました。2014年5月23日、犯行予告動画をアップし、両親やソーシャルワーカーなどに長い文章の犯行声明を送信し、行動を起こしたのです。

同じアパートの男性3人を刺殺し、別の女子寮前で銃を乱射し、女子大学生2人と男子大学生1人を殺害し、市内の道路を走りながら銃撃や衝突で13人を負傷させ、停車中の車にぶつかり停止し、自らの頭を撃って自殺しました。

クリス・ハーパー・マーサー

Man Silhouette Businessman - Free image on Pixabay (643336)

2015年10月1日、 アメリカ合衆国オレゴン州ローズバーグの2年制短期大学『アムクァ・コミュニティカレッジ』の教室で『クリス・ハーパー・マーサー(Chris Harper-Mercer)』が銃を乱射し9人を殺害し、警察が到着すると自殺しました。

「恋人がいない」「正気なのは自分だけで、ほかの全員は狂っている」と不満が書かれた犯行声明が残されていました。アスペルガー症候群を患い、精神病を抱えたクリスは、看護師の母親『ローレル・マーガレット・ハーパー』さんと、コミュニティカレッジから数キロ離れたアパートで暮らしていました。

2008年、米陸軍に入隊できなかったクリスは、インターネットのサイトで恋人を探しており「たばこも酒もやらない」「最初のうちは人見知りするが、すぐに仲良くなれ、少人数でいる方が楽です」とプロフィールに書いていました。

スコット・ポール・バイアリー

Knife Stabbing Stab - Free photo on Pixabay (643337)

2018年11月2日、40歳の自称女性差別者『スコット・ポール・バイアリー』が、フロリダ州タラハシーのヨガスタジオで、6人を銃撃し、21歳のフロリダ州立大学の学生『モーラ・ビンクリー』と、61歳の教職員『ナンシー・ヴァン・ヴェッセム博士』を殺害し、自殺しました。

バイアリーは、YouTubeで人種差別した自作の楽曲の歌詞と「思春期の男が『性愛』に関するすべての重荷を下ろそうとする際のプレッシャーは、どんな女にも理解できない」と、思春期の自分を銃乱射犯『エリオット・ロジャー』に重ね合わせアップし、若い女性への痴漢行為で2度逮捕されていました。

他の動画では「アメリカの売春婦たちは磔刑に処されるべきだ」と、自分の口説きを拒絶した女性たちへも大声で暴言を吐き、2012年と2016年、勝手に女性の臀部を掴んで逮捕されていました。バイアリーはシンガーになりたかったのですが「サイコパスのような」と言われる臨時教師で、従軍もしていたのです。

アレク・ミナシアン

Hand Blood Smeared - Free image on Pixabay (643339)

2018年04月23日、カナダのトロント州で、バンが次々と歩行者をはね、10人が死亡し15人が負傷しました。事件後、現場近くの路上で25歳の『アレク・ミナシアン』が発見され逮捕されました。

犯行直前にフェイスブックに「インセルの謀反はすでに始まっている!全てのチャドとステイシーを倒してやる!最高の紳士エリオット・ロジャー万歳!」と投稿していました。

トロント警察の警部『グレアム・ギブソン』は、被害者は20代から80代までおり、死傷者は「圧倒的に」女性が多かったと説明しました。

日本でも見られるインセル的な思想

Place Name Sign Thing Experience - Free image on Pixabay (643340)

アメリカを中心に『インセル』の問題が話題になっていますが、日本にもインセル的な思想を孕む日本人男性はおり、無関係な話とは言えません。

想う相手に好かれたいのに、どうすれば好かれるのかという『方法』がわからず、間違えた方向へ先走り、相手に好かれるどころか相手にされなかったり嫌われたりして、相手を逆恨みする人の話を聞いたことがある人は少なくないでしょう。

このような状況は、身体的にも受け身でおりやすい女性よりも、能動的に動かなければならない男性が引き起こしてしまうことが多いのです。

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