2019年4月6日 更新

チョンガーは差別用語?チョンガーの意味や語源と韓国の実態

「チョンガー」という言葉は、最近の日本人にはあまりなじみのない言葉ですが、かつて朝鮮語として使われていました。実はこの「チョンガー」という言葉、一歩間違えば差別用語になってしまうこともあるようです。ここではそんな「チョンガー」の意味についてみていきましょう!

チョンガーの意味を正しく理解しましょう

Korea Dance Temple - Free photo on Pixabay (152429)

チョンガーという言葉の意味を正しく知らない人は意外に多いです。韓国語を少し勉強をしたことのある人なら「あ、少し聞いたことあるな」と思う人もいるかもしれませんが、最近の日本人にはなじみの薄い言葉です。

このチョンガーという言葉の意味は、もともとは韓国語からきており、昔はよく使われていましたが、最近ではあまり使われていません。

チョンガーについて

Korea Monument Seoul - Free photo on Pixabay (152431)

「チョンガー」とは、日本ではかつて韓国で「独身の人や未婚者」を称する言葉として使われており、差別用語としても有名です。

そして、日本はかつてその韓国の意味そのままでも使われていることも多かったですが、現在は死語として扱われているようです。

チョンガーの元の意味

Mountain Rock Pine - Free photo on Pixabay (152419)

この「チョンガー」言葉は、韓国語の「チョンガ」という言葉からきているといわれており、韓国語でも「未婚の男性」という意味で使われていました。

もともと韓国という国ならではの髪型の風習があり、韓国の子供が成人してから結婚をするまでの間、日本でいうところのポニーテールのように髪を結っていたことから、独身男性のことをチョンガーという言葉が侵透したといわれています。

チョンガーの由来「総角」

神棚、神具と装束の京都神具製作所 on Instagram: “京都神具製作所にようこそ! 写真画像:房(ふさ) / 総角(揚巻)結び (あげまきむすび)  #房 #幕房 #総角 #総角結び #揚巻 #揚巻結び #神具 #神具店 #京都神具製作所” (137288)

チョンガーの由来には、韓国語以外にもいくつか種類があり、その中に「総角」という意味もあります。「総角(あげまき)」とは、「みずら」や「あげまき」とも呼ばれています。

主に日本の平安時代の子供の髪型、未成年の男子の髪型の一種で、成人になるまでの間の未成年の男性の髪型のことです。髪型以外にも、この「総角」は、ひもの結び方の一種ともいわれています。主に文箱や御簾の飾りとしてかつてこのひもの結びはつかわれていました。

現在におけるチョンガーの意味

Wood Nature Garden - Free photo on Pixabay (152443)

現在におけるチョンガーの意味は、昔と変わらず独身男性をあらわしますが、一歩間違えば差別用語としてもとられてしまうので、気を付けて使わなければいけない面もあります。

今ではすっかり死語として「チョンガー」は扱われていますが、80年代~90年代くらいまでの日本ではよく使われていたと言われています。それがいつしか姿を消し、現在ではあまり使われなくなってしまいました。

韓国語での読み書き

Calligraphy Calligraphic Artist - Free photo on Pixabay (137250)

「チョンガー」の韓国での読み書きは「총각(チョンガク)」と書きます。韓国では主に目下の独身男性を馬鹿にするときに使われる言葉として使われるようです。

読み方は「chong-gak(チョンガク)」と呼ばれており、日本に伝わったことで、このチョンガクという読み方が「チョンガッ」→「チョンガー」になったといわれています。

食べ物としての意味も

Kimchi Baechu Korean Food - Free photo on Pixabay (137252)

「チョンガー」の意味には独身男性という意味の他に、食べ物としての意味もあります。そのキムチは韓国では「チョンガクキムチ」と呼ばれているのです。

なぜこのキムチが「チョンガクキムチ(チョンガーキムチ)」といわれているのかというと、その理由が、少し縦長に切った大根を漬けたキムチの形が男性器に似ていることからきているといわれています。
Kimchi Food Republic Of Korea Side - Free photo on Pixabay (137253)

普段私たち日本人になじみのあるキムチは白菜などを漬けたものであることが多いですが、ここでいうところの「チョンガクキムチ(チョンガーキムチ)」は、韓国で採れる大根を漬けたキムチのことをいいます。

そのためこういった理由で「チョンガク(チョンガー)」という言葉をキムチに付けたということは、日本人の間ではあまり知られていませんが、韓国の人々の間では有名な話のようです。

チョンガーを使った歌もある

レッドシューズ今野(今野一樹) Redshoes KONNO on Instagram: “暑い中、炎天下の野外で仕事されている方。室内でも野外同様の環境下で仕事されている方。♪ほんとに ほんとに ほんとに ほんとに ご苦労さん〜by 「ほんとにほんとにご苦労さん」ザ・ドリフターズ#ザドリフターズ #ほんとにほんとにご苦労さん” (152322)

日本でまだ「チョンガー」という言葉が会話の中でよく使われていた時代、あまり知られてはいませんが、実はドリフターズの歌の歌詞にも「チョンガー」という言葉が使われていたそうです。

ドリフターズの「8時だよ全員集合」がお茶の間で大人気だった時代、1970年頃「ほんとにほんとにご苦労さん」という曲が生まれ、その曲の歌詞の中に登場した洗濯もせず靴下を三日間履いたまま我慢して、銭湯に行ったついでにパンツを洗う独身男性をあらわすときにチョンガーが使われました。

チョンガーは差別用語なのか

Republic Of Korea Puppy Dog Korean - Free photo on Pixabay (152444)

チョンガーは差別用語なのでしょうか?これは日本よりも、どちらかといえば韓国での方が昔から差別用語として未婚男性のことを呼んでいたといわれています。

韓国では社会的に、男性は成人して結婚するまでの間は皆決まった髪型をすることが当たり前とされており、結婚したら一人前といったような価値観が昔からあったようです。

厳密には上下関係が明確になる言葉

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