2019年11月1日 更新

縮地とは?縮地のやり方や漫画の縮地についても!

漫画やアニメで「縮地」という技を見たことがある人も多いのではないでしょうか。特に少年漫画が好きな人は憧れている人も多いのが「縮地」です。この記事では実際の縮地のやり方や、漫画との違いについて解説していきます。ぜひ縮地を習得してみてください。

縮地と似ている武術の移動方法として、先ほど中国の箭疾歩を紹介しました。しかし、いくら似ているといっても縮地と箭疾歩は違う動き方です。縮地と箭疾歩にはどのような違いがあるのでしょうか。3つの違いを解説していきます。

特殊な構え

Feet Legs Standing - Free photo on Pixabay (731505)

縮地の構えは、ほぼ棒立ちです。唯一、片方の足だけを前に出して縮地の移動準備をするのが縮地の構えです。しかし、箭疾歩には特殊な構えがあるので、この時点で縮地と箭疾歩の大きな違いがあります。

箭疾歩の構えは、腰を落として右足の踵を軽く浮かせます。また、左の拳は左の耳に当てて、右の拳は右腰に当てます。縮地のように移動することを相手に気取られないようにしようという意図は全くなく、箭疾歩を行う前の準備段階として必要になります。

頭が上下する

Dawn Tree Dusk - Free photo on Pixabay (731506)

縮地は頭を上下させないことで、対峙している相手の距離感覚を狂わせて一瞬で移動したかのような錯覚を相手に与える移動方法です。まさに「静の動き」といった感じで日本の武術らしい迫力があります。

一方の箭疾歩は、頭を上下させないという制約はありません。むしろ踵を上げた右足のバネを利用して一気に相手との距離を縮めることができます。相手に移動していることを気付かれないようにするのではなく、移動を相手にアピールするのが箭疾歩の大きな特徴です。

横に使用できない

Wind Rose North East - Free photo on Pixabay (731507)

縮地は前に出した足の力を抜いて重力を利用しながら移動するので、当然ながら前にしか移動することはできません。むしろ「相手に気付かれずに前方に移動すること」を縮地だと考えることもできます。

一方で、箭疾歩はそうした制約がありません。構えの姿勢から出す一歩目の方向を変えることによって、前だけではなく横や後ろに対しても自由自在に動いて相手を撹乱することができます。もちろん移動方向によって少しずつコツが違うので習得は困難ですが、一度習得すると非常に便利な歩き方だと言えるでしょう。

縮地に関する伝承

Knight Warrior Horse - Free photo on Pixabay (731508)

ここまで縮地が日本で有名になったのは漫画の力だけではありません。ここでは縮地に関する伝承を、開祖の伝説と併せて紹介していきます。伝承を読めば読むほど、縮地への憧れを強める人もいるのではないでしょうか。

合気道の開祖植芝盛平

Once Upon A Time Writer Author - Free photo on Pixabay (731509)

植芝盛平氏は、1883年に生まれて1969年に没した日本の武道家です。さまざまな功績がありますが、その中でも最も大きな功績は合気道を創始したことです。相手の力を利用して自分の身を守ることができる合気道は、現在でも多くの人に親しまれている武術の一つです。

実はこの合気道の開祖である植芝盛平氏は縮地を習得していて自由自在に使いこなしていたと言われています。そのため、植芝盛平氏の縮地にまつわる伝承が2つほど知られているので、その2つを紹介していきましょう。

弾を避ける

Beretta Pistol Gun - Free vector graphic on Pixabay (731510)

植芝盛平氏は縮地を完璧に習得していたため、自分を狙って放たれた拳銃の弾を避けることができたと言われています。弾を放たれた気配を感じたと同時に縮地の移動方法を行って弾を避け、その上で相手の死角に潜り込んで相手から拳銃を奪取して戦いを制圧したという逸話も残っています。

現在の拳銃の性能を考えると信じがたい話かもしれませんが、植芝盛平氏が存命だった時代の拳銃の性能を考えると、もしかしたらこの伝承も嘘ではないのかもしれません。

数十メートルを一瞬で移動した

Winding Road Travel - Free photo on Pixabay (731511)

植芝盛平氏は拳銃の弾を避けるだけではなく、数十メートルの距離を一瞬で移動することができたと言われています。一般的に縮地は自分の歩幅よりあまりにも長すぎる距離は移動できないと言われていますが、縮地を極めたと言われている植芝盛平氏なら常人には考え付かない方法で可能にしたのかもしれません。

縮地は先ほど紹介したように、地球の重力を利用する移動法です。そのため人間の頭では考え難い移動距離を移動することも、もしかしたら不可能ではないのでしょう。

縮地の誤認

Stop Shield Traffic Sign Road - Free photo on Pixabay (731512)

縮地は漫画などで有名になった移動方法ですが、誇張された表現で描かれることも多いので本来の縮地とは違うことを誤認してしまっている人も少なくはありません。では、縮地にまつわる誤認にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的なものを3つ紹介していきます。

力任せで行う動作ではない

Feather Ease Slightly - Free photo on Pixabay (731513)

縮地は地球の重力を使う移動方法なので、自分の筋力や力などはむしろ邪魔になります。相手に知られずに移動するために極限まで力を抜くことが重要な移動方法です。しかし、格闘漫画などでは筋肉のあるキャラが使うことも多い技ですので、いつからか力任せに行う必要があると誤解されていることもあります。

そのため、縮地を習得しようとしてまず筋トレに精を出してしまうという人もいるでしょう。しかし縮地は筋力は不要の移動方法なので、縮地の習得に関していえば筋トレは徒労に終わってしまいます。

前方だけではなく四方八方に応用できる

Marrowbone Kentucky Farm - Free photo on Pixabay (731514)

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