2019年9月5日 更新

募金詐欺のフィリピン系ボランティアに要注意!募金詐欺の手口とは

困っている人々を助けたいという善意の元、募金に協力したことがある人も多いのではないでしょうか。しかし世の中にはその善意を悪用し、詐欺を企てる人も多いです。有名なものではフィリピン人による募金詐欺があります。今回は募金詐欺で逮捕されたケースを紹介します。

募金詐欺が横行したからといって、一気に逮捕者が増えたわけではありません。一般的な詐欺事件とは異なり、募金詐欺事件は逮捕することが難しいと言われています。逮捕が難しいと知れば募金詐欺を企てる人も増えてしまうでしょう。

では、どうして募金詐欺は逮捕が難しいのでしょうか。

被害者が不特定多数

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詐欺事件は基本的に被害者が声を上げなければ警察は動きません。募金をした後で詐欺だと気づいても、少額であれば諦めがつきやすいため、事件にすることは珍しいです。

また、詐欺をしているという噂が出ても、多くの被害者の声を集めなければ捜査に踏み出すのは遅くなり、被害者も不特定多数のため捜査がしにくく、犯人を見つけて逮捕するのは難しいようです。

特に街頭募金の場合、騙された人のほとんどが少額であることや募金した人の情報を残さないことから足取りを追うのに難航する傾向にあります。

特定の要素を満たせば詐欺罪が成立する

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募金詐欺は「詐欺罪」に当たるため、通常の詐欺事件と同じ扱いとなります。また、刑法第250条によると、たとえ被害を伴わない詐欺未遂事件であっても逮捕され、有罪となるケースが多いです。

募金詐欺の場合は、はじめから募金と称して人々を騙し、他の目的で集めたお金を使おうとしていたかどうかが重要な争点となります。被害額が多い場合には、たとえ初犯であっても実刑判決を受ける可能性は高くなります。

また、被害者が多く、特定できない場合でも包括一罪として解釈され、詐欺罪が成立することがあります。

募金詐欺の見極め方

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自分が募金しようとしている団体が信頼できるものであるかはというのはとても重要です。募金する団体を間違えれば、本当に困っている人にお金が行き渡らないだけでなく、自身が詐欺の被害者となってしまうためです。

では、どのような方法で募金詐欺かどうかを見分けることができるのでしょうか。

活動目的・使用用途を細かく聞いてみる

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きちんとしている団体と募金詐欺団体の大きな違いは、活動目的や使用用途について細かく聞いた時の受け答え方です。きちんと活動を行っている団体はボランティアであっても細かいところまで把握できている人が多く、自身で答えられない場合には上の人を呼んでしっかりと納得するまで説明してくれます。

しかし、ただの思い付きで募金詐欺を行っている団体は、細かいところまで決めていなかったり、お金で募金活動をする人を雇っていたりするため、質問に答えられなかったりつじつまの合わない答えが返ってくることがあります。

実際、これまで逮捕された募金詐欺事件の中には、この受け答えの不自然さから疑問を持ち、警察に通報したケースも多くあります。

メールやDMが来た場合情報源を確認する

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最近では、インターネットを経由して人々に募金させるものもあります。メールやSNSのダイレクトメッセージで募金を呼びかけるものも増えてきました。人件費がかからないうえ、どこにいる人でも気軽に募金に協力することができる便利な方法です。

メールやダイレクトメッセージが届き、内容を読んで募金しようと思った際には、発信源をしっかりと把握しましょう。騙されたことに後から気づいたのではお金は戻ってきません。

SNSで活動報告をしている団体も多く、自身に届いたメールやダイレクトメッセージの発信源が信頼できるものかどうかを知ることは比較的容易です。

活動実績

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どうせ募金するのであれば、適切にお金を使ってくれる信頼できる団体に寄付したいと思うでしょう。この信頼できる団体を見分けることが実は難しいです。その中でも、活動実績があるかどうかは重要な点です。

毎年多くの募金活動団体が設立されていますが、それと同じくらい活動中止になる団体も多いです。お金を有効に使ってもらうためには、これから先も活動し続ける団体である必要があります。

多くの団体は独自でホームページを設置しているため、事務所はきちんと機能しているか、問い合わせには丁寧に答えてくれるか、代表者の連絡先は載っているかなど、活動実績がきちんと公開されているものを選びましょう。

会計報告

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会計報告とは、募金でいくら集まったのか、どのような用途で使われたのか、そのうち経費として使われたのはいくらかなど、お金の出入りを詳しく数字で示している報告書のことです。ほとんどの団体はホームページなどで誰でも見られるように公開しています。

この会計報告がなければ、いくらお金が集まって、それが適切に使われたかどうかを知ることができません。悪質な募金詐欺団体の中には、嘘の会計報告を作って後悔している所もありますが、まずは会計報告をしているかどうかが信頼できる団体かどうかの分かれ道です。

使用許可証を持っているか

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街頭で募金活動をする場合、どこでも募金活動をしていいわけではありません。例えば自分の家の前で募金活動をされたら迷惑だと感じるように、場所によっては募金活動を許可していないこともあります。

募金活動をするために場所の所有者や権利者に許可をとったものを「使用許可証」といいます。これを持っているかどうかが1つの判断基準となるでしょう。募金詐欺の中には計画せず、いきなり街頭で募金活動をすることも多いためです。

もちろん、きちんとした団体でも使用許可証を持っていない場合や、募金詐欺団体が使用許可証を持っている場合もあるため、一概には言えません。

募金詐欺を完璧に見極めることは難しい

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これまで募金詐欺を見分ける方法を紹介しましたが、これらは「ある程度」見分けられるものであり、完璧に見分けることはとても難しいです。

きちんとした団体の中にも、1人善意を利用する人がいればお金を横領してしまうケースもあります。では、なぜ完璧に募金詐欺を見分けることは難しいのでしょうか。

手口が巧妙化かつ進化している

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