2019年9月5日 更新

募金詐欺のフィリピン系ボランティアに要注意!募金詐欺の手口とは

困っている人々を助けたいという善意の元、募金に協力したことがある人も多いのではないでしょうか。しかし世の中にはその善意を悪用し、詐欺を企てる人も多いです。有名なものではフィリピン人による募金詐欺があります。今回は募金詐欺で逮捕されたケースを紹介します。

善意を利用した悪質な詐欺行為

Gun Gangster Mafia - Free photo on Pixabay (604984)

募金には様々な種類があり、自分でいくら募金するか決められるものも多く、人助けしたいけれど何から始めたらいいのか分からないという人にぴったりです。たとえ少額でも多くの人が協力することでまとまったお金になり、困っている人が助かったり、病気の人が治療を受けられたりします。

しかし、そんな人の善意を利用した悪質な詐欺行為が最近増えています。方法は本当の募金と変わらないため見分けることが難しく、手口も巧妙化して人々の同情心に訴えかけるものばかりです。

では、募金詐欺に合わず、適切な使い方をしてくれる団体に募金するには、どのようなことができるのでしょうか。

募金詐欺実例

Money Donation Donate - Free photo on Pixabay (604986)

募金詐欺はあまり知られていないだけで、意外に多くおこっています。また、気づいていないだけで自分が募金に協力したものも実は詐欺の一種であったということもあります。

では、実際に起こった募金詐欺について見ていきましょう。

難病を救う会と名乗る団体

African American Afro - Free photo on Pixabay (604990)

駅や道端での募金で多いのが、難病で苦しんでいる人が高額な治療を受けたり、渡米して最先端技術を受けられるようにするための募金を呼びかけるものです。実際にこの募金によって治療が受けられ、助かった命もたくさんあります。

治療を受けられるのにはタイムリミットもあるため、必死で募金を呼びかける姿に心を打たれた人もいるでしょう。しかしその一方で、貴重な命を救いたいという良心を利用して詐欺を企てる団体もいます。中には具体的に写真や名前を公開して本当の募金と見分けがつかないようにしているものもあります。

チャン・ツィイーが行った四川大地震募金

Railroad Tracks Railway - Free photo on Pixabay (604996)

四川大地震は、2008年5月12日に中国の四川省を震源地として起きた地震であり、約4,500万人もの人が被災しました。多くの人が家やライフラインを失ったことで、中国全土では自然発生的に募、復興のために国を一つに頑張ろうというスローガンの元、多くの募金活動が行われました。

その中で注目を集めたのが、有名女優チャン・ツィイーによるものです。カンヌ国際映画祭の会場で募金活動をしたり、チャリティー団体へ協力したりと積極的に募金を呼び掛けていましたが、2010年にその支援金の使途不明問題が発生し、批判も集まりました。

選抜高等学校野球大会に出場予定高校を名乗る振り込め詐欺

Baseball Summer Game - Free photo on Pixabay (605001)

募金詐欺は病気への募金や大震災への義援金に限りません。中には、選抜高校野球大会の出場予定高校であると名乗り、大会出場のために寄付金を振り込んでほしいと頼む電話がかかった未遂振り込め詐欺事件も発生しています。

電話を受け取ったのは高知高校のOBであり、幸いにも寄付金を振り込むことはありませんでした。選抜高校野球大会は毎年全国の強豪校が都道府県を代表して出場する大会であり、野球に思い入れのある人であればあるほど協力してあげたいという気持ちが沸くでしょう。

これを受けて選抜高校野球大会の本部は振り込め詐欺への注意喚起を行っています。

東日本大震災の被災者向け仮設住宅建設費と偽る詐欺

Waste Container Garbage Wheel - Free photo on Pixabay (605005)

東日本大震災は2011年3月11日に発生した宮城県沖を震源地とする大震災です。マグニチュード9.0と、日本周辺で起こった地震としては史上最大の地震であり、津波や原子力発電所の事故により被害が拡大しました。

これを受けて日本全国から被災者へ募金や支援物資が集まり、1日でも早い復興を望む声が多く聞かれました。この募金ブームに便乗し、大阪の無職の男性が、知人から「東日本大震災の被災者向け仮設住宅建設費」と称し、お金をだまし取る詐欺事件が発生しました。

犯人は高齢者を中心に複数人をだましており、その被害額は3億円にものぼりました。

フィリピン人による募金詐欺

Filipino Girl Happy - Free photo on Pixabay (605009)

関西を中心として増えているのが、フィリピン人による募金詐欺です。道行く人に恵まれない国の子供達のために寄付してほしいとお願いするようです。多くの場合はカードを持っており、団体の住所や電話番号が書かれていますが、それらはデタラメのものであり、貧しい子供達に寄付したお金が届くことはありません。

募金を呼び掛けている本人たちも貧しい恰好をしていることや、カードに貧しい子供たちの生活の写真が貼られているため同情心を買ってお金を稼ごうという魂胆のようです。

もちろん、フィリピン人の方でも本当に貧しい子供のために日本で募金活動をしている人もいます。

募金詐欺の手口

Protection Of Minors Criminal - Free photo on Pixabay (605012)

募金詐欺といっても、その手口は様々であり、どの方法も募金する人が信じて疑わないよう巧妙にできています。どのような手口があるのかを知ることで、簡単には騙されないよう予防することができます。

では、募金詐欺でよく見られる手口を紹介します。今後、これ以外にも方法は作られていくであろうと考えられるため、つねに新たな情報を手に入れる必要があることを心に留めておきましょう。

街頭募金詐欺

People Crowded Steps - Free photo on Pixabay (605015)

街頭募金詐欺とは、街頭に立って募金を呼びかけ、集めたお金を本来の目的以外に使用する募金詐欺を指します。困っている人がいるなら、これで命を助けられるなら、とついつい募金してしまう人も多いでしょう。

街頭募金は他の詐欺のように一気にお金を集めることはできませんが、多くの人が少額でも募金することで徐々にお金が集まります。これまでに逮捕された募金詐欺事件も街頭募金型が圧倒的に多く、中には数千万円を集めたものもあります。

また、最初から多くのお金を集めることを目的とせず、生活費などに使う目的で詐欺を企てる人もいます。

訪問型詐欺

Wall Brown - Free photo on Pixabay (605018)

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