2019年9月5日 更新

募金詐欺のフィリピン系ボランティアに要注意!募金詐欺の手口とは

困っている人々を助けたいという善意の元、募金に協力したことがある人も多いのではないでしょうか。しかし世の中にはその善意を悪用し、詐欺を企てる人も多いです。有名なものではフィリピン人による募金詐欺があります。今回は募金詐欺で逮捕されたケースを紹介します。

訪問型詐欺では、自宅に直接訪れて募金をお願いする詐欺のことです。多くの場合、被害者を信頼させるために有名なNPO法人や公的機関、地元の有名企業を名乗ることが多いです。

この型の特徴は、近所の人を引き合いに出し、「○○さんはいくら出してくれた」とプレッシャーをかけることです。近所の人も払ったのだから信頼できるだろう、○○さんは払ったのにうちが払わなければ近所で噂になるかもしれないと思わせることで、募金せざるを得なくなります。

この場合は、名乗った団体から派遣された人であるかどうかを確認することを忘れてはなりません。

電話型詐欺

Phone Old Year Built 1955 - Free photo on Pixabay (605020)

電話型詐欺では、複数人に電話をかけて募金を振り込むように仕向ける詐欺のことです。被害の多くは振り込め詐欺と同様、高齢者を狙ったものが多く、正しく判断させないように振り込むのを急かせるパターンです。

この電話型詐欺でも、有名なボランティア団体や公的機関を名乗って信頼させようとすることがほとんどであり、実際とは異なる振込先を言われることが特徴です。

通常募金は期限を設けていないものもおおいですが、電話型詐欺では期限を設けてなるべく早く振り込んでほしいとお願いすることが多いです。

ネット型詐欺

Office Business Accountant - Free photo on Pixabay (605021)

ネット型詐欺とは、最近増えてきた募金詐欺の一種で、ウェブサイトやSNSを使って人々からお金を集めるものです。実際に2018年には「Yahoo!ネット募金」とそっくりな偽サイトが作られ、間違えて募金してしまった人も多くいました。

本物と見分けがつかないようにそっくりにサイトが作られたり、被災した地方を名乗って振り込んでほしいとお願いする投稿が見られます。

ネットを通じて募金をする際には、信頼できる公的機関や有名団体のものを利用するようにしましょう。また、大災害が起こった際には必ずそれに便乗して悪事を働く人がいることを覚えておきましょう。

還元型詐欺

Atm Withdraw Cash Map Ec - Free photo on Pixabay (605022)

還元型詐欺とは、募金した金額に合わせてポイントなどで還元するシステムを装って募金を呼びかける詐欺のことです。募金をして困っている人の力になれ、その上自分はポイントが還元されるとなると少額ではなく少しまとまったお金を募金しても損はないと考える人も多いでしょう。

有名な赤い羽根募金でも、偽サイトがポイント還元を謳い、多くの人が騙されたケースもあります。この還元型詐欺は人々の善意と損得勘定をうまく利用した手口です。

募金した後もしばらく詐欺であることに気づかないこともあり、還元目当てに募金するのは注意が必要です。

募金詐欺逮捕例

Police Arrest Detention - Free photo on Pixabay (605024)

募金詐欺は募金してくれる人を騙してお金を集めているということ以外は、本当に募金活動を行っている団体とすることは同じなため、犯罪がばれにくいという特徴があります。誰かが被害に気づかなければどんどん被害額が膨らんでいく事もあります。

しかし、それでも少しの違和感から詐欺であることが判明し、実際に詐欺事件として捜査が進み、実行犯が逮捕されることも少なくありません。少額だとしても人を騙してお金を集めることは詐欺に当たります。

では、今までどのような募金詐欺で逮捕者が出ているのでしょうか。

NPO緊急支援グループ主宰者と代表者

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2005年に大阪市内で難病の子供を支援するNPO緊急支援グループを名乗る主催者と代表者が逮捕されました。大阪市内の繁華街を中心に募金活動をし、計4,000万円ほどを集めていたようです。

このグループは、募金活動中、その活動内容を詳しく聞かれても答えられないことが多数あったことから、謎の募金活動団体としてマスコミでも取り上げられていました。

主催者は事業に失敗して破産して約1億円の負債を抱えており、募金で得たお金で株取引を行っていたと見られています。

NPO法人W.S.Aの理事ら5人

Doctor Medical Medicine - Free photo on Pixabay (605037)

2012年12月に、難病の子供を救うための募金活動を行うNPO法人「W.S.A」を名乗る団体の理事ら5人が逮捕されました。W.S.Aは同年8月に設立された団体ですが、登録の事務所には実態がなく、最初から募金詐欺のために設立された団体であると見られています。

彼らは大阪府の南部、難波や天王寺の駅周辺で募金を呼び掛けていました。当時は「骨形成不全症」という難病の少女を支援するための募金を呼び掛けていましたが、この少女は架空であり、募金で得たお金で支援した記録はありません。

また、この難病は国指定の難病であり、治療費や入院費はかからないことで、どうして支援が必要なのか以前から疑問視する声も出ていました。

無職の中村雄一

Newspapers Pamphlets Vending - Free photo on Pixabay (605029)

2011年に、東日本大震災への募金に関しての初めての詐欺事件で逮捕者が出ました。被災者への義援金と称し、街頭募金で約1万2千円をだまし取ったとして無職の中村雄一が逮捕されました。

中村雄一はJR立川駅前で募金箱を自転車の前かごに入れた状態で募金を呼び掛けていました。呼びかける声が小さいことや挙動不審であったことから男性が後を追い、募金で得たお金でジュースを買っている所を目撃したために警察へ引き渡しました。

広告代理業の古屋正樹

Signs Road Usa - Free photo on Pixabay (605031)

東日本大震災によって募金ブームが到来し、少しでも復興の助けになればと募金に協力する人々が増えました。これに便乗して募金詐欺も増えてしまったのです。

テレビで募金を呼びかけているのを見て、これなら人々を騙せると募金を振り込むよう仕掛けたのが広告代理業の古屋正樹です。彼は生活費を稼ぐために、複数人に東日本大震災の募金を振り込んでほしいと電話をかけていました。

高齢者の自宅にかけたところ、この電話を聞いていた長女がおかしいと感じ警察に通報しました。彼は詐欺未遂の疑いで逮捕されています。

フェルナンド・ブランコ

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募金詐欺は日本だけにとどまらず海外でも巧妙な手口で行われているものであり、逮捕者も出ています。スペイン北東部に住んでいたフェルナンド・ブランコは、実の娘が遺伝性疾患で死に至るかもしれないとメディアに訴えかけ、数年で約5,500万円を集めました。

募金の使い方としては娘にアメリカでの最先端医療を受けさせる目的であり、スペイン国内は娘のために奮闘する父親を称賛しました。

しかし、2016年、募金で集まったお金の内、娘に使われたのは約260万円ほどで、残りは車や高級時計など自分のために使用していたことが明らかになりました。これを受けて、父親とその妻は悪質な詐欺事件を働いたとして逮捕されました。

募金詐欺は逮捕が難しい

Chase Police Criminal - Free photo on Pixabay (605112)

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