2019年3月13日 更新

電気椅子での死刑の仕組みは?「グリーンマイル」の失敗シーンも解説

映画「グリーンマイル」を知っていますか?電気椅子での死刑執行の方法や死刑を受ける被告人の心理描写が詳細に描かれている作品です。スポンジに水を含ませることなく行った死刑が衝撃を受けます。エジソンとの関係や電気椅子に流れる電圧や仕組みを紹介していきます。

世界の処刑方法

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これまでアメリカや日本の処刑方法を紹介してきましたが、世界には日本では考えられないくらいの様々な処刑方法が執行されています。中国、朝鮮民主主義共和国、アフガニスタン、サウジアラビアの処刑方法を紹介していきます。

中国

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中国での死刑は旧刑法で銃殺だけでしたが、1997年に改正された刑事訴訟法で「銃殺または注射等」に変更されました。

銃殺とは銃を使い命を奪うことです。日本では考えられませんが中国では公開処刑です。後ろ手に縄で縛られ銃殺刑を執行される瞬間を公開しています。人の命を奪わない犯罪に対しても死刑が言い渡されます。

中国では死刑判決を受けたら即日刑が執行される場合が多く、死刑囚は囚人服ではなく自分の好きな服をきて刑が執行されます。
Soldier Uniform Army - Free photo on Pixabay (97034)

中国で死刑を言い渡される罪はスパイ行為などの政治的犯罪、賄賂などの汚職行為、武器などの窃盗、キリスト教やチベット仏教を無許可で布教、臓器売買、麻薬の密売などです。

中国では外国人であっても法に触れれば死刑判決が言い渡されます。

朝鮮民主主義人民共和国

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朝鮮民主主義人民共和国の死刑は公式には情報公開がされてません。しかしニュースなどでは頻繁に公開処刑が行われています。

ニュースなどで聞くのは銃殺刑です。その他は絞首刑や火あぶり、見物人が石をぶつけて処刑する情報もあります。独裁国家のため死刑の理由はあいまいです。秘密裏に死刑が執行されているとも言われています。

北朝鮮は中国や監獄への亡命者も多く、亡命に失敗した人は見せしめのため処刑されます。脱北を手助けした人も処刑の対象です。

アフガニスタン

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アフガニスタンの死刑はイスラム法が基本になっています。厳しい死刑制度を維持している国の一つです。死刑執行の数は多く、死刑が適用される罪状もイスラム色が強く反映されています。

死刑が適用される犯罪は、背教罪、同性愛、姦通罪、麻薬の密売、殺人、飲酒が適用されます。
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執行方法は斬首刑、石うち、絞首刑があり、姦通罪では石うち刑で死刑が執行されます。麻薬の密売では公開で絞首刑が執行されていました。殺人では遺族に賠償金を払うと刑が減刑されます。

イスラム圏では「名誉を汚した」といった理由で「名誉殺人」が行われています。主に女性に対して行われて灯油をかけられ火をつけられたり、鼻や耳をそぎ落とされたりしています。

これはイスラム教の教えに基づく考えですが女性の自立に対してだったり、家族が決めた結婚相手以外との交際や結婚などで「家族・親族の名誉をけがした」ということで行われています。

この名誉殺人は国際的にはかなりの批判を集め名誉殺人に対する刑罰も重くなりましたが、まだまだ根絶には至りません。

サウジアラビア

Saudi Arabia Ksa Arabic - Free image on Pixabay (93479)

サウジアラビアはアラビア半島の大部分を占めます。サウジアラビアの処刑は斬首刑が急増していて2018年には200人が処刑されています。サウジアラビアで言い渡される罪は、強姦や殺人、背教、武装強盗、麻薬密輸で死刑が言い渡されます。斬首刑の他の死刑方法は絞首刑、銃殺刑、石打の刑もあります。

サウジアラビアでは反政府活動をした人は死刑が相場になっています。多くの場合公開の場で斬首刑で執行されています。人の命を奪わない犯罪に対しても中国と同じで死刑が適用される場合が多いです。

斬首刑とは首と胴体を切り離す刑罰です。モスク近くにある「首切りの広場」と呼ばれる場所で金曜の礼拝後に執行されます。

本当にあった最も恐ろしい処刑方法

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以前は世界には恐ろしくて残忍な処刑方法が実在していました。見せしめのための処刑方法も多く想像するだけで恐怖を感じます。

異端者のフォーク

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異端者のフォークは細長い鉄の棒になっていてその両端がフォークになっている形状をしています。鉄の棒の真ん中あたりに首に巻いて固定する皮のベルトがあります。自白を強要させる拷問道具です。

とてもシンプルな作りになっていますが他の拷問器具と一緒に使われていました。装飾で棒の部分に「アビウロ」と言う文字が記載されています。これは罪に対して「撤回する」の意味で「アビウロ」を言わなければ処刑され、言っても無罪放免となるわけでもなかったようです。

自白して処刑になる場合は火あぶりになる前に首を絞めて死なせてもらえ、自白していなければ生きたまま火あぶりになります。
Fire Carbon Charcoal - Free photo on Pixabay (97919)

使い方は両端フォーク状になっていて一方を顎に、もう一方を胸骨部分に当てられ革ベルトで首に固定されます。

拷問を受ける人は顎を限界まで上に上げた状態から装置をつけられるので、しゃべる事もつばを飲み込むこともできません。少しでも動くと激痛を伴い眠ることもできなかったようです。

「アビウロ」を言っても先端が刺さり、言わなくても処刑をされるので他の拷問のつなぎの器具としてもかなりの苦痛になっていたでしょう。

ファラリスの雄牛

Bull Farm Cattle - Free photo on Pixabay (93497)

「ファラリスの雄牛(おうし)」とはギリシャ時代に設計された拷問・処刑器具です。作成者はアテネにいた真鍮鋳物師のペリロスが作り上げた装置でした。

ファラリスの雄牛の名前に付いている「ファラリス」とはシチリアの領主の名前です。死刑に新たな方法を取り入れたかったため、その考えに答えてペリロスが献上した物です。

史上最もひどい拷問方法とも言われ、作成して献上したペリロスがファラリスの雄牛を使った最初の犠牲者になりました。

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