2019年4月21日 更新

アイリスには怖い花言葉がある?注意すべきは?種類や色別花言葉!

すらりと「凛」とした姿で、鮮やかな色の花を咲かせる アヤメ科の花「アイリス」。アヤメや花菖蒲など多様な種類のあるお花です。アイリスの花言葉の中には復讐という怖い意味も?今回はそんなアイリスの花言葉について色別でご紹介します。

アイリスってどんな花?

Iris Tulips Flowers - Free photo on Pixabay (195930)

アイリスはアヤメ科の植物で、北半球の温帯地域には約200種類ほど生息している品種です。日本ではアヤメや、ショウブ、カキツバタ、イチハツなどの仲間となります。

和名の「寒咲き菖蒲(かんざきあやめ)」は、厳寒の中でも開花する力強さから名付けられました。切り花で出回ることが多いのは鮮明な色味と寿命が長い「ダッチアイリス」で、スパニッシュ系のアイリスを改良した種類となります。

水上がりがよく、花保ちもいいお花なので切り花として長く楽しむには最適なお花です。また茎を切ると切り口にぬめりがある場合があります。その際はぬめりを拭き取って水切りすることで水上がりがさらによくなります。

アイリスの特徴

Iris Flower - Free photo on Pixabay (195928)

アイリスの特徴は、アヤメ科の多年草で花期は春~初夏です。すらりと伸びた茎に花をつける姿が「凛」としていて、鮮やかな色の花を咲かせます。

アヤメ科の植物には、アイリスはもちろんアヤメ花菖蒲(ハナショウブ)、ダッチアイリスなど多様な種類があります。たくさんの種類あるアイリスは、それらを総称した呼び名となっています。

アイリスはフランスの国花にもなっており、別名「イリス」や「オランダ菖蒲(アヤメ)」、英語名では「ダッチ・アイリス」などと言われています。淡い紫や、青、オレンジ、黄色、白などのたくさんの色とりどりの花を咲かせてくれます。

アイリスの花名の由来

Gladiolus Flower Blossom - Free photo on Pixabay (195931)

アイリスの花名の由来は、花の色が七色の虹をイメージさせることから、ギリシャ語の「イリス(虹)」に由来していると言われます。

また、ギリシャでは「アイリス」の事を「イリス」と呼んでいました。ギリシャ語のキリス(剣)を意味しており、葉の形から名づけたとも伝えられています。

また、虹の女神であった「イリス」が、天上と地上とを結ぶメッセンジャーを受け持つ役柄を担っていたことから、付けられた花の名前もと言われています。

ドイツでは虹の女神イリスにまつわるエピソードから、アイリスのことを「剣のユリ」と呼んでおり、「虹」を象徴する言葉になっています。現在では、虹は「イリスが通る道」または「メッセージを伝える神秘の橋」など、様々な見方があるようです。

また、日本ではアイリスのことを「あやめ」や「花菖蒲」と呼びます。5月の端午の節句には欠かせないお花ですね。

アイリスの開花時期

Iris Spring Flowers May In The - Free photo on Pixabay (195934)

アイリスの開花時期は、一般的には5月~6月が旬です。植え付けは8月~10月で、鉢植えの場合、肥料は10月~12月、2月~3月の間、庭植えの場合は10月~11月、2月~3月です。

日当たりと水はけのよい環境にすることが特に重要です。暑さや寒さには強いのですが、高温期は特に乾燥しているほうが安全です。

高温多湿で日照不足では病気が発生しやすく、根腐れや茎腐れなどで株が弱り、枯れてしまうことがあります。庭植えの場合は、乾きやすい水はけのいい場所に浅く植えるのがポイントです。

アイリスの種類

Gladiolus Gladioli Plant - Free photo on Pixabay (195937)

アイリスにはたくさんの種類があります。世界中に生息するアイリスは、その国によって呼び名が変わったり、正式名称はあるものの国ごとに俗称で呼んだりと、呼び方は種類や花の性質によって様々です。

例えば、日本で有名なのは「ハナショウブ(花菖蒲)」です。アヤメと呼ばれることも多く、旬は5月下旬~6月頃で、中央に黄色い筋の入った紫色の花がひときわ華やかに咲き誇ります。江戸時代から園芸用のお花として親しまれる日本独自の品種で、その品種数は2,000を越えるほど沢山あります。

他にも、園芸用として親しまれている「ジャーマンアイリス(ドイツアヤメ)」は、1800年代にドイツやフランスで品種改良が盛んに行われていた品種で、花の中央部にひらひらした2枚の花びらが直立しているのが特徴です。現在はアメリカで多様に品種改良がおこなわれています。

オランダで改良された白や黄色、紫色の花が咲く球根の品種「ダッチアイリス」は、4月~5月ごろが見ごろで中央にひらひらがないのが特徴の品種です。

水中から生えてくる「カキツバタ(杜若/燕子花)」は、花びらの中央に白い筋が1本入り、めくり上がった形状が特徴です。5月中旬頃から青や青紫色の花を咲かせます。

他にも中国が原産の「イチハツ(一初)」や「シャガ」など、主に初夏(4月~6月初旬)に咲く青紫色や淡い紫の花を咲かせるのが特徴です。

アイリスの花言葉

Flowers Iris Flower - Free photo on Pixabay (195961)

アイリスにはたくさんの種類と品種があるだけに、花言葉も花の種類や色、国々によってたくさんあります。それだけアイリスは世界中に生息する、多くの人に愛されるお花なのですね。

ここからは、まずはアイリスの花自体の花言葉の有名なものをご紹介したいと思います。

よい便り

On Wood Birthday Place Card - Free image on Pixabay (195968)

アイリスの花言葉の1つ目は、「よい便り」です。「Iris(アイリス)」はギリシャ語で「虹」を意味しており、虹のように多様な色の美しい花を咲かすことが由来とされています。

このアイリスの花言葉「よい便り」は、虹を渡って届けられるよい便りにちなんでおり、アヤメ(アイリス)属に共通する夢のある花言葉ですね。

メッセージ

Adorable Announcement Arrival - Free photo on Pixabay (195973)

アイリスの花言葉の2つ目は、「メッセージ」です。ギリシャ神話に出てくる、神々の住む天上界と地上を行き来する使者の「虹の女神イリス」が、虹を渡って「恋のメッセージ」を伝える役目を担っていたことが由来となっています。

この花言葉も「よい便り」同様、アヤメ(アイリス)属に共通する花言葉です。

希望

Faith Love Hope Hands - Free photo on Pixabay (195985)

アイリスの花言葉の3つ目は、「希望」です。古来から一部の人間の間では、虹を「幸福や希望」の象徴と考えられていました。

ギリシャ神話の女神イリスには、「虹」という意味もあります。アイリスに「希望」の花言葉がついたのは、虹が人々にとって幸せを願う希望の象徴であったことと、空にかかる虹のように希望を与えることが由来といわれています。

ハワイでは、「ダブルレインボーを見たら、消える前に願い事を唱えると願いが叶う」という言い伝えもあるくらい、虹は神聖の象徴なのです。

アイリスの花言葉とギリシャ神話

Acropolis Greece Ancient - Free photo on Pixabay (196005)

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