2019年8月1日 更新

試される大地・北海道には独自の文化が?北海道あるある26選!

ネットで発生した都道府県いじりは、修羅の国などその地域を表すオリジナルのキャッチフレーズが多く登場しました。中でも有名になった「試される大地」は、正式なキャッチフレーズながらネタとしても定着してしまったのです。今回は、そんな北海道あるあるを紹介していきます。

目次

試される大地とは?

Way Landscape Winter - Free photo on Pixabay (518919)

大型匿名掲示板2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)から発祥した都道府県いじりは、今や他のSNSでも定着しつつある程有名になりました。

修羅の国、未開の地グンマー、うどん県など、いじりなのであまりポジティブさのあるようなものはありませんが、基本はオリジナルのものです。しかし、北海道の「試される大地」は、道が定めた正式なキャッチフレーズだったのにも係わらず、未だにネタに使われる程定着してしまった言葉なのです。

今回はそんな都道府県のキャッチフレーズと、同じ日本でありながら本州とは少し違う独自の文化を持つ、北海道のあるある26選を、「試される大地・北海道」の意味や使い方も合わせて紹介していきます。

北海道の公式なキャッチフレーズ

Flag Blue Red - Free vector graphic on Pixabay (521319)

2ちゃんねるが発祥となったご当地いじりのキャッチフレーズの中では、大抵その地域をデスるネタと化している為、オリジナルのキャッチフレーズが作られます。

とある地域で事件、事故、異常気象などのニュースが起きると、○○県の代わりにそのオリジナルキャッチフレーズでスレッドが今も立てられているのです。

その中で「試される大地・北海道」は、公式キャッチフレーズでしたが、とても汎用性が高く、アレンジなどもされずにそのまま使われるようになりました。とくに厳しい冬の環境を表す、大雪や吹雪などで使用されることが多い為、自然環境や辛い状況などを表す際に使われるようになってしまったのです。

「試される大地」に込められた意味

Lumberjack Man Axe - Free photo on Pixabay (521585)

2019年(令和元年)4月からスタートとした、NHK朝の連続テレビ小説100作目となる「なつぞら」は、子役時代北海道の十勝地方が舞台となって話題となりました。

主人公、奥原なつは戦災孤児となり、父の戦友に引き取られることになって、十勝の開拓農家(酪農家)である柴田家に引き取られるところから物語は始まりました。柴田家の祖父、柴田泰樹(草刈正雄)は開拓1世だったということで、このドラマは「開拓魂」がテーマともなっています。

北海道は蝦夷地(えぞち)と呼ばれる土地で、元々縄文人やアイヌの人々が住んでおり、江戸時代の後半にはロシアなどの南下政策に備える為に、北方警備に出されていた武士や、海産物などの交易の為に置かれた松前藩などが住む外地でした。
Plough Ploughshare Arable - Free photo on Pixabay (521642)

明治維新後、新政府軍(薩摩・長州・佐賀・土佐)に敗北した旧幕軍の武士達は、故郷の領土や身分をはく奪され、蝦夷地の開拓に未来を託して移住してきました。

戻る場所も無く、厳しい自然の中で開墾した開拓民達が作った北の大地が、現在の農業王国となるまでには、長い時間と先人達の数々の苦労がありました。

その為、北海道民はこの「開拓魂」や「フロンティア精神」というフレーズを使うことが多いのですが、「試される大地・北海道」というキャッチフレーズにも、「自らに問いかける」「世に問う」というプラス思考を示し、「Try(挑戦する)」という前向きな意味が込められているのです。

いつから使われている?

Holstein Cattle Cows Heifers - Free photo on Pixabay (521776)

「試される大地・北海道」というキャッチフレーズは、1998年(平成10年)に行われた、北海道イメージアップキャンペーンに伴い作られたものです。

バブルが崩壊し、北海道でもこの年に北海道拓殖銀行(たくぎん)が経営破綻したことで、不況の波が押し寄せていました。その苦しい状況を打破する為に、道では観光や道産品などの消費拡大を目指して、イメージアップキャンペーンを開始します。

北海道の知名度アップと、PRの為にキャッチフレーズを公募して、61,054点の応募の中から「試される大地・北海道」が選ばれました。このキャッチフレーズはロゴ化もされて、ポスターや名刺、道産食品やお土産などにも使用されていたのです。

現在は新キャッチフレーズに移行

Sunflowers Field Woman - Free photo on Pixabay (521807)

実はこの「試される大地・北海道」は、現在のものではありません。

2019年7月21日(日)に行われた第25回参議院議員通常選挙で当選し、参議院議員となった元北海道知事の高橋はるみ氏ですが、実は彼女が最後の知事選に出馬した際、公約の1つとして掲げた中には、このキャッチフレーズを変えるというものがありました。

当時知事選に当選した高橋はるみ氏は、公約通りに新キャッチフレーズを作成する為に公募を開始。最終的に9,205点という応募の中から、新キャッチフレーズが決まりました。2016年(平成28年)4月8日(金)、高橋はるみ氏は「その先の、道へ。北海道」という新キャッチフレーズの決定を発表しています。

クスっと笑える都道府県のキャッチフレーズ

Japan Japanese Map - Free image on Pixabay (521853)

「試される大地・北海道」のように、公式でありながらネタにされてしまったキャッチフレーズもあれば、あえて自虐的に作る県、本来のものではなく、2ちゃんねるで言われ始めたキャッチフレーズが定着してしまった県などもありますが、本来各都道府県には公式のキャッチフレーズがあるのです。

もっと細かく言えば、市町村単位でも様々なキャッチフレーズもありますが、全てを紹介しているとキリがありません。ここでは、数多くあるキャッチフレーズの中から、都道府県を代表してクスッと笑えるものを紹介していきます。

佐賀を探そう

Detective Searching Man - Free vector graphic on Pixabay (521897)

佐賀と言えば、「SAGAサガ~」というフレーズが耳に残る、はなわの「佐賀県」という曲を思い浮かべる人が多いでしょう。その歌詞の中でも登場し、一躍有名になってしまった佐賀県のキャッチフレーズは「佐賀を探そう」です。佐賀県のHPなどを観ても、このキャッチフレーズは出て来ない為、公式なキャッチフレーズだと断定していいものか分かりませんが、今やすっかり定着してしまいました。

しかし、いつ頃放送されていたのかは不明ですが、ニコニコ動画に残されている佐賀県のCMでは「探して下さい佐賀県」という文字が登場しています。確かに九州地方の中で考えると、佐賀県は地味で忘れがちではあります。佐賀県がフューチャーされたのは、はなわの歌と、2019年(令和元年)4月からもBSにて再放送中の、NHK朝の連続テレビ小説「おしん」の中で、鬼のような姑のいる土地として描かれていたくらいでしょうか。

朝ドラ界のレジェンドである「おしん」は、現在何故か若者達の間でも再ブレイクしており、再び佐賀県に嫌なイメージが付けられてしまうのではないか?と少々心配なところです。しかし、佐賀県は海や平野がある雄大な景色と、ゆるキャラで有名になった唐津城などの歴史的建造物、そして佐賀牛、イカを始めとする美味しい食べ物など魅力の多い土地です。そんな隠れた、佐賀の魅力を探してみるという意味も込められているのかもしれません。

おしい!広島県

Hiroshima Sunset - Free photo on Pixabay (521939)

広島県も佐賀県と同じように、多少の自虐感と希望を合わせた「おしい!広島県」というキャッチフレーズです。広島県では、2012年(平成24年)にもっと広島県を知ってもらおうと、観光大使であるタレントの有吉弘行を委員長とした「広島県!おしい委員会」を設立しました。

こちらも佐賀県と同じように、魅力ある土地なのにあまり知られていないことが「惜しい!」として、惜しいをおいしいに変えていこうというコンセプトでキャッチフレーズも作られたのです。広島県と言えば、どうしても原爆というネガティブなイメージや、大阪とお好み焼きを比べられたりしがちな所と言えます。

しかし、歴史好きであれば、戦国時代にのし上り大大名となった毛利元就(もうりもとなり)の領土でもありますし、その毛利が信仰して再建もした厳島神社も日本三景の1つとして有名です。戦艦好きなら、大和ミュージアムもおススメですし、グルメも牡蠣、穴子、尾道ラーメンなど美味しいものがたくさんで魅力溢れる場所なのです。

愛にきてうどん県

Udon Noodles Diet Kansai - Free photo on Pixabay (521958)

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