2019年10月5日 更新

物部天獄とは?リョウメンスクナの都市伝説や東日本大震災との関係も

真言立川流以上の邪教を作り、リョウメンスクナという呪仏を作り出したという物部天獄は果たして実在した人物だったのでしょうか?この記事では物部天獄やリョウメンスクナを紹介していき、邪教とされる天魁教や、東日本大震災との関係についても検証していきます。

怪我をして長生きできないとまで言われた主人公は、このままでは腑に落ちないとあの木箱や中に入っていたミイラについての真相を聞くべく元住職に連絡を取りますが、全く相手にされません。

そこで、元住職と一緒に来ていた息子さんと連絡を取り、話を聞くことにしました。最初は食事でもしながら話を聞かせてもらう予定でしたが、直前になって息子さんから電話がかかってきて、「やはり直接会って話すのは難しい」と言われます。

主人公はどうにか話を聞きたいと食い下がり、結局そのまま電話で話を聞くことになりました。

カルト教団が本物の人間をミイラに

Skull Cemetery Genoa - Free photo on Pixabay (686072)

元住職の息子さんから話を聞けることになった主人公は早速あの木箱の中にあったものについて聞きます。息子さんが言うには、あれは大正時代に見世物小屋に出されていた奇形の人間、いわゆるシャム双生児だとのことです。

生まれて数年は岩手のとある部落で暮らしていたが、生活に困った親が人買いに売ってしまい、そこから見世物小屋に流されることになったといいます。

それ見世物小屋から買い取ったカルト教団によって、即身仏にされることとなったのが、あの木箱に入っていたミイラでした。

真言立川流よりも邪教

Dark Art Daemon The Witch - Free photo on Pixabay (685970)

見世物小屋からこのシャム双生児を買い取ったカルト教団というのは、ほとんどその存在を知られていない密教であり、教祖とされる物部天獄は外法、つまりやってはいけないことばかり繰り返すようなとんでもない人物だったといいます。

いわゆる邪教であったとされるこの教団は、かつて邪教や外法として誹りを受け叩かれた真言宗の一派、真言立川流など比べ物にならないほど、世間一般の道徳や倫理観に外れた行為が横行するような教団でした。

蠱毒を人間で行う

Spider Tarantula Creepy - Free photo on Pixabay (685943)

物部天獄は大金を払って見世物小屋からこのシャム双生児を含む、数名の奇形の人間を買い取りました。そして、この買い取った奇形の人間を集めて「蠱毒」という呪法を行うのに使ったのだといいます。

この「蠱毒」というのは、古代中国発祥の呪法で、壺の中にムカデやカエル、クモなどのあらゆる毒虫を閉じ込めて共食いさせて、生き残った虫を呪いに使うというものです。そして物部天獄はこれを人間で行うという非人道的な行為をしていたようです。

シャム双生児が生き残るように工作

Skulls Bones - Free image on Pixabay (686085)

まるでアシュラ像のようなシャム双生児の姿に惹かれた物部天獄は、この「蠱毒」を行うにあたり、他の人間には致命傷を負わせたうえで放り込むなど、シャム双生児が生き残るように工作していたといいます。

仲間の肉を食べ、自分の糞尿まで食べて生き残ったシャム双生児も、結局はすぐに別の部屋に閉じ込められて餓死させられます。物部天獄は、この餓死したシャム双生児に防腐処理を施し即身仏にしました。

こうして、あの古寺から出てきたリョウメンスクナが作られたのでした。

リョウメンスクナが移動した地域で災害

Apocalypse War Disaster - Free photo on Pixabay (685977)

リョウメンスクナを呪仏として祀った物部天獄は、その呪いの矛先を日本という国家そのものに向けます。天獄は大和朝廷に滅ぼされた古代人の骨を粉末にしてリョウメンスクナの腹の中に入れ、より呪いを強固なものにしました。

このリョウメンスクナの力はすさまじく、移動した先の地域で次々に大災害を起こしていったとされています。大正時代に起こった桜島の大噴火、方城炭鉱の爆発、東日本の大水害など、これら全ての災害はリョウメンスクナがその地に移動したことによって起こされたものだというのです。

関東大震災前日に天獄死亡、遺書の中身

Katana Japan Samurai - Free photo on Pixabay (685993)

そして1923年9月1日、死者行方不明者が14万人にものぼる、大正時代最悪の大災害となった関東大震災の日。この日、物部天獄は地震が起こる直前に自殺していました。

天獄は自ら日本刀で喉を掻っ切ってリョウメンスクナの前でこと切れていたといいます。そして側には血文字で「日本、滅ブベシ」と遺書を書き残していました。

この時、リョウメンスクナと天獄は、関東大震災の震源に近い相模湾沿岸の近辺にいたとされています。

今もこっそりと活動している

Mask Businessman Kaufmann - Free photo on Pixabay (686188)

その後、どういった経緯でリョウメンスクナが岩手のあのお寺に運ばれたのかは分からないそうです。そして主人公は息子さんに車に積んで持って行ったリョウメンスクナが今どこにあるのか聞きますが、そのことも知らないと言います。

そしてここ数日、元住職とは連絡が取れていないのだそうです。どうやら元住職はリョウメンスクナを持ち帰ってからというもの、不審な車に後を付けられていたといいます。

教団は現在もひっそりと活動を続けているとのことですが、この不審な車と何か関係があるのでしょうか?

天魁教とは

Thailand Asia Neophyte - Free photo on Pixabay (686192)

先の都市伝説の中では物部天獄が教祖として君臨していたカルト教団について、その名前すら明かされていませんでしたが、物部天獄やその教団と関係がありそうな話が、やはりインターネット上に投稿されていました。

この話に出てくる教団の名前は天魁教といい、この教団にまつわる話としてアシュラさんという呪いの道具の存在も出てきます。

果たしてこの天魁教と物部天獄には繋がりがあるのでしょうか?また、アシュラさんとはいったいどのような呪物なのでしょうか?

カルト教団

Skull Horror Halloween - Free photo on Pixabay (686082)

この話も、先の「リョウメンスクナ」のように、2人の人物の会話形式で書かれています。その話の中に出てくる、金成羅という在日朝鮮人が教祖となっているカルト教団が天魁教です。

この金成羅は、「教団の教え」の名目で、信者たちとの乱交を繰り返したり、大金を巻き上げたりしていたようです。この話の中でも、物部天獄の名前が出てきますが、時代が違うため金成羅とは別人だろうと語っています。

しかし、この金成羅の先代、もしくは先々代の教祖というのが本物だったということから、この「本物だった先代か先々代の教祖」というのが物部天獄で、天獄が作った教団こそが、この天魁教だったと考えられます。

アシュラさん

Death Dead People - Free vector graphic on Pixabay (685971)

3 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪