2019年10月5日 更新

物部天獄とは?リョウメンスクナの都市伝説や東日本大震災との関係も

真言立川流以上の邪教を作り、リョウメンスクナという呪仏を作り出したという物部天獄は果たして実在した人物だったのでしょうか?この記事では物部天獄やリョウメンスクナを紹介していき、邪教とされる天魁教や、東日本大震災との関係についても検証していきます。

天魁教の先代教祖が残した経典の中には「人工的に即身仏を作り出し、呪いの道具とする」方法というものがあり、金成羅はそれによって作られたアシュラさんという呪物を所持していたようです。

このアシュラさんこそが、物部天獄が作り出したリョウメンスクナであり、顔が二つに腕が複数本あるリョウメンスクナの姿を見た後の教団関係者が、仏教やヒンドゥー教に出てくる阿修羅をイメージして、このような名前を付けたと思われます。

アシュラさんが沈んでから九州で災害

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この話し手の父親にあたる人は、妹が天魁教に感化され、教団ともめたことがあったようです。腹を立てた父親は、アシュラさんが災いを呼ぶ存在であると知っていたのか、アシュラさんを朝鮮半島の近海に捨てようと考えます。

しかし、知り合いの漁師に頼んで船で運んでもらう途中、九州の西方沖でその船ごと沈んでしまったのだといいます。それ以来、その辺りの海を通る船に、クジラなどの生物がぶつかり事故が起きるようになったり、福岡など九州地方で大地震が増えたようだとのことです。

これらの被害のくだりに関しては、話し手によるこじつけの域を出ませんが、このアシュラさんがリョウメンスクナであるという可能性は高いでしょう。

東日本大震災との関係性

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蠱毒という地獄を味わったシャム双生児、日本という国家を恨みながら死んでいった物部天獄、そして朝敵として滅ぼされた古代人の怨念が込められた呪物リョウメンスクナは、移動した先々で災いを起こしてきたと伝えらえれています。

そして2011年、東北地方を中心とした東日本で起こった未曽有の大災害、東日本大震災は我々の記憶にも新しいところです。あくまで一部で話題にあがっている程度ですが、この東日本大震災が起こった背景にもリョウメンスクナの存在があるのでは?という声があがっています。

3.11に起こった大地震

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2011年3月11日午後2時46分、宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmを震源とする、マグニチュード9.0の地震が発生しました。日本周辺における観測史上最大となったこの地震による震源域は、岩手県沖から茨城県沖までの南北約500kmにも及ぶ広大なもので、宮城県栗原市では最大震度7を観測しました。

また、この地震により、高さ10メートルにも及ぶ巨大な津波が発生し、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部を襲いました。

被害の状況

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東日本大震災による死者・行方不明者数は2019年7月時点で1万8429人、公式に確認されている建築物の全壊・半壊被害は40万4890戸にものぼっています。

また、この津波によって、東京電力福島第一原子力発電所は電源を喪失、原子炉を冷却できなくなった1号炉・2号炉・3号炉でメルトダウンが発生し、大量の放射性物質が漏洩しました。

福島第一原子力発電所のこの事故は、チェルノブイリの事故と同等となる、国際原子力事象評価尺度最悪のレベル7に位置付けられ、周辺一帯の福島県住民は長期的な避難を余儀なくされています。

現在の復興具合

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東日本大震災の発生から8年以上の月日が経ち、復興が進んでいる地域がある一方で、被害の大きかった沿岸部では、未だにかつてのような賑わいが戻ってきたとは言えない状況にあります。

また、福島県の原子力発電所周辺では、今もなお帰宅困難地域に指定されている地域が広範囲に及び、かつてそこで生活していた住民らに苦しみを与え続けています。

2019年現在も、東日本大震災による避難者数は5万人を超えており、復興はまだこれからであると言えるでしょう。

リョウメンスクナが移動した可能性

Mortality Skull And Crossbones - Free image on Pixabay (686232)

移動した先で災害を起こすとされているリョウメンスクナが東日本大震災に影響を与えたというのであれば、地震発生当時に東北地方の岩手県や宮城県に存在していたということになります。

実際「リョウメンスクナ」の話では、リョウメンスクナは岩手県の古寺に保管されていましたが、この話が「2ちゃんねる」に書き込まれたのは2005年頃であり、その後、元住職によって運び出されたリョウメンスクナの行方は分かっていません。

また、時系列は不明ですが、もう一つのアシュラさんの話においては、既に九州の西方沖に沈んでいるとあるため、誰かがこれを引き上げて運びでもしない限り、遠く離れた東北地方まで移動することは考えにくいです。

以上のことから、リョウメンスクナが東日本大震災に影響したという可能性は低いと言えるでしょう。

人為的に起こされた地震という話も

Man Pointing Business - Free photo on Pixabay (686238)

大きな地震が起こると、たびたびその地震が人為的に起こされたものであるという話が一部で出てきます。東日本大震災に関しても、そのような眉唾な話がネット界隈を中心に散見されました。

それによると、「地震の途中で急に爆発音を伴う揺れが来ている」「海に汚染水を流したのはアメリカ政府の要請だったと発言した政府関係者がいた」「阪神淡路大震災やチリ大地震、アメリカ同時多発テロなど、全てが46分に起きている」といったことから、このような説が生まれる要因となっているようです。

しかし、あくまでこういった話は都市伝説程度の話であるため、信憑性は薄いかと思われます。

オークションに出された謎のこけし

Japanese Kokeshi Doll - Free image on Pixabay (685979)

ここまで書いてきたように物部天獄は大正時代に死亡していますが、呪術者として確かな力を持っていたとされる天獄が残した呪物は、果たしてリョウメンスクナだけだったのでしょうか?

物部天獄は、そのほとんどが謎に満ちた人物ですので、リョウメンスクナ以外の呪物を残している可能性も、十分に考えられます。

そんな中、最近になって、ネットオークションサイトの「ヤフーオークション」において、「鬼こけし」なる、謎の商品が出品されるという出来事がありました。

鬼こけし

Mask Fash Face - Free image on Pixabay (685972)

こけしと言えば、宮城県の鳴子温泉郷で名産品として売られている木彫り人形ですが、この「鬼こけし」はそれに黒い角のようなものを付けたものでした。

ヤフーオークションでは、出品者がウケ狙いで出しているような商品も多いので、この「鬼こけし」もその類であると言ってしまえばそれまでなのですが、気になるのはそのこけしの底の部分に「物部天獄」と書かれている点です。

商品説明によると、この「鬼こけし」は明治期の蔵に保存されていたものだそうで、物部天獄の生きていた時期を考えれば年代の辻褄は合うようですが、果たしてこの「鬼こけし」は天獄が残した呪物の1つなのでしょうか?

実在するかは定かではない

Question Mark Survey - Free photo on Pixabay (686243)

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