目次
- メアリーベル事件とは
- メアリーベル事件の概要
- 4歳の男児を絞殺
- 警察は突然死と判断
- 3歳の男児を絞殺
- メアリーベルが見せた異様な行動
- 保育所に複数の犯行予告文
- 警察に対しての挑発的なメモ
- メアリーの虚言癖で捜査が混乱
- 被害者の腹部に刻まれた文字
- 男性器を切り取る行為
- マーティンの母親とのやり取り
- 拘置所での婦人警官とのやり取り
- メアリーベルの逮捕に繋がったハサミ
- 公開していない情報を知っていた
- ノーマベルの証言
- メアリーベルの裁判の様子
- 裁判で見せた異様な態度
- 犯行の疑いがあったノーマベルについて
- ノーマベルについて
- ノーマは無罪に
- メアリーがノーマの妹の首を絞めたことも
- メアリーベルの悲惨な生い立ちや人物像
- 売春婦の母親ベティ
- ベティに養われた継父ビリー
- 薬を飲まされ生死をさまよったことも
- メアリーにはサディズムの傾向があった
- メアリーベルの現在
- 裁判後は矯正施設や少年院での生活
- 出所後の生活
- 事件についての書籍を発行
- メアリーベルの現在
- メアリーベルの犯行動機
- 母親の愛情不足が生んだ衝撃的な事件
2人の幼児殺害の罪で逮捕されたメアリーベルは逮捕された後、刑務所で過ごすことになります。人の命を奪ってしまった罪は償いきれません。長い刑務所生活を終えた彼女は今、どうしているのでしょうか。そして、大人になった彼女は当時の事件についてどう考えているのでしょうか。
裁判後は矯正施設や少年院での生活
via pixabay.com
メアリーベルは判決後の12年間を少年院と一般刑務所で過ごしました。刑務所での生活はそうとう苦しかったのでしょう。1977年に仲間と脱走を試みますが、3日で捕まり連れ戻されています。
メアリーベルが刑務所で生活している間、母親のベティベルは何度も面会に来たそうです。しかしこれは娘の事を思っての面会ではありませんでした。ベティは面会に来てはメアリーの下着姿を写真に撮り、その写真をタブロイド紙に売っていたと言われています。
メアリーベルが刑務所で生活している間、母親のベティベルは何度も面会に来たそうです。しかしこれは娘の事を思っての面会ではありませんでした。ベティは面会に来てはメアリーの下着姿を写真に撮り、その写真をタブロイド紙に売っていたと言われています。
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1980年、メアリーベルが仮釈放となる日が来ます。仮釈放後は職を転々とし、大学に進んだこともありますが、それもすぐに通うのをやめて母親の元へ戻ってしまいます。
「あれだけ利用されてきた母親の元に帰るなんて」と思う人も多いでしょうが、やっぱりメアリーと母親は切っても切れない縁なのかもしれません。
「あれだけ利用されてきた母親の元に帰るなんて」と思う人も多いでしょうが、やっぱりメアリーと母親は切っても切れない縁なのかもしれません。
出所後の生活
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出所後のメアリーベルの人生はそれはもう悲惨なものでした。2人もの命を奪った殺人鬼を世の中はそう許しはしません。出所後に彼女は名前を変えて暮らします。静かに生活をする彼女にまたもや追い打ちを掛けるように母親が邪魔をしてきます。
メアリーが出所したことなど、メアリーに関する情報をマスコミに露呈して金儲けをしていたのです。おかげでメアリーの出所は世間に公表されてしまいます。
メアリーが出所したことなど、メアリーに関する情報をマスコミに露呈して金儲けをしていたのです。おかげでメアリーの出所は世間に公表されてしまいます。
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しかしそんなメアリーの人生も悪い事ばかりではないんです。出所後にメアリーベルはある男性と知り合い1984年に女児を出産しています。仮釈放の期限は1992年で、この時はまだ裁判所の監視下の元生活を送っていましたが、生まれてくる子供に罪はないということで育児の許可が下りました。
その後メアリーはこの男性と別れ、別の男性と再婚します。小さな村に移住し、静かに暮らしていましたが、ここでもメアリーベルの前歴が村に知れ渡ったことで追い出されてしまいます。
その後メアリーはこの男性と別れ、別の男性と再婚します。小さな村に移住し、静かに暮らしていましたが、ここでもメアリーベルの前歴が村に知れ渡ったことで追い出されてしまいます。
事件についての書籍を発行
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メアリーベルは自伝本を出版するために実名を名乗りました。そして1999年に自身の自伝小説「魂の叫び」というタイトルの本を出版しています。
自伝本の出版は被害者であるマーティンブラウン、ブライアンハウの死から29年が過ぎた頃でした。自伝本では事件を起こした時の心理状況や、当時のイギリスの下層階級についても触れています。
自伝本の出版は被害者であるマーティンブラウン、ブライアンハウの死から29年が過ぎた頃でした。自伝本では事件を起こした時の心理状況や、当時のイギリスの下層階級についても触れています。
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この本には、事件の実際の様子と、大人になったメアリーベルが過去を振り返った思いが載せられています。
しかし、虚言壁があると言われていたメアリーベルの自伝です。どこまでが本心を語っているのかは誰にも分かりません。
しかし、虚言壁があると言われていたメアリーベルの自伝です。どこまでが本心を語っているのかは誰にも分かりません。
メアリーベルの現在
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自伝本を出版したメアリーベルは現在もイギリスで暮らし、執筆活動を行なっているという事です。しかし、小さなころに母親に抱いた思いは、彼女の中で消えることはなく、現在も解離性離脱障害や夜尿症などを患っています。
幼少期に受けた虐待は大人になっても大きなトラウマとして残ってしまうものです。メアリーベルの犯した罪は決して許されることではありませんが、そんな彼女を作り上げ、大人になった今でも苦しめている元凶は母親なのです。
幼少期に受けた虐待は大人になっても大きなトラウマとして残ってしまうものです。メアリーベルの犯した罪は決して許されることではありませんが、そんな彼女を作り上げ、大人になった今でも苦しめている元凶は母親なのです。
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2人の尊い命を奪ったメアリーベルは現在家庭を持ち、子供を出産し、幸せを手に入れました。娘や孫の姿を見て、初めて「愛」というものを感じたとも語っています。
そして、第二、第三のメアリーベルが誕生しないためにも、子供に深い愛情を与えてほしいと願っていることでしょう。
そして、第二、第三のメアリーベルが誕生しないためにも、子供に深い愛情を与えてほしいと願っていることでしょう。
メアリーベルの犯行動機
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メアリーベルは「自分は被害者である。殺人は出来心だった。ひどい親に育てられ、愛情が足りなかったから殺人を犯した」と訴えています。メアリーベルは私たちが普通に母親からもらう愛情を一切もらわずに成長していきます。抱っこしてもらったり、笑顔で笑いかけてもらったり、優しく声をかけてもらう事の全てを経験出来なかったのです。
彼女は生まれながらにではなく、成長過程で愛情を受けられなかった事でサイコパスになってしまったんです。人はされたようにしか出来ない生き物です。愛情を与えられずに育った人は、人にも愛情を与えることはできません。
彼女は生まれながらにではなく、成長過程で愛情を受けられなかった事でサイコパスになってしまったんです。人はされたようにしか出来ない生き物です。愛情を与えられずに育った人は、人にも愛情を与えることはできません。
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注目されたかったという思いから彼女は罪を犯してしまいます。もっと母親と話がしたい、もっと母親にふれたい、そんな純粋な子供心がいつしか間違った方向に進んでしまいます。母親の愛情不足が幼い少女の人格を歪んだ方向に形成してしまったのでしょう。
人は受け入れてもらえない状況が長く続くと非常に大きなストレスを感じます。認めてもらえないと、自分に価値がないかのように錯覚してしまう人もいます。一番受け入れて欲しい存在に受け入れてもらえない環境はメアリーベルにとって耐えがたいものだったはずです。
人は受け入れてもらえない状況が長く続くと非常に大きなストレスを感じます。認めてもらえないと、自分に価値がないかのように錯覚してしまう人もいます。一番受け入れて欲しい存在に受け入れてもらえない環境はメアリーベルにとって耐えがたいものだったはずです。
母親の愛情不足が生んだ衝撃的な事件
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現在メアリーベル事件は母親の愛情不足が生んだ悲しい事件と言われています。事件を詳しく見てみると、幼い頃の悲しい思い出が深く関係していることが分かります。生まれた頃から邪魔者扱いされ、人間らしいまともな生活を送れなかった彼女が愛情を知らないのは当然とも言えます。
メアリーベル事件の犯人は、母親のベティベルと言っても過言ではありません。事件後も自分の娘を金儲けの道具として利用するくらいです。まともな人間ではないでしょう。
メアリーベル事件の犯人は、母親のベティベルと言っても過言ではありません。事件後も自分の娘を金儲けの道具として利用するくらいです。まともな人間ではないでしょう。
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