目次
- メアリーベル事件とは
- メアリーベル事件の概要
- 4歳の男児を絞殺
- 警察は突然死と判断
- 3歳の男児を絞殺
- メアリーベルが見せた異様な行動
- 保育所に複数の犯行予告文
- 警察に対しての挑発的なメモ
- メアリーの虚言癖で捜査が混乱
- 被害者の腹部に刻まれた文字
- 男性器を切り取る行為
- マーティンの母親とのやり取り
- 拘置所での婦人警官とのやり取り
- メアリーベルの逮捕に繋がったハサミ
- 公開していない情報を知っていた
- ノーマベルの証言
- メアリーベルの裁判の様子
- 裁判で見せた異様な態度
- 犯行の疑いがあったノーマベルについて
- ノーマベルについて
- ノーマは無罪に
- メアリーがノーマの妹の首を絞めたことも
- メアリーベルの悲惨な生い立ちや人物像
- 売春婦の母親ベティ
- ベティに養われた継父ビリー
- 薬を飲まされ生死をさまよったことも
- メアリーにはサディズムの傾向があった
- メアリーベルの現在
- 裁判後は矯正施設や少年院での生活
- 出所後の生活
- 事件についての書籍を発行
- メアリーベルの現在
- メアリーベルの犯行動機
- 母親の愛情不足が生んだ衝撃的な事件
via pixabay.com
二人の幼児を殺害したメアリーベルとノーマベルの判決は、メアリーベルが有罪、ノーマベルが無罪でした。ノーマの無罪判決については障害を持っていた事を考慮しての結果でしょう。
判決後、メアリーベルは厚生施設に送られる事になります。ノーマベルは無罪判決となったため、その日のうちに釈放になりました。
判決後、メアリーベルは厚生施設に送られる事になります。ノーマベルは無罪判決となったため、その日のうちに釈放になりました。
メアリーがノーマの妹の首を絞めたことも
via pixabay.com
メアリーベルは普段の生活でもサイコパスな一面を見せた事がありました。マーティンブラウンを殺害した日の翌日はメアリーベル11歳の誕生日でした。
自分の誕生日にバースデーカードをくれなかった事を理由に、友人であるノーマベルの妹スーザンの首を絞めようとしたそうです。このように怒りを抑えることができないのもサイコパスの特徴と言えるでしょう。
自分の誕生日にバースデーカードをくれなかった事を理由に、友人であるノーマベルの妹スーザンの首を絞めようとしたそうです。このように怒りを抑えることができないのもサイコパスの特徴と言えるでしょう。
メアリーベルの悲惨な生い立ちや人物像
via pixabay.com
人がサイコパスになってしまう理由の一つに家庭環境があります。幼いころに育てられた環境や愛情不足が影響してサイコパスになってしまう人も多いんです。実は、メアリーベルもそのうちの一人。彼女も幼いころに悲しい思い出を持つ、悲惨な過去の持ち主なんです。
売春婦の母親ベティ
via pixabay.com
メアリーベルが罪を犯した要因の一つが彼女の母親の存在です。彼女の母親ベティベルは薬物中毒者で売春婦をしながら生活をしていました。
ある時、父親のわからない子供を身ごもってしまいベティベルは未婚のまま実父も分からず17歳でメアリーベルを出産します。我が子との初対面時の言葉は「早くそれをどこかにやって」だったそうです。
ある時、父親のわからない子供を身ごもってしまいベティベルは未婚のまま実父も分からず17歳でメアリーベルを出産します。我が子との初対面時の言葉は「早くそれをどこかにやって」だったそうです。
via pixabay.com
そして驚くことに、事件後もベティベルはメアリーの情報をマスコミや週刊誌に売って生計を立てるなど最後の最後まで娘を利用したのです。
薬物中毒も一向に改善されませんでした。メアリーベルが精神的に追い込まれ、2人の幼児殺害に至った真の根源はベティベルなのではないでしょうか。
薬物中毒も一向に改善されませんでした。メアリーベルが精神的に追い込まれ、2人の幼児殺害に至った真の根源はベティベルなのではないでしょうか。
ベティに養われた継父ビリー
via pixabay.com
メアリーベルには血の繋がらない父親がいました。彼の名前はビリーベル。働かずにベティのヒモとして生活を送っており、一家はベティの娼婦としての稼ぎと生活保護でなんとか暮らしていました。
また、母親であるベティはメアリーに、ビルの事を「叔父さん」と呼ぶように徹底させていました。ビルが父親である事を知られてしまうと生活保護が減額されてしまう恐れがあったからです。あろうことか、メアリーベルは生まれた時から、彼女が求めていたであろう愛情が存在しない世界で生きてきたのです。
また、母親であるベティはメアリーに、ビルの事を「叔父さん」と呼ぶように徹底させていました。ビルが父親である事を知られてしまうと生活保護が減額されてしまう恐れがあったからです。あろうことか、メアリーベルは生まれた時から、彼女が求めていたであろう愛情が存在しない世界で生きてきたのです。
via pixabay.com
父親であるビリーベルは仕事はしないものの、唯一メアリーベルに優しく接した存在でした。血はつながっていないものの、娘を人並みに可愛がりました。
一緒に出かけたり、話し相手になったり、時には優しく語りかけてあげるなど、メアリーベルが持つ唯一の人間らしい部分は父親ビリーベルから授かった物なのかもしれません。
一緒に出かけたり、話し相手になったり、時には優しく語りかけてあげるなど、メアリーベルが持つ唯一の人間らしい部分は父親ビリーベルから授かった物なのかもしれません。
薬を飲まされ生死をさまよったことも
via pixabay.com
出産後も娘に対する愛情は深まることがなく、ベティベルは常に娘を邪魔者扱いしていたそうです。娘のメアリーが誤ってベティの薬を口に含んでしまい生死を彷徨った事もありました。
その他にも、実の娘にアフターピルを飲ませるなどして、何度も殺害を試みたそうです。このように幼い頃の辛い思いが、母親への歪んだ愛情を生み出し、人をサイコパスへと変えてしまうのです。
その他にも、実の娘にアフターピルを飲ませるなどして、何度も殺害を試みたそうです。このように幼い頃の辛い思いが、母親への歪んだ愛情を生み出し、人をサイコパスへと変えてしまうのです。
via pixabay.com
実の母親に命を奪われそうになるなんて、あまりに残酷すぎる話ですね。誰からも望まれていない、母親からも愛されていない、人から憎まれる存在だと感じたはずです。
次第に心は荒み、自分がされたように人に接してしまうのです。そして、今回はその怒りの矛先が何の罪もない赤の他人でありまだ命を授かったばかりの小さな子供に向けられてしまったというわけです。
次第に心は荒み、自分がされたように人に接してしまうのです。そして、今回はその怒りの矛先が何の罪もない赤の他人でありまだ命を授かったばかりの小さな子供に向けられてしまったというわけです。
メアリーにはサディズムの傾向があった
via pixabay.com
このようにメアリーベルは虐待とも言えるような環境で幼少期を過ごしてきました。幼いころから母親の愛情を一切感じる事がない子供が、そのまま成長してしまうと考えるととても恐ろしいです。
メアリーベルに限らずとも、どの子供にも親の愛情は絶対です。母親から声を掛けられ、触れられ、そうやって子供は成長していくものなのです。
メアリーベルに限らずとも、どの子供にも親の愛情は絶対です。母親から声を掛けられ、触れられ、そうやって子供は成長していくものなのです。
via pixabay.com
メアリーは逮捕後にこのような発言をしています。「自分よりも弱い、抵抗できない存在を痛めつけることが楽しい」「殺人なんて大した事ではない。人間はいつか死ぬのだから」と。
人の命について、またはその価値について極端に軽薄な価値観を持っている事が分かります。「母親にもっと愛してほしい」そんな純粋な気持ちが悲しみとなり、そして次第に彼女の中で世の中への憎しみへと変わっていったのでしょう。
人の命について、またはその価値について極端に軽薄な価値観を持っている事が分かります。「母親にもっと愛してほしい」そんな純粋な気持ちが悲しみとなり、そして次第に彼女の中で世の中への憎しみへと変わっていったのでしょう。
メアリーベルの現在
via pixabay.com
4 / 6