2019年3月16日 更新

感情移入の意味と方法は?自己投影との違いや心理学的な特徴も

自分は涙もろいな〜と思うことはありますか?感情移入のメカニズムとは何なんでしょうか。感情移入をしすぎる人とできない人、それぞれに特徴があります。今回は感情移入の意味と方法、自己投影との違い、そして心理学的な観点から実態を細かく探っていきたいと思います。

目次

現実主義者は感情移入しにくいといえます。

何か問題や悩みをかかえた人が相談にきたとして、現実的な人は相手の気持ちに同情するよりも具体的な解決策を見つけ、計画立てることを得意とするので、感情移入するというよりも冷静に判断する気質が強いといえます。

もう少し具体的にお話しします。

冷静

Office Business Colleagues - Free photo on Pixabay (104779)

現実主義者は冷静でリアリティある判断力が冴えています。良い意味で男性的だということです。

感情移入が強く働くと偏った意見になりがちです。最適なソリューションを見つけられません。悩みの1番良い解決方法を考えて比較して...と手順を追って考えるので、ある意味感情移入しやすい方よりも問題解決能力は高いといえます。

感情に同調する役割は他に任せて、と考えている方も多くいらっしゃるのかもしれません。

こだわりが強い

Young Woman Girl - Free photo on Pixabay (104781)

自分なりのこだわりが強い方もまた、感情移入しにくいといえます。

人は基本的に、自分のしてきた経験や環境から学んだことを正しいと思うものです。という理由で、考えや意見にこだわりが強い人は、『他の人は他の人』『考え方は人それぞれだ』と分けて考える傾向にあります。

感情移入しやすい人が色んな対象に対して理解度が幅広型だとするならば、こだわりが強い人は一点集中型という特徴があります。なので感情移入はしますが、しやすいわけでは無く、対象が狭く深くに当てはまります。

無神経

Workplace Team Business Meeting - Free photo on Pixabay (104780)

ちょっと悲しい特徴ですが、無神経だと相手の気持ちに気づきにくいので感情移入しにくいです。鈍感ともとれます。

無神経な方はデリカシーのない発言をしてしまったりして、嫌われてしまう原因にもなります。デリカシーがないということは、相手への想像力に欠ける部分も見られるので、感情移入とは程遠く感じられる要素です。

「この人ちょっと無神経かも?」と思われる方は、たいてい自分でそのことに気づいてないことが多いので、そもそも感情移入できないと悩むことは無いかもしれません...。

感情移入する方法は?感情移入できた方がいい?

Kids Girl Pencil - Free photo on Pixabay (104788)

これまでの色々なお話で、「じゃあ感情移入ってできないとダメなの?」と思う方もいらっしゃると思います。感情移入はできた方がいいんでしょうか?

答えは、しすぎもしなさすぎもダメ、ということです。感情移入のしすぎ、合わせすぎで自分の意見や行動をないがしろにしてはいけませんが、相手の立場を視野に入れる想像力が欠けすぎてしまうのも、円滑なコミュニケーションに悪い影響を与えてしまいます。
Silhouette Father And Son Sundown - Free photo on Pixabay (104789)

相手の振ってきた話題に対して、共感や感情移入ができなくて、同意はおろか反応や返答に困る、という場面を経験したことはありませんか?必ずしも全てに理解を示す必要はありませんが...

感情移入ができるできないに関わらず、あまり相手を理解できなくて会話で困る時ってありますよね。「コミュニケーションでちょっと反応につまづきそう」という時があったときに使える、ちょっとした良い考え方をご紹介します。

相手の状況や気持ちを具体的に想像してみる

Creativity Idea Inspiration - Free photo on Pixabay (104798)

感情移入は、相手に起こったことを自分のことのように自己投影することです。感情移入に限ったことではないですが、想像力を働かせてみた結果人だけでなく物事など、さまざまなことが分かることがあります。

人と話す時も想像力を働かせると、相手の求めている意見や話が自分の中から引き出せる可能性が高くなります。

あまり感情移入をしない人は具体的に相手のことを想像してみると、見えなかったことが見えてきたり、新しい一面を知れるきっかけになります。

理解できない意見でもじっくり聞くようにする

People Girls Women - Free photo on Pixabay (104799)

傾聴の姿勢は、ある意味共感よりも大切です。

じっくり聞くと注意深くなるので、これもまた気づけなかったことに気づける可能性が高くなります。細かいところに気づけてそこから話を広げることもできます。一瞬で感情移入はできなくとも、コミュニケーションを重ねていくうちに分かり合っていくこともまた大事な過程です。

またそれと同時に、色んな立場の人と話す経験を増やしていくことも大切です。

感情移入しない人しか果たせない役割もある

Heart Sweetheart Leaf - Free photo on Pixabay (104791)

感情移入しすぎずに冷静で現実主義な人は、判断をゆだねるのに適しています。

特に重要な決断となると感情に負けていられないことも多いものです。仕事でも恋愛や人間関係などのプライベートでもそうですが、感情移入しすぎると判断材料も偏っていることにすら気づかないことも多いです。

気持ちに寄り添える人は心の距離が近くなるので色んな人々から大事にされますが、役割としては現実主義者にしか果たせないこともあり、欠かせない必要な存在です。

感情移入が苦手と自覚することが大切

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これまで感情移入する方法についてお話ししましたが、あまりできないという場合は苦手だと自覚することも大切です。

分からないのに気を使ってしまって同調したり、思ってないことを言ってしまうと後々自分がつらくなってしまう原因になります。自分の気持ちを1番に考えることが優先です。

感情移入しやすい人も現実的で冷静な人もそれぞれに長所があり役割があるとお話ししたように、自分の良いところを中心に目を向けることが大事です。

感情移入しやすいということは善でも悪でもない

Girls Firends Buddy - Free photo on Pixabay (104801)

感情移入について、きっかけや原因、心理学的な面からお話ししました。

感情移入しやすいということは悪いことでもいいことでもありません。相手の気持ちに寄り添う行動は日々のコミュニケーションによって磨かれることでもあります。

しかし、「涙もろいな〜」「あの人よく色んな人と話をしているな」と思う人々は案外近くにいらっしゃるのではないでしょうか。これまでに紹介した特徴や観点を踏まえてその人のことを深く視てみると、興味深いことに気づくかもしれません。

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