2019年9月22日 更新

鳥の目とは?虫の目・魚の目と並び成功に必要な3つの目を紹介!

解決法やアイディアを考える時に大切なのは、固定観念にとらわれないこと、多方面から分析することです。そのヒントを教えてくれるのは自然界に住む生き物たち。「鳥の目」、「虫の目」、「魚の目」の3つの目から、新しい解決法やアイディアを見つけ出す方法をご紹介します。

目次

恋をすると自分と相手のことしか見えなくなります。恋愛に夢中になっていると彼と会うからと言って友人の先約をドタキャンしたり、のろけ話ばかりしていて友情を失ったり、彼にラインや会うことを強要し過ぎて逃げられたり、彼の悪いところが見えずモラハラを受けていることに気づかなかったりと言った様々な問題が起きます。

恋愛は人生にとって重要なものですが、恋愛だけが全てではありません。花を見つけたら頭を突っ込み、ひたすら蜜を舐め続けるハナムグリは、後ろから鳥に襲われても気づかないでしょう。虫の目で小さな狭い世界を見つめ続けていては、他にもある大切なものを失ってしまいます。時々は頭を上げて、周りを見渡すようにしなくてはなりません。

鳥の目が大事になる

 (393515)

恋愛に大切なのは鳥の目です。彼に熱い視線を注ぎ続けるだけではなく、一旦離れて冷静に自分や彼、そして周りを見渡してみましょう。色々なことが分かってきます。

恋をしていると、世界に自分と彼しかいないように感じますが、友達や家族、仕事や趣味、他にも大切なものはたくさんあります。それら全てにバランスよく気持ちと時間を配分することにより、毎日が一層充実します。

また、離れた点から彼を客観的に見てみると、意外な欠点にも気づくかもしれません。恋人としては理想的だけど、結婚相手としてはちょっと…と感じることもあるでしょう。世界は広く、人生は長いです。時には鳥の目で辺りを見渡し、少しずつシフトチェンジしていくことも、幸せな人生のために必要なのです。

より深い分析には自己理解も必要になる

 (393551)

分析をするためには、分析法も大切ですが、分析をおこなうための道具、すなわち自分自身の脳のクセを知ることも大切です。一旦立ち止まって、自分自身を分析し、理解する時間を作ってみましょう。

自分自身の物事の分析のクセも理解する

 (416773)

他人の車を運転する時、自分の車よりブレーキがきかなかったり、ハンドルが重かったりして運転しづらく感じることがあります。これは車それぞれに異なったクセがあるからです。運転をするときにはそのクセを知り、力の入れ方やタイミングを微調整しなくてはなりません。

人の脳も同じで、自分がどのように物事を分析するのか、そのクセを把握しないと適切な分析はできません。人の思考の癖を見極める例として良く挙げられるのが、水が半分入ったコップです。
 (393552)

このコップを見て、「もう半分しかない」と考えるか、「まだ半分ある」と考えるか、人によって違います。どちらにしてもコップに半分水が入っているという事実には変わりはないのですが、とらえかたによって見える風景が全く違ってきます。

ネガティブになりがちな人は自分の思考に少しだけ楽観的になるバイアスをかけ、ポジティブな人はちょっと冷静になって自分を疑うなど、自分の考え方のクセを知り、より良い分析のために考え方を微調整していく方法を学んでいくと良いでしょう。

自分自身を受け入れる

 (393556)

より深く物事を分析するためには、自分自身を受け入れ、好きになることも必要です。何しろ自分自身が分析をするためのツールです。そのツールを良く知り、好きになり、使いこなせない限りはよりよい分析はできないでしょう。

また、自分自身を受け入れることにより、その強みはもちろん、弱みさえも生かしたアイディアが湧いてきます。財政破綻した北海道の夕張市にある旅行会社は、財政破綻したというその弱みを最大限に生かしたツアーを企画しました。
 (416839)

市内バスツアーに財政破綻に至った経緯の説明と各種施設の案内を組み込んだその企画は大人気となり、他都府県からの視察だけではなく修学旅行の学生たちや、海外からの視察団も訪れるようになりました。自分の(自分の町の)弱みを受け入れ、最大限に生かした好例です。

人も同じで、「せっかち」は「行動が早い」、「無口」は「熟考する」と言うように、欠点を長所に変えることができます。自分を受け入れ、深く知ることによって、自分の個性を生かした素晴らしいアイディアが生まれるのです。

物事をより深く分析する力を身につける

 (393554)

先ほどご紹介した通り、人は経験を積むと、新しい経験や物事を過去のものに当てはめ、パターン化するようになってきます。効率的、余計なエネルギーを使わなくて済むという点では良いのですが、そればかりだと段々と考え方が浅く、固くなり、新しい発想ができなくなります。

トヨタは「なぜなぜ5回法」を使い、世界に誇るブランドを確立しました。あることに対して、5回「なぜ?」を繰り返すことにより、一つのことを深く掘り下げ、その目的を客観的に見つめることができ、物事の本質を見つけ出すことができるのです。
 (416904)

このなぜなぜ5回法を活用するには、前提をしっかり設定することが必要です。前提が誤っていると、なぜを繰り返すごとに、誤った方向に結論が向かっていってしまうからです。

日常の問題に直面した時、まず前提を固め、それから段階を踏んで深く追求していく習慣をつけると、普段の生活の質も上がり、大きなことを達成するための力も養えます。思考力は体力と同じで訓練により少しずつ鍛えられていきます。普段の何気ない事にも、「なぜ?」の目を向けることから始めてみましょう。

様々な視点で物事を見つめ直そう

 (413435)

人は自分が思っている以上に自己中心的で視野が狭く、一つの考え方に固執して違った方向からの視点や他人の意見を否定することがあります。ある程度は一定のパターンやルールに則るのも良いのですが、そればかりだとふと気づいた時には誤った方向に進んでいたり、流れに取り残されたりということもあるでしょう。

いつもの景色もしゃがんだり、高いところから見下ろしたり、足の間から逆の視点で見たりすれば、新しい世界のように感じられます。それと同じように、時には違った目線で物事を見つめ直すことが大切です。空を飛ぶもの、地を這うもの、水を泳ぐもの、生き抜く知恵と力を持った生物の視点は、きっと新しく素晴らしい世界を覗かせてくれます。

5 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪