2019年9月22日 更新

鳥の目とは?虫の目・魚の目と並び成功に必要な3つの目を紹介!

解決法やアイディアを考える時に大切なのは、固定観念にとらわれないこと、多方面から分析することです。そのヒントを教えてくれるのは自然界に住む生き物たち。「鳥の目」、「虫の目」、「魚の目」の3つの目から、新しい解決法やアイディアを見つけ出す方法をご紹介します。

目次

物事を見る際の注意点

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人は経験を積むことによりパターンを作り、そのパターンに基づいて物事を識別、認識します。これは日常的に起こる問題を効率良く処理していくために必要な思考法ですが、それに固着していると、いつもワンパターンな発想しかできません。

3つの目(+コウモリの目)をうまく使い、物事を多角的に見ることによって、斬新なアイディアや効率的な解決法を生み出すことができます。

1つの目だけが優れていても「全体」は見られない

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ご紹介した4つの目のうち、どれか一つだけを使えればいいというわけではありません。今回の消費税増税を例に挙げてご説明しましょう。増税の目的の一つに、幼児教育無償化があります。それによって育児の負担を減らし、出生率を上げる狙いです。これは現代日本において大きな課題となっている少子化問題を解決するための「鳥の目」の視点です。

しかし、人によってはむしろ大学の授業料を安くしてほしい、もしくは消費税をなくして教育費を増やせるようにしてほしいと思う人もいるでしょう。
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もちろん、一人ひとりの意見を聞いていてはきりがありませんが、鳥の目で見ただけでは、まるっきり見当違いな解決法が導かれることもあるかもしれません。やはり、ある程度は「虫の目」で、それぞれが持つ意見や問題を見つめ、皆が最も幸福になれる方法を模索する姿勢も求められるでしょう。

また、これからの日本がどうなるかの流れを読む「魚の目」や、予算不足→増税というワンパターンな発想を覆すための「コウモリの目」も必要となるでしょう。絵を描くときに平筆や細筆を使い分けるように、4つの目をうまく使い分け、1つの目だけでは見えないところまで思いを巡らせることがポイントとなります。

手段の目的化をしない

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人は目的達成のために何かをしている、というだけで満足してしまい、「何かをしている」ことが目的となってしまうことがあります。

「健康のためなら死んでもいい」、笑い話のようですが、健康になりたいからとジョギングを始め、雨の日も体調が悪い日もジョギングを続けて健康を損なってしまう人も少なからずいます。このように時に手段が目的にすり替わり、本来の目的を忘れたり、甚だしい時には目的と逆の結果となってしまったりといったことが起こるのです。

手段がルーチン化してしまうと、目の前のいつもやっている楽なことに目が行きがちです。そして、「やっていること」そのものに満足を覚えてしまい、いつの間にか大きな目標を見失ってしまうのです。
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手段の目的化を防ぐためには、特にコウモリの目と鳥の目が必要です。コウモリの目で目的をしっかり設定し、目的達成のためにはどのような手段があるかを自由な発想で考え、その手段が目的達成に適っているかを鳥の目で客観的、俯瞰的に見つめ直しましょう。

先ほどご紹介した通り、人は日常の問題を一定のパターンに当てはめます。その方が効率的だから、言い方を変えれば楽だからです。しかし、時にはあらゆる方法を使って、手段と目的を考え直すことも必要です。

目先のことにとらわれない

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何か問題や目標があると、そればかり思いつめるあまり、目先のことにとらわれがちになります。少し考えてみてください。あなたは大きな仕事を抱えていますが、風邪を引いてしまいました。熱を計ると37度、微熱です。あなたならどうするでしょうか。

大した熱でないからと無理に出勤すると、パフォーマンスが上がらないばかりか、余計に体調を崩して、却って長い間休まないといけなくなるかもしれません。その場合は休みを取った方が、長い目で見ればより早く質のいい仕事を成し遂げることにつながります。

問題に直面した時には、4つの目をフルに使ってどのような選択をすればいいか冷静に考えると良いでしょう。休んだ時、出勤した時それぞれのメリットとデメリットを様々な視点から分析することによって、後悔のない選択ができます。

他人の意見に耳を傾ける

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人は経験を積んだり、社会的地位が上がるごとに人の意見を聞き入れなくなる傾向にあります。他人に自分が正しいと認めさせたい、自分の考え以外はダメ、というプライドの高さや柔軟性の欠如が原因となっています。そういう人は他人に意見を言われたら「いや」、「でも」と否定形の言葉で反論し、相手をうんざりさせます。

例え4つの目を駆使できていたとしても、一人の視点では限界があります。相手の言うことを素直に聞き、良いところは取り入れ、意見が食い違ったときは攻撃的にならないように気をつけながら、改めて自分の意見を述べるようにしましょう。そういった議論によって、新たなアイディアが浮かぶこともあります。

肯定されたい、認められたいと思っているのは皆同じです。他人の意見を聞き、認めることができる人の周りには人が集まり、ユニークでバリエーション豊かなアイディアが生まれます。誰かに意見を言われたら、まずはニッコリ笑って、「なるほど、その考えも良いね」と肯定してみましょう。

様々な場面における3つの目

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様々な場面において、3つの目(+コウモリの目)は活用できます。具体的に例を挙げて紹介しましょう。

スポーツの試合

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スポーツの試合における「鳥の目」は、試合を全体的に見渡し、自分がどのポジションでどう言った役割を持つのかを掴むのに役立ちます。プロサッカー選手は、時々コートの上に自分が舞い上がり、見下ろしているような感覚になるそうです。アマチュアはがむしゃらにボールを追いがちですが、プロは自分のポジションをしっかり把握し、最適な位置でボールを待つこともできます。これは鳥の目でコート全体を見渡しているからでしょう。

「虫の目」は自分や相手の能力や癖を知り、それに応じた動きをするのに役立ちます。特に相撲やボクシングなどでは、選手それぞれがある程度一定のパターンや得意技を持っています。それを掴むことによって、対策を練ることができます。

「魚の目」は試合の流れを読むのに役立ちます。野球などで解説者が「流れはすっかり相手にいってしましたね」、「さあ、流れを掴んで、これから反撃です」と言うのを聞いたことがあるのではないでしょうか。選手も人間である以上、体力や精神に波があります。その波の良いところにうまく乗せることが、特にプレー時間の長い野球やサッカー、ゴルフ、マラソンなどでは大切になります。
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「コウモリの目」は発想の転換に必要です。テニスでは、この発想の転換が大切だと言われています。例えば、スマッシュを強くしたいという前提を持つとします。

単純に考えると、ラケットを強く早く振ればスマッシュは早くなりますが、試合が長引くと体力が持ちませんし、コントロールも誤りやすいです。発想を変え、リラックスしてグリップを握り、ボールの動きを見て早めにラケットを動かすようにすると、ボールの軌道が変わりパワーのあるスマッシュができます。

昔のスポ根漫画のようにがむしゃらに訓練するのではなく、前提をしっかり設定し、それを達成するために何ができるかを自由な発想で考えることが大切なのです。

管理者

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管理職は一人ひとりを見ながらも、チーム全体をまとめ上げてプロジェクトを進めていかなくてはならない難しい仕事ですが、4つの目を使いこなすことによって、チームワークを強くし、目的を達成することができます。

まず「鳥の目」で、チーム全体の雰囲気とプロジェクトの大局を掴みます。そして「虫の目」で、チームを構成するメンバーの性格や能力を把握し、それによってプロジェクトの細かい点を修正します。「魚の目」は、プロジェクト進行の流れや、仕事を進めていくにあたりチームの人間関係や雰囲気がどのように変わっていくのかを知るのに役立ちます。

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