2019年8月20日 更新

死刑囚の生活の実態とは?食事内容は?海外の死刑囚の生活についても

重い罪を犯して死刑囚となった人たちの1日の生活はどのようなものか知っていますか?食事や1日のスケジュールなど死刑囚の生活の実態に迫ります。自由過ぎる海外の死刑囚と日本の死刑囚の違いついてもそれぞれ詳しく見ていきましょう。

死刑囚の面会人は限定されており、限られた人との面会のみとなっています。面会が可能なのは、親族・弁護士・教誨師・友人のみです。友人は2006年までは面会が認められなかったのですが、拘置所長の裁量で認められるようになりました。

また面会に訪れた人が死刑囚に差し入れをすることも可能です。その場合は、拘置所内の差し入れ屋から選んで購入したものであれば差し入れが可能です。日用品、雑誌、食品等など手続きは必要になりますが許可されたものを買うことができます。

死刑囚の生活スケジュール

Calendar Wall Days - Free photo on Pixabay (562390)

日本の死刑囚のスケジュールは規則正しく決められています。朝起床するところから、夜就寝するまでスケジュールは決められています。しかしながら死刑囚は「死刑」そのものが処罰のため刑務作業もなければ、特別やらなければならないこともありません。ただひたすら死刑が執行されるのを待つことしかありません。

毎日同じことの繰り返しで退屈ではあるかもしれませんが、時間がたくさんある中で被害者に対しての懺悔をすべきでしょう。死を待つだけの毎日は苦痛な時間ではありますがその時間を経て、自分が犯してしまった罪の重さを今一度反省すべきでしょう。

7:00起床

Time Timer Clock - Free photo on Pixabay (562391)

死刑囚の朝は7:00起床というところから始まります。死刑囚は拘置所の約3畳の部屋で起床します。独居房は床面積は約5平方メートルですが、流し台、便器などがとりつけられています。そのほかにも寝具、机、房内所持品が置かれているので、自由に動ける空間ほとんどありません。

独居房では寝て起きるまたは座るだけの空間であり、拘置所の規則により室内を自由に動くことは許されません。死刑囚は午前7時に起床にチャイムの音で起床となり、布団をたたみ洗顔、掃除を済ませて点呼を待ちます。

7:30点呼

Female Diary Journal - Free photo on Pixabay (562392)

死刑囚は起床してから朝の身支度を済ませると、7:30には点呼があります。点呼は看守が独居房の前まで来て、独居房の中と死刑囚の確認をするものです。起床して身支度を終えているか、独居房内に変わりはないか確認する「開房点検」と呼ばれています。

死刑囚は朝の身支度を終えてから、7:30の点呼が始まるまで独居房のドアの前に正座をして待っているという決まりがあるそうです。この点検では死刑囚の健康状態や精神状態を確認すると共に、脱獄などの気配はないか確認する大切な点呼になります。

7:40朝食

Coffee Wood Table - Free photo on Pixabay (562393)

朝の点呼が無事に終わると7時40分から朝食となります。重大な罪を犯して死刑囚となっているのですから当たり前なのですが、食事をすること以外楽しみがないので、食事を心待ちにしている死刑囚は多いようです。

食事は食堂などはではなく、独居房の中で行います。独居房の入り口のドアには約30センチ四方の食器孔がとりつけられており、その食器孔から房に食事が差し入れられます。朝食が終わると昼食の11時50分までは特にやることはなく、自ら希望して軽作業を行う死刑囚もいます。

11:50昼食

Food French Fries Burger - Free photo on Pixabay (562396)

朝食が終わると、死刑囚はそれぞれ房の中で時間を過ごし、11時50分に昼食となります。しかし、この朝食から昼食までに間の時間は死刑囚にとって気が抜けない時間なのかもしれません。なぜなら死刑執行を告げられるのは午前中が多いからでしょう。朝食から昼食までの間は、死刑囚にとっては一日の中で一番緊張する時間なのかもしれません。

気になる食事の内容は、主食のご飯が1日1200キロカロリー、副食のおかずは1日1020キロカロリーを基準としています。主食のご飯は米と麦の比率が7対3、副食は昼がおかず2品、汁物1品などとなっています。

16:20夕食

Meal Food Dinner - Free photo on Pixabay (562398)

16時20分になると夕食の時間になります。一般的な夕食の時間に比べると少し早めの夕食の時間になります。それにしても死刑になるほど重い罪を犯しておきながら、三食不自由なく食べられるなんていい生活だと思いませんか?

気になる食事の献立は、夕食だとメインのおかず一品、副菜二品、ご飯、飲み物というスタイルのようです。具体的な献立を見てみると、もつ煮込み・メンマとキャベツとニンジンとひき肉の和え物・桜でんぶ・麦飯・コーヒー牛乳という夕食や厚揚げと肉野菜和え物・煮豆・カレーうどん・麦飯・ヨーグルトドリンクなどと栄養バランスの考えれた食事が食べられるようです。

16:50点検

Checklist Check List - Free photo on Pixabay (562404)

夕食を終えると16時50分にはまた点検があります。内容は朝と同じような内容で、死刑囚の健康状態や房内に変わった点はないか確認します。死刑囚は基本的に房の掃除も自分で行います。朝と夜の点検後に掃除を行う場合もありますが、それぞれの拘置所の規則によって決まっているようです。

また点呼から就寝時間までは特にやることもなく健康維持のため、戸外運動と房内体操の時間も設けられています。戸外運動は夏季が週2回、その他は週3回で時間は30分程度、コンクリートの壁に囲まれた狭い空間で柔軟体操やランニング、縄跳びなどを行います。

入浴もすることができ、入浴は夏季が週3回、その他は週2回で、ひげ剃りも含め15分以内と決められています。

21:00就寝

Mattress Bed Pillow - Free photo on Pixabay (562406)

就寝は21時です。しかし、就寝といっても24時間監視カメラが動いているので完全に一人の空間はなく、明かりもついています。就寝の時間になるともちろん自分で布団を敷き、布団に入らないといけません。日中誰とも会話することもなく、やることもないので眠れない人が多いそうです。

外の様子も簡単には見ることができず、窓と鉄格子の間は穴のあいた遮蔽板で塞がれています。死刑囚は死刑が執行されるその時まで、起床から就寝に至るまで、拘置所のタイムスケジュールに沿って生活するのです。

日本の死刑囚の食事内容

Cook Food Plate - Free photo on Pixabay (562407)

日本の死刑囚の食事は、主に主食のご飯が1日1200キロカロリー、副食のおかずは1日1020キロカロリーを基準として献立が組まれています。主食のご飯は米と麦の比率が7対3で副食はおかず2品、汁物1品などとなっています。

イベントに合わせたメニューも提供されるので、狭い独居房の中で同じことの繰り返しの毎日を送る死刑囚にとっては食事は唯一の楽しみでしょう。具体的にどんな食事内容なのか、どんな制限があるのか詳しく見ていきましょう。

1日約500円

Bitcoin Cryptocurrency Digital - Free photo on Pixabay (562409)

2 / 4

関連する記事 こんな記事も人気です♪