2019年8月20日 更新

死刑囚の生活の実態とは?食事内容は?海外の死刑囚の生活についても

重い罪を犯して死刑囚となった人たちの1日の生活はどのようなものか知っていますか?食事や1日のスケジュールなど死刑囚の生活の実態に迫ります。自由過ぎる海外の死刑囚と日本の死刑囚の違いついてもそれぞれ詳しく見ていきましょう。

自由過ぎる海外の死刑囚と日本の死刑囚の違い

Chains Feet Sand - Free photo on Pixabay (561812)

重い罪を犯して死刑囚となった人たちはどのように1日を過ごすのでしょうか?日本の死刑囚はきっちりとした規則やスケジュールの中で生活していきますが、海外の死刑囚はある程度自由に過ごすことが許されています。

死刑が執行されるその時まで、ひたすら罪の意識を持ち続ける死刑囚もいれば、最後の瞬間まで謝罪の言葉もない死刑囚もいます。日本の刑務所では最低限の人間らしい生活を送ることができますが、贅沢などは以ての外です。

しかし海外の死刑囚は娯楽が許されたり、一般の人とあまり変わらないような生活を送ることもできるようです。日本の死刑囚の1日のスケジュールや食事について、海外の死刑囚と比較しながら解説していきます。

日本の死刑囚の生活とは

Hands Barbed Wire Caught - Free photo on Pixabay (561815)

日本の死刑囚の生活は、規則正しいスケジュール管理のもと1日の流れが決まっています。人間らしい生活も送れますし、食事も三食食べることができるので、死刑が執行されるその日まである程度の制限はあるものの、普通の生活が送れるようです。

もちろん刑務所の中からは出ることはできませんが、新聞や雑誌が読めたりドラマを見ることもできます。結婚したり、髪型や服装の自由が認められているので普通の人と変わらないような生活を送っています。

では実際日本の死刑囚がどのような生活を送っているのか、詳しく見ていきましょう。

死刑囚は拘置所に収監される

Barbed Wire Chain Link Fence - Free photo on Pixabay (561818)

死刑が確定した死刑囚は、拘置所内の死刑囚房に収監されます。刑務所は刑が執行されている場所なので、まだ刑が執行されていない死刑囚は拘置所に入ることになるのです。拘置所は日本全国で111ヶ所あり、そのうち独立してある拘置所は8ヶ所、残りは刑務所・少年刑務所などと併設している拘置支所になります。

場所によっては、ほぼ満員状態というところもあります。死刑台は 東京、大阪、名古屋、福岡など7か所の拘置所にあり、東京拘置所の地下にある死刑場は中2階の構造になっています。刑場の位置は、死刑執行の阻止やなんらかの計画をされないように法務省の内部でも厳秘とされています。

死刑囚は死刑が執行されるまで、約3畳程度の独房で過ごします。 

死刑執行は当日告知

Human Rights Prison Jail - Free photo on Pixabay (561819)

死刑執行は当日に突然知らされるのです。死刑囚は、いつ死刑執行されるか当日になるまで分かりません。死刑執行になると刑務官が死刑囚に部屋から出るよう命じます。

以前は前日に告知するということもあったようですが、死刑執行前に自殺してしまうという事件があり、死刑囚の精神安定のためにも、当日に知らせることとなったようです。

死刑執行前には教誨室で教誨師と話をしたり、遺書を書いたり、お菓子を食べたりすることもできます。次に前室といって死刑執行の控えの間のようなところへ通され、死刑執行のその時を待つのです。

刑務作業などの労働はない

Handcuffs Prisoners Woman - Free photo on Pixabay (561821)

死刑囚は刑務作業などの労働はありません。なぜなら死刑囚に課せられた刑罰は、自らの死をもって罪を償うのという死刑だからです。死刑執行の直前まで原則として拘置所に収監されることになり、作業の義務がある刑務所内の懲役囚と違い、独房内で食事と余暇を繰り返すのです。

死刑囚は、死刑そのものが刑罰で、執行の日までは懲役ではないので役務はありません。テレビを見たり、一人で将棋や囲碁をすることを認めている拘置所もあるそうですが、多くの死刑囚は時間を持て余し、死刑囚の希望で軽作業をする場合もあるようです。

新聞や雑誌が読める

Coffee Magazine Newspaper - Free photo on Pixabay (561822)

死刑囚は新聞や雑誌を見る事も可能です。ただし、その死刑囚に関わる事件や触発されそうな記事に関しては、しっかりと黒塗りされて渡されます。以前は厳しかった新聞や雑誌の観覧ですが、死刑囚にも知る権利があるとして、一部の検閲は緩和されたのです。

ずっと塀の中にいても世の中ではどんな事が起きているのか、死刑囚も知りたいでしょう。また死刑囚は意外に政局に高い関心を持つことがあります。なぜなら法務大臣が代わる時に、死刑の執行命令を出すことがあるからだそうです。

週に一度ドラマが見れたりする

Library Books Tv - Free photo on Pixabay (561823)

死刑囚は拘置所で、ある程度の制限はあるもののテレビや映画の鑑賞も可能となっています。テレビや映画の鑑賞は月に数回だけではありますが、拘置所指定の番組や映画を独居房内で一人で見る事ができるようになっています。

また拘置所によっては、週1、2回テレビの鑑賞ができるところもあるようで、死刑囚はそれぞれ大河ドラマ、バラエティ番組、歌番組、映画などのテレビ鑑賞を楽しんでいます。希望すれば制限はありますが、ラジオも部屋の中で聞く事ができるようです。

獄中結婚ができる

Heart Wedding Marriage - Free photo on Pixabay (561827)

受刑者や死刑囚であっても、日本国憲法第24条に定められている「婚姻に関する諸権利」は保障されています。そのため死刑囚であっても獄中で結婚する事ができます。死刑囚が結婚する場合、死刑確定後は面会が制限されるため、支援者が死刑囚と結婚をして、配偶者や親族として面会することがあります。

そのため死刑囚が獄中結婚する理由としては、純粋な恋愛などの事情より、死刑囚と面会できる点が大きなメリットとなっています。近年、獄囚結婚して世間を騒がせたのは、あの「首都圏連続不審死事」を起こした木嶋死刑囚ではないうでしょうか?

木嶋死刑囚が結婚した相手は、週刊新潮のデスクと言われていて、取材のために結婚したのでは?とも言われています。しかし木嶋死刑囚と結婚するために前の奥さんと離婚している訳ですから、死刑囚になんらかの魅力があったのでしょう。世間の反応としては死刑囚に対する批難の声よりももはや畏敬の念を抱いてしまっているような印象でした。

服装・髪型は自由

Woman Portrait Face - Free photo on Pixabay (561826)

死刑囚は、服装・髪型は自由で厳しい規定はありません。囚人といえば囚人服を着るのが一般のイメージになっていますが、死刑囚は刑務所のように支給された囚人服を着せられるのではなく、死刑囚の個人の私物である服を着ています。

私服は色・柄などある程度自由なものを着用できます。髪型もある程度の清潔感を保っている限り自由ですが、破れているものやダメージジーンズは不可です。また自殺防止のために35cm以上の紐がついたものや顔がわかりにくいフードのついたもの、武器などになりやすい大きな金属類がついたものなどは禁止されています。

面会人は限定されている

Sheep Bleat Communication - Free photo on Pixabay (562389)

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