2019年7月17日 更新

チーマーとは?チーマーの特徴やヤンキーとの違いについて!

現在ではあまり見ることがなくなった「チーマー」をご存知でしょうか?チーマーとは、主に渋谷に出没していた不良の人達です。芸能人にもチーマー出身者が多数います。これから、チーマーの特徴や、ファッション、ヤンキーとの違いなどについて解説していきます。

チーマーについて知ろう

Man Board Drawing - Free photo on Pixabay (462386)

あなたはチーマーをご存知でしょうか?最近の若い人達はあまり良く分からない状態かもしれませんね。これから、チーマーについての概要と、チーマーとヤンキーの違いについて紹介していきます。チェックしてみましょう。
合わせて、「マイルドヤンキーの特徴やファッション!マイルドヤンキーのあるあるも」を確認しておくと良いでしょう。最近の不良事情が分かるようになります。

チーマーとは

Japan Tokyo Shibuya - Free photo on Pixabay (466177)

チーマーとは、街で窃盗や暴行を行う凶悪な不良グループの事を言います。チーマーは基本的には徒党を組み、仲間と悪さをしているのが特徴です。1980年代中頃から1990年代前半頃の渋谷で主に活動をしていました。基本的に単独行動は取らないようです。

これらの事から、チーマーという音の響きがどことなく可愛らしいのに、実際には恐ろしい人達である事が分かるでしょう。また、チーマーという言葉は、ファッションのジャンルを表す意味も持ち合わせています。チーマーの間で流行っているファッションを、チーマーファッションと呼ぶ事もありました。彼らのファッションは、流行に敏感な若者たちに支持されていたのです。

チーマーの由来

People Crowd Group - Free photo on Pixabay (466181)

チーマーとは和製英語です。「team(チーム)」という英単語に「er」を付けて作られました。ちなみにteamには「仲間」や「組織」という意味があります。仲間という意味がある事から、チーマーとは良い物なのだと勘違いしてしまいそうですが、実際のチーマーには良い意味はありません。グループで悪い事をしているから、チーマーと名付けられたのです。

そもそも、チーマーができたきっかけがあるようです。当時流行していた「アウトサイダー」や「ウォーリアーズ」というアメリカ映画に影響を受けた若者が結束をしたのがチーマーの始まりだと言われています。

チーマーとヤンキーの違い

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チーマーとヤンキーのどちらも10代に多い不良という点が共通しています。それでは、この2つの不良の違いは何なのでしょうか?ヤンキーは、思春期に悪い事がしたくなって制服を着崩したり、パーマをかけたり、タバコを吸ったりとルールに反する行動をする人達の事を言います。

チーマーは、基本的には徒党を組み仲間と悪さをしているのが特徴なのでヤンキーよりも更にタチが悪いと言えるでしょう。また、チーマーとヤンキーの決定的な違いはファッションセンスです。チーマーはアメカジ、革ジャンなどでお洒落をしていました。

対して1990年代に存在したヤンキーは、学生服のズボンの裾が細くなったボンタンをはいて、神をリーゼントにしたりパンチパーマをかけていました。時代遅れとなったヤンキースタイルを維持していたのです。

チーマーの特徴

Man Happy Face - Free photo on Pixabay (466230)

チーマーの概要が分かった所で、今度はチーマーの特徴について紹介していきます。11の項目に沿って特徴を解説していきます。チーマーの事がより理解できるようになる内容となっているので、チェックしてみましょう。

80年代~90年代に活動していた

Cassette Audiocassette - Free photo on Pixabay (466275)

チーマーは最初の頃、東京都渋谷区の渋谷公園通りに集まった地元の高校生や中学生の不良グループの事を指していました。メンバーは渋谷に住んでいるような富裕層の学生達で構成されていたのです。しかし、段々と渋谷が地元ではない暴走族に入るような若者などもチーマーとして活動するようになっていったと言われています。

このチーマ達は、1980年代中頃から1990年代前半頃にかけて活動していました。主に、街中で一般人に因縁をつけて恐喝をしたり、チーム同士で抗争を起こしたり、パーティー券を無理やり買わせるなどの反社会的行為を行っていたのです。

渋谷に多く出没していた

Shibuya Intersection Skyline - Free photo on Pixabay (466239)

チーマーのメンバーは知り合いや友達同士である事がほとんどだったようです。その多くがクラブなどのイベントで結成しました。そのため、クラブが多く集まる渋谷や六本木にはチーマーが沢山いたそうです。しかし、六本木はヤクザなどが統括する大人の街であった事から、渋谷での活動が主となりました。

繁華街のある渋谷は、集合する場所が必要なチーマーにとって最も都合の良い場所でした。夜中まで若者で賑わうセンター街では、夜な夜なチーマーが抗争を行ったり狩りをしていたと言います。

集団(チーム)で行動している

Action Collaborate Collaboration - Free photo on Pixabay (467606)

先程も述べましたが、チーマーは集団(チーム)で行動をしていました。最初の頃は渋谷で多く見られたチーマーですが、時間が経つにしたがって全国各地の都市部に広がっていったようです。チーマーは人通りの多い繁華街やストリートによくたむろしていて、1人でいる事が少なく常に徒党を組み行動していました。

違うチームと喧嘩になる事が多く、特に渋谷のセンター街では昼夜を問わずチーマー同士の抗争が繰り広げられていたと言います。

狩りをする

Knife Pocket Silver Outdoor - Free photo on Pixabay (466288)

チーマーが行う犯罪行動の中に「狩り」と呼ばれているものがあります。狩りとは、1人でいる人、もしくは抵抗できない複数の人にチーマーが襲いかかり暴行を加えて、金品を奪い取る行為を指します。チーマーが憂さ晴らしのために狩りをする事がほとんどだったようです。

1996年頃には「オヤジ狩り」という言葉が流行しました。チーマーが、抵抗できない中年男性を遅い金品を奪い取る事件を起こしていたのです。ちなみに、平成12年警察白書(日本における警察活動を広く国民に伝えるために、警察庁が作成している白書)では、オヤジ狩りを路上犯罪の一種としています。

ストリートギャングっぽさがある

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