2019年10月3日 更新

田代峠の洞窟って本当にあるの?日本軍と都市伝説の真相

山形県北東部と宮城県の境に位置する田代峠は、日本でも有数の怪奇スポットと知られています。ここでは田代峠の地図、洞窟に迷い込んだ人の体験談と真相、戦闘機『秋水』の行方、旧日本軍の秘密基地、謎の未確認生物ヤマノケについて紹介していきます。

東北最大のミステリー峠

Black White Tree Stump Dehydrated - Free photo on Pixabay (673561)

田代峠は山形県最上町と宮城県加美町を結ぶ山道で、古来から様々な怪談や都市伝説が伝わっています。

最も多いのがUFOを始めとする未確認飛行物体の目撃例で、他にも一度足を踏み入れたら二度と戻って来られない『禁断の地』、方位磁石が異常をきたす磁気嵐の洞窟など、様々な怪奇スポットが存在します。

田代峠にはどんな謎が隠されているのでしょうか?ここでは洞窟に迷い込んだルポライターの体験談から始まり、田代峠の地理、旧日本軍との関係性、磁気嵐や墜落事故の謎、未確認生物ヤマノケの正体について解説していきます。

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田代峠の洞窟話

Cave Rocks Underground - Free photo on Pixabay (673586)

数ある田代峠ミステリーの中でも、1978年に起こった高橋邦安さんの失踪事件は特に有名です。高橋さんの不思議な体験談は日本中を驚かせ、田代峠が世間の注目を浴びるきっかけにもなりました。

続く1985年でも一人のルポライターが洞窟に迷い込み、高橋さんと同じく不思議な出来事を体験しました。

洞窟の正体は何なのか。ここでは洞窟に隠された謎、高橋さんが実際に体験した出来事、その後どうなったのかを解説していきます。

突然身体が宙に浮き洞窟の前へ

Enthusiastic Energetic Young - Free image on Pixabay (673638)

山菜を採りに、田代峠の奥地へ足を踏み入れた高橋邦安さん。突然緑色のガスが噴き出したと思ったら、見知らぬ洞窟の前に立っていました。

ガスに包まれた時は身体が2mほど浮上し、小高い山の中腹に洞窟の入り口が見えたそうです。洞窟は強力な磁性を帯びており、雑多な金属がいくつも岩壁に貼りついていました。

中には『金星発動機五十二年型昭和十九年三菱航空機株式会社』と刻まれたプレートもありました。このプレートの正体は、後に解説する日本軍製のロケット戦闘機『秋水』に関連があると言われています。

工場が見える

Smoke Smoking Chimney - Free photo on Pixabay (673656)

洞窟の奥には古びた廃工場があり、銅製品らしき残骸がいくつも散らばっていました。他には何百年も昔に作られた鍋、合羽の支え具らしき品も見つかりました。

ここは普通の洞窟ではない。本能的な危険を感じた高橋さんは、急いで洞窟を離れました。強い風力に抵抗して逃げるのは相当な苦痛だったと言われます。
Rays Pattern Energy - Free image on Pixabay (676531)

外に出たのも束の間。高橋さんは写真のフラッシュよりも強烈な光を浴び、気を失って倒れてしまいました。この光はフラッシュではなく、緑色の光線だったと推測されています。

意識が戻ると、高橋さんは森の入り口に立っていました。真相は不明ですが、夢遊病者のように元来た道を歩いて帰ってきたそうです。

緑色の光は泡のような物質で、土の中で生き物のようにうごめいていたと高橋さんは語っています。

4日間の記憶が抜け落ちる

Remember Memory Remembrance - Free photo on Pixabay (673666)

高橋さんが行方不明になったことで、実家は大騒ぎになっていました。無事に帰ってきた高橋さん自身も、森で行方不明になっていた四日間の記憶がすっぽり抜け落ちていたそうです。

その後しばらく、高橋さんは市の精神科病院に通い続けました。断片的に覚えていることを包み隠さず話した高橋さんですが、医師には酸素欠乏症の一種だと診断され、誰も彼の話を信じてくれませんでした。

高橋さんは洞窟の正体がUFOなどの未確認物体を誘導する秘密基地ではないかと推測しましたが、緑色の光については分からないままでした。

日記に記した後他界

Notepad Hand Hold - Free photo on Pixabay (673673)

高橋さんの不思議な体験談は、1979年8月の婦人公論に『禁断の山に踏み込んで見たもの』という題名で掲載されました。この時に執筆した記録は、後に妻のコウさん名義で『高橋コウの手記』として出版されました。

その数日後、高橋さんの急な訃報が告げられます。原因も定かでないまま、静かに息を引き取ったそうです。

田代峠には由来も用途も不明の洞窟がいくつも存在し、その多くは人為的に造られた物だと言われています。そこに旧日本軍の秘密基地、もしくは宇宙人の隠れ家があると言われていますが、真偽のほどは分かっていません。

フリーのルポライターの体験談

Feedback Survey Receive - Free image on Pixabay (673679)

高橋さんの事件から数年後。今度は塩野智康さんというフリーのルポライターが、例の不思議な洞窟を発見します。

1985年9月25日。
洞窟を探してミミズク山方向の山林に入った塩野さんは、霧の中で正体不明の発光体に遭遇。無我夢中で逃げる内、見知らぬ洞窟に迷い込んでしまいました。
Rock Geology Cave - Free photo on Pixabay (676702)

洞窟の中には、高橋さんが見た物と同じ三菱のプレート、古い機械やプロペラの残骸が散らばっていました。三か所に伸びる洞窟のひとつを進んでいくと、その先に高さ8mもの大広場がありました。

広場の中は壁全体が淡い光を放ち、中央に銀色の飛行物体が置かれていました。その機体には水平尾翼がなく、日本初のロケットエンジン搭載戦闘機『秋水』に形が似ていたそうです。

その後無事に帰ってきた塩野さんですが、自身の体験談を記録した後、消息不明になってしまいました。

田代峠の地図

Earth Map Winter - Free photo on Pixabay (673684)

田代峠は古い歴史を持つ土地で、江戸時代には最上町と加美町の交易路になっていました。加美町には馬頭観音があり、お参りのために行き来する人も大勢いました。

この道は便利な反面、間道だったことから密輸が横行し、宮城県側には仙台藩の番所が置かれていました。

同名の田代峠は日本に複数存在し、ミステリースポットとして知られるのは東北地方の田代峠です。ここでは田代峠の地理や詳しい歴史について解説していきます。

山形県と宮城県の間

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