2019年10月3日 更新

田代峠の洞窟って本当にあるの?日本軍と都市伝説の真相

山形県北東部と宮城県の境に位置する田代峠は、日本でも有数の怪奇スポットと知られています。ここでは田代峠の地図、洞窟に迷い込んだ人の体験談と真相、戦闘機『秋水』の行方、旧日本軍の秘密基地、謎の未確認生物ヤマノケについて紹介していきます。

田代峠には、航空自衛隊員紙西一等空尉の慰霊碑が建てられています。紙西一等空尉は松島基地所属のパイロットで、F86セイバー戦闘機の飛行訓練中、自機が墜落して帰らぬ人となりました。

この墜落事故には多くの謎が残されています。救助隊が墜落地点に駆けつけると、そこには左翼が外れた以外にほとんど無傷のF86が置かれていたのです。機体の前方には、紙西一等空尉の亡骸が横たわっていました。

事故が起こったのは1968年1月17日。飛行訓練中の紙西機は悪天候による計器トラブルで方位を見失い、気流に飲まれ垂直に落下。田代峠に墜落しました。この時の上西空尉は、バーディゴ(空間識失調)に陥っていたとされています。

UFOの目撃情報

Ufo Children Alien - Free photo on Pixabay (673801)

紙西一等空尉の墜落事故を機に、田代峠は世界有数のUFO目撃多発地帯としてワイドショーや各種雑誌等を賑わせるようになりました。F86の事故も、突如現れたUFOに撃墜された結果かも知れないのです。

捜索隊に参加した鈴木唯司さんは「あたかも高速で飛んでいた物体に急に大きな停止の力が働き、機はそのまま下に水平の姿勢のまま降下したように見えた」と後に語っています。

墜落したはずのF86が原型を留めていたのも、UFOの超常的な力で動きを止められたためではないかと言われています。昭和60年代には日本テレビが大規模なUFO撮影隊を派遣しましたが、残念ながら有力な手がかりをつかむことはできませんでした。

足を踏み入れると戻れない

Wormhole Time Travel Portal - Free photo on Pixabay (673807)

田代峠は事故の多発地帯でもあるため、多くの場所が通行止めになっています。中でも危険地帯とされているのは、一度足を踏み入れたら二度と戻って来られない『禁断の地』と呼ばれる場所です。

高橋さんと塩野さんが迷い込んだ謎の洞窟も、一説には禁断の地ではないかと言われています。無事に戻って来られた二人ですが、その後間もなく息を引き取ったため、結果的には生きて帰れなかったと言えます。

禁断の地はあくまでも噂に過ぎず、田代峠のどの辺りが禁断の地に該当するのかまでは分かっていません。運よく突き止められたとしても、二度と戻ってくることができないからです。

旧海軍双発飛行機と救援

Submarine Ship Water - Free photo on Pixabay (673855)

田代峠は別名地獄の山とも呼ばれ、登山家でも近寄りたがらない危険地帯とされています。太平洋戦争の末期には、田代峠上空を移動中の海軍双発飛行機が、突然爆発を起こして墜落するという事故がありました。

この事故は、地元住民の誰もが視認している中で起こったとされています。

生存者の救出に向かった現職警察官と数名の消防隊員は、現地民の反対を押し切って入山。間もなく消息を絶ちました。続いて出動した海軍兵士の救援隊も、同じく行方不明になりました。
Helicopter Fly Flight National - Free photo on Pixabay (680024)

田代峠ではF86戦闘機だけでなく、陸上自衛隊のヘリコプターも行方不明になっています。峠の奥地に進入した際、危険緊急電報を打電したきり連絡が取れなくなったそうです。

自衛隊は上空からの捜索を行ったものの、ヘリコプターの行方に関する手掛かりは何ひとつ掴めませんでした。

日本軍と田代峠

Dawn The High Mountains Fog - Free photo on Pixabay (673869)

田代峠は旧日本軍と深い関わりを持っていることでも知られます。山中には日本軍が駐屯していたと噂される洞窟がいくつも存在し、当時の日本軍はそこに秘密基地を建設。秋水などの最新兵器を極秘に開発していました。

日本軍は何のために田代峠に駐屯したのでしょうか?洞窟に建設された秘密基地は、何の役目を果たしていたのでしょうか?

ここでは日本軍が田代峠に駐屯した経緯、秋水の隠し場所、自衛隊機の墜落事件、秘密基地の詳細について解説していきます。

田代峠にはむかし日本軍が駐屯

Japan Hamamatsu Air - Free photo on Pixabay (673878)

田代峠に旧日本軍が駐屯していたのは、アメリカ軍との本土決戦に備えるためだったと言われています。森林の生い茂った田代峠は身を隠すのに打ってつけで、ゲリラ戦にも有利な地形でした。

しかしここに潜伏していたのは、日本軍の兵士だけではありませんでした。高橋さんと塩野さんの体験したことが事実なら、正体不明のUFOや地球外生命体もそこに潜んでいたか、あるいは日本軍が意図的に隠していたかも知れないのです。

田代峠には何が隠されていたのでしょうか。それは先述の戦闘機『秋水』に関連があると噂されています。

日本軍の工場に秋水が隠されている

Lost Places Old Decay - Free photo on Pixabay (673898)

当時の日本は、他の先進国に比べロケットエンジン技術で大きく遅れをとっていました。海軍との提携だけで秋水の開発に成功したと考えるのは、現実的に無理があります。

謎の洞窟に存在する、あらゆる金属を引き寄せる力。緑色の不思議なガス。これらは秋水を開発するために導入された、最新テクノロジーの一部だったのではないでしょうか。

もしくは秋水自体が、UFOという名でよく知られる円盤型飛行物体の試作機だったのかも知れません。仮に太平洋戦争が継続していたら、秋水という名の戦闘用UFOが実戦投入されていたかも知れないのです。

自衛隊機が墜落

Aircraft Wreck Crash Landing - Free photo on Pixabay (673909)

F86セイバー戦闘機の墜落事故は、今も明確な原因が分かっていません。当時は自衛隊の最新鋭主力機を務め、西側諸国に名機と評されたF86。事故原因が、機体の欠陥によるものではないことは明らかです。

機体が垂直に落下したという記録も、単なる欠陥事故で片付けられないことを裏付ける一因になっています。洞窟の異常な磁気が上空にまで及んでいたとしたら、最新鋭機とて事故を免れることはできないからです。

F86の墜落は原因不明の事故として片付けられ、真相は闇に葬られました。行方不明になった秋水と同じく、F86の事故にも重大な秘密が隠されているかも知れません。

地下巨大施設

Lost Places Keller Elevator - Free photo on Pixabay (673913)

田代峠の洞窟にはたくさんの防空壕が作られ、その中には日本軍の基地に通じる隠し通路もあったと言われます。

日本軍は秋水を開発するため、田代峠に大規模な地下工場施設を建設しました。それは高橋さんと塩野さんが発見した洞窟よりも、遥かに規模の大きい物だったそうです。

地下基地がどこにあるのかは分かっていませんが、一説には高橋さんの発見した三菱プレートこそが、入り口の立て札だったのではないかと言われています。

ヤマノケとは

Fantasy Guardian Angel - Free image on Pixabay (673921)

田代峠を語る上でもうひとつ欠かせないのが、ヤマノケと呼ばれる怪物の存在です。ヤマノケは未確認生物の一種で、その正体は妖怪であるとも怨霊であるとも伝わっています。

ヤマノケの目撃情報は2000年代にインターネットの匿名掲示板で書き込まれ、一躍注目を浴びるようになりました。

ヤマノケとは何なのか。田代峠とどんな関係があるのか。ここではヤマノケの特徴や伝説、ヤマノケに遭遇した人の体験談を紹介していきます。

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