2019年9月7日 更新

カメラアイとは?カメラアイを持つ芸能人・偉人やトレーニング方法も

カメラアイとはどんな能力のことか知っていますか?自閉症との関連、後天的に身に付けられるのか、トレーニング方法、カメラアイと言われている芸能人など掘り下げて紹介します。気になるあなたは一度カメラアイの診断をしてみましょう。

目次

自閉症とは正確には「自閉症スペクトラム」といわれている先天的な脳の疾患です。アスペルガー症候群も自閉症スペクトラムのひとつで、その原因はサヴァン症候群ろ同様に解明されていません。自閉症の患者は100人に一人といわれ、アメリカの研究でも約1.5%の人が自閉症スペクトラムとの統計結果がでています。

自閉症患者の中でサヴァン症候群と診断を受ける人の割合は10人に1人と言われています。また逆にサヴァン症候群患者の半数が、自閉症と診断されているとも言われます。これは自閉症とサヴァン症候群が何らかの関連を持っている考えるのが自然な数字でしょう。

脳損傷患者の2,000人に1人

 (428852)

脳損傷は主に外傷性のものをいいます。何らかの理由で頭部に強い衝撃を受けたことにより、脳に損傷を負ったものです。この脳に損傷を受けた人の中の2000人に1人がサヴァン症候群を発症するとみられています。

これらのケースの場合脳に損傷を受けた後にサヴァン症候群となり、それに付随する能力を身に付けるということです。後天的なものですので先天的にサヴァン症候群を持つ人と比較すると、その能力の扱いに慣れるのにはかなりの努力を要するでしょう。

知的障害者の2,000人に1人

 (428882)

知的障害とは、知的な機能の発達が一定の時期で停止したり、遅れたりする障害です。原因は個人によってさまざまですが、軽度のものは個性の範囲でたまたま知能が低く生まれたというものが多く、特別原因はありません。重度のものは、妊娠中や出生時に原因があるもの、遺伝子の障害が原因のものなどがあります。

知的障害の2000人に1人が、サヴァン症候群と診断されています。一部の分野において本人の知的能力とはかけ離れた、驚異的な能力を発揮するのです。

健常者にも現れることがある

 (428920)

カメラアイに関しては、必ずしもサヴァン症候群の人だけに現れる症状ではなく健常者の中にも能力を有している人はいます。脳のメカニズムは解明されていない未知の部分が非常に多く、サヴァン症候群の原因がはっきりとしていないことからカメラアイをもつ健常者がいることはおかしなことではありません。

とはいえ、やはり発達障害や知的障害など脳に関する他の疾患を持っている人の方が、サヴァン症候群である割合は高いというのが現在の研究結果のようです。

30歳を超えてから発症したケースもある

 (429010)

2002年アメリカ、ワシントン州で30代の男性が強盗に襲われ、頭部を負傷し病院に搬送されました。当初は意識がなかったようですが、搬送後すぐに意識を取り戻してすぐに帰宅したそうです。翌日目覚めたときにはすでに彼は、今までと違う世界にいました。

翌朝より彼はカメラアイの能力を身に付けていたようで、視界が変わり本当に細かいところまで見えるようになったとのことです。性格は内向的になり、自宅にこもって数学などの勉強に打ち込むようになりました。

このように後天的にサヴァン症候群を発症したケースは世界に40症例ほどあるそうです。かなり稀ではありますが、やはりこれもなんらかの脳への影響が原因と言えるでしょう。

カメラアイ能力例

 (429035)

カメラアイの能力とサヴァン症候群との関連をおおまかに説明してきましたが、いかがでしたか?世界の人口から見るとかなり稀な存在であるカメラアイの持ち主たちですので、実際にその能力を生で見たことのある人はあまりいないでしょう。

ここからはカメラアイの具体的な能力例を紹介します。常人には到底真似することのできないことばかりですが、カメラアイの能力を持っている人にとっては難しいことではないようです。個々の能力はそれぞれ違いますので、一例になりますが参考までにご覧ください。

本を丸ごと覚えられる

 (429259)

カメラアイの代表的な能力として紹介するのが「本を丸ごと覚えられる」というものです。これは私たちが文章を暗記するのと、根本的にやり方が異なります。

文書を文章として覚えるのではなく、画像として記憶することで本を丸ごと覚えるのです。写真のように脳に保存されますので、思い出すときは私たちが本のページをめくりながら読むのと同じように記憶の中の本を読むような感じでしょう。覚える時は時間をかけず、さっと各ページを見るだけで十分なようです。

一度聞いた音楽を譜面に起こせる

 (429248)

カメラアイは聴力にも類まれなる能力を発揮します。聴いたばかりの音楽を、すぐに譜面に起こしたり再現して演奏することが可能です。サヴァン症候群の人の中には、この能力を活かして音楽の世界で生きている人もいるようです。

一度覚えた曲は、フォルダーのように脳に保存されますのでその人のレパートリーの一つになります。何年も前に一度だけ聞いた曲を、譜面におこす、または演奏する様子はまるでその場で作曲でもしているかのように見えることでしょう。

膨大な量の書籍を読み全て逆から読み上げられる

 (429232)

カメラアイは通常の人では想像のつかないくらい、記憶できる量が多いです。膨大な量の書籍、例えば数千冊を記憶することができます。本好きの人であっても、生涯数千冊を読むことができる人はそんなに多くないでしょう。

しかしカメラアイはその数千冊の書籍を覚え、なおかつその記憶を自由に取り出すことができます。先述の通り写真のように記憶していますので、前からではなく逆から読み上げることも難なくこなせます。本当に細部まで記憶しているからこそ、可能な技なのです。

驚異の計算能力

 (429272)

計算能力に優れているのも、代表的な能力のひとつです。桁が多い計算、例えば7桁と7桁の掛け算などを暗算で1秒もかからずやってのける人もいるようです。答え合わせをする方が、何倍もの時間を要します。

数字を色や感覚とつなげて理解する「共感覚」という能力があり、それぞれの数字を色や感触、感情で理解し計算する、そしてその答えは直感的な共感覚で景色として捉えるという、常人が聞いても理解することが難しい感覚で計算をしているようです。

またカレンダー計算の能力も有名です。1930年代に生まれたサヴァン症候群の双子は、このカレンダー計算に優れた能力を発揮していました。その能力は過去と未来40000年分のすべての日の曜日を、すぐに答えられるというものでした。彼らはそれをまるで息をするような自然さで、やってのけていたそうです。

数十種類の語学を覚えることができる

 (429298)

2 / 4

関連する記事 こんな記事も人気です♪