目次
- ホームレスの人数と多い地区について
- 東京が最も多い
- ホームレスがいない都道府県
- 男性ホームレスの人数・・・4,607人
- 女性ホームレスの人数・・・177人
- 性別不明・・・193人
- バブル崩壊時には2.5万人を超えていた
- ホームレスの平均年齢は61.5歳
- ホームレスは減少傾向にある
- ホームレスの定義
- 定まった住居を持たない路上生活者
- 野宿者や車上生活者
- 広義では施設居住・立ち退きなどによって住居を失った人々
- ネットカフェやファーストフード店などで過ごす人は含まれない
- ネットカフェ等で生活している人々は推定約5,400人
- ホームレスが生活する施設
- 河川
- 公園
- 駅舎
- 道路
- その他
- 女性のホームレスが少ない理由
- 売春行為などによって収入を得やすい
- 生理など男性との体の違いによる理由
- 男性に比べ生活保護など他者へ助けを求めることに抵抗が少ない
- 女性を保護する施設・対策が確立されている
- 男性に比べリスクが高い
- 女性がホームレスになる危険性
- 望まない妊娠
- 性感染症
- 売春斡旋
- 女性がホームレスになる理由
- 夫との関係が上手くいかず家を飛び出した
- 上京し仕事を探したが見つからず
- 親からの虐待によって家出
- 男性にはまり無一文になった
- ホームレスは他人事ではない
ホームレスと言えば、公園や河川で寝泊まりしている人々を思い浮かべるでしょう。そもそも、ホームレスとはどのような人々のことを指すのでしょうか。
ここでは、ホームレスの定義について見ていきましょう。
ここでは、ホームレスの定義について見ていきましょう。
定まった住居を持たない路上生活者
via pixabay.com
ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法によると、ホームレスとは「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」と定義されています。つまり、住居を持たず野外で生活している人を指します。
厚生労働省では5年に1度、ホームレスの実態調査を実施しており、上記の定義のもと、統計を取っています。調査員が目視で行うため、実際の数と多少誤差が生じる可能性も指摘されています。
厚生労働省では5年に1度、ホームレスの実態調査を実施しており、上記の定義のもと、統計を取っています。調査員が目視で行うため、実際の数と多少誤差が生じる可能性も指摘されています。
野宿者や車上生活者
via pixabay.com
ホームレスの中には、野宿や車の中で生活を営んでいる人もいます。カプセルホテルなどに比べて、宿泊費がかからないため、収入が得られない人が選ぶ傾向にあります。
車中泊については、戦後政府が家を失った人たちに廃車を提供していた例が見られますが、現在は駐車禁止のところがほとんどで、1か所に長時間留まることができないため、少なくなっています。しかし、手軽に雨風を凌げ、お金がかからないことから車中泊を選ぶ人もいます。
座席をフラットにすれば、完全に横になることができるため、ファストフード店などで夜を明かすよりもプライベート空間で体を休めることができるという意見が多いです。
車中泊については、戦後政府が家を失った人たちに廃車を提供していた例が見られますが、現在は駐車禁止のところがほとんどで、1か所に長時間留まることができないため、少なくなっています。しかし、手軽に雨風を凌げ、お金がかからないことから車中泊を選ぶ人もいます。
座席をフラットにすれば、完全に横になることができるため、ファストフード店などで夜を明かすよりもプライベート空間で体を休めることができるという意見が多いです。
広義では施設居住・立ち退きなどによって住居を失った人々
via pixabay.com
広義的には、施設で生活している人や立ち退きなどで家を失った人もホームレスとして捉えられることがあります。ホームレスは家がない人を指すため、自分の家ではなく施設で暮らしている人や、立ち退きなどで家を失った人も含まれるのです。
立ち退きでは、失業などで収入が無くなり、何か月もの間家賃を滞納した人が大家に追い出される事などを指します。施設居住者では、配偶者などからの暴力のための一時的なシェルターでの保護も含まれています。
立ち退きでは、失業などで収入が無くなり、何か月もの間家賃を滞納した人が大家に追い出される事などを指します。施設居住者では、配偶者などからの暴力のための一時的なシェルターでの保護も含まれています。
ネットカフェやファーストフード店などで過ごす人は含まれない
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ホームレスとは、野外で生活している人を指すため、ネットカフェやファストフード店などで夜を明かす人は含まれていません。
以前は夜になると閉まってしまう店が多く、ホームレスの人々が夜過ごすのは野外が多かったのですが、近年は24時間営業の店も多く、外で寝泊まりしなくても屋内で過ごせる場所が増えてきました。
以前は凍死などで冬を越せないホームレスの人が多かったのですが、最近では冬でもどこかしらで暖をとれることが多く、凍死する人数は大幅に減少傾向にあります。
以前は夜になると閉まってしまう店が多く、ホームレスの人々が夜過ごすのは野外が多かったのですが、近年は24時間営業の店も多く、外で寝泊まりしなくても屋内で過ごせる場所が増えてきました。
以前は凍死などで冬を越せないホームレスの人が多かったのですが、最近では冬でもどこかしらで暖をとれることが多く、凍死する人数は大幅に減少傾向にあります。
ネットカフェ等で生活している人々は推定約5,400人
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住居を持たず、ネットカフェなどの場所で生活している人は約5,400人ほどいると推測されています。厚生労働省によって2007年に初めてその実態が調査されました。
ネットカフェでは、ホテルよりも料金が安いことや、シャワーやインターネットが無料で使用できることから、サービスに満足している人が多いです。彼らは「ネットカフェ難民」とも呼ばれ、彼らに仕事を提供する企業も出てきましたが、中には違法行為を斡旋する悪徳業者もいることが問題になっています。
毎日収入が得られる人や若者を中心にネットカフェで過ごすホームレスが多くなっています。
ネットカフェでは、ホテルよりも料金が安いことや、シャワーやインターネットが無料で使用できることから、サービスに満足している人が多いです。彼らは「ネットカフェ難民」とも呼ばれ、彼らに仕事を提供する企業も出てきましたが、中には違法行為を斡旋する悪徳業者もいることが問題になっています。
毎日収入が得られる人や若者を中心にネットカフェで過ごすホームレスが多くなっています。
ホームレスが生活する施設
via pixabay.com
ホームレスで住居が無いからと言って、毎日違う場所で寝泊まりをする人は少ないです。多くのホームレスが自身が寝泊まりする場所を決めて生活しています。中には小屋を設置し、家のように暮らしている人もいます。
ホームレスもやはり、1か所にとどまった方が安心して寝られるのでしょう。では、彼らはどのような場所を寝泊まりする場所に選んでいるのでしょうか。
ホームレスもやはり、1か所にとどまった方が安心して寝られるのでしょう。では、彼らはどのような場所を寝泊まりする場所に選んでいるのでしょうか。
河川
via pixabay.com
ホームレスとして生活している人のうち、31%が河川敷や橋の下で生活していると言われています。しかし、河川は公共物であり、個人が住居のように使用することは認められていません。また、大雨などで増水した際、河川で暮らしている人々に命の危険がせまることから対策を講じている都道府県も多いです。
近年では小屋を設置しても上のような理由から撤去されることや、ホームレスを狙った一般人による暴力事件が増えた事で、河川で暮らすホームレスは減少傾向にあります。
また、東京ではオリンピックを意識してホームレスの小屋の撤去を始めており、10年以上暮らしている人は目をつぶってもらえるようですが、新しくできた小屋については翌日までに撤去されることが多くなっているようです。
近年では小屋を設置しても上のような理由から撤去されることや、ホームレスを狙った一般人による暴力事件が増えた事で、河川で暮らすホームレスは減少傾向にあります。
また、東京ではオリンピックを意識してホームレスの小屋の撤去を始めており、10年以上暮らしている人は目をつぶってもらえるようですが、新しくできた小屋については翌日までに撤去されることが多くなっているようです。
公園
via pixabay.com
公園もホームレスが寝泊まりする場所に選ぶスポットの1つです。ベンチや遊具などで横になって寝られるほか、近くには水道やトイレがあり、用を足したり水を浴びたりすることができます。ボランティアや宗教団体が炊き出しを行うところもあり、ホームレスの人々に温かい食事を提供しています。
また、公園の一角にホームレスが団体で段ボールやブルーシートなどで小屋を作っている光景も見られます。治安が悪い地区では、公園で遊んでいる子供の姿はなく、ホームレスの宿泊場所になっているところもあります。
しかし公園も公共のものであり、ホームレスによって占拠していることを良しと思う市民はいません。そうした苦情により、ベンチに策を設けて横になれないようにするなど対策を講じているところも多く、シーソーなど遊具で寝る人もいるようです。
また、公園の一角にホームレスが団体で段ボールやブルーシートなどで小屋を作っている光景も見られます。治安が悪い地区では、公園で遊んでいる子供の姿はなく、ホームレスの宿泊場所になっているところもあります。
しかし公園も公共のものであり、ホームレスによって占拠していることを良しと思う市民はいません。そうした苦情により、ベンチに策を設けて横になれないようにするなど対策を講じているところも多く、シーソーなど遊具で寝る人もいるようです。
駅舎
via pixabay.com
雨風を凌げることから、女性を中心に駅舎で寝泊まりする人もいます。特に冬は外での野宿は厳しく、凍死してしまうリスクがあるためとても危険な行為です。
駅で寝泊まりすることを駅側が許可しているわけではありません。市民からの苦情によって、駅からホームレスを退去させる動きも各地で見られます。駅は多くの人が利用する場所であり、異臭や排泄物、大量のごみなどが問題になっているのに加え、通勤時の邪魔になっているようです。
京都市では、新幹線口でホームレスが寝泊まりしていることが問題になり、壁際で排泄している姿も目撃されていました。現在ではホームレスはいなくなり、掃除が行き届いているようです。このようにせっかく場所を見つけても追い出されることも少なくありません。
駅で寝泊まりすることを駅側が許可しているわけではありません。市民からの苦情によって、駅からホームレスを退去させる動きも各地で見られます。駅は多くの人が利用する場所であり、異臭や排泄物、大量のごみなどが問題になっているのに加え、通勤時の邪魔になっているようです。
京都市では、新幹線口でホームレスが寝泊まりしていることが問題になり、壁際で排泄している姿も目撃されていました。現在ではホームレスはいなくなり、掃除が行き届いているようです。このようにせっかく場所を見つけても追い出されることも少なくありません。
道路
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