目次
- 東京は標準語だと勘違いしている人多数
- 東京には東京弁というものがある
- 東京で話される日本語の方言
- 古くから東京を中心に存在する方言の総称
- 「首都圏方言」「新方言」とも呼ばれる
- 東京弁の種類
- 山の手言葉
- 江戸言葉
- 多摩弁
- 八丈方言
- 小笠原方言
- 北部伊豆諸島方言
- 東京弁の具体例【山の手方言】
- アナウンサーが使用している
- ごきげんよう
- 水菓子
- おっかない
- ~ざます
- ~じゃん
- あそばす
- ぺっちゃんこ
- 東京弁の具体例【江戸言葉】
- 時代劇や落語・文芸などで使用される
- ひ→し
- じゅ→じ
- だ→で
- ぶる下がる
- まっつぐ
- かみいさん
- べらんめぇ口調
- 東京弁に関する他地域の本音
- 気取っている
- 標準語だと勘違いしている
- 他県の方言をバカにしている
- 他県の方言を無理に取り入れてグチャグチャになっている
- 東京弁を話す当事者の意見
- 東京弁と意識したことはない
- 標準語を気にするのは東京以外の地域
- 他地域は方言を大切にしたいのか直したいのかわからない
- 結局東京に来ると皆東京弁に直している
- 上京後方言を直す理由
- 伝わらない方言があるため
- コミュニケーションを円滑に進めるため
- 社会人としてのマナーという意識があるため
- 変な方言が出てバカにされたくない
- 東京弁は標準語ではない
八丈方言は、東京都伊豆諸島に属する八丈島や青ヶ島で使用されている日本語の方言です。東日本方言に含まれることもありますが、本土の日本語との差が著しいため、独立した言語とする場合もあります。なので、住民からは単に「島言葉」と呼ばれています。
アクセントは無アクセントで、「かきんなか」(書かない)のように連用形に「んなか」を付けたり、「静かだらら」(静かだった)のような形があるのが特徴となっています。
アクセントは無アクセントで、「かきんなか」(書かない)のように連用形に「んなか」を付けたり、「静かだらら」(静かだった)のような形があるのが特徴となっています。
小笠原方言
via pixabay.com
小笠原方言は、小笠原群島で話されている日本語の方言です。日本人移民に先立って、欧米人や太平洋諸島先住民族から構成される欧米系島民が移民していたため、小笠原語と呼ばれる場合もあります。名詞には英語や大洋州諸語の影響もありますが、そのほかは八丈方言の影響が強かったようです。
戦前からの島民のアクセントは八丈方言と共通の無アクセントであり、現代でも残る八丈方言や各方言由来の表現や語彙としては、つむじ風のことを「スコール」と言ったり、辛いことを「あつい」と表現したりします。
戦前からの島民のアクセントは八丈方言と共通の無アクセントであり、現代でも残る八丈方言や各方言由来の表現や語彙としては、つむじ風のことを「スコール」と言ったり、辛いことを「あつい」と表現したりします。
北部伊豆諸島方言
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北部伊豆諸島方言は東京都伊豆諸島のうち御蔵島以北の有人島(大島・利島・新島・式根島・神津島・三宅島・御蔵島)で話される日本語の方言です。 最も近いのは伊豆方言だが、島嶼であるため独特の特徴も見られ、また島ごとの差異も大きく、本土からの移住者の多い利島などでは共通語化が進んでいます。
北部伊豆諸島方言は東日本方言の一で文法は静岡方言や西関東方言に近いですが、浜言葉の影響も強く、また島ごとの差異が激しいのが特徴です。
北部伊豆諸島方言は東日本方言の一で文法は静岡方言や西関東方言に近いですが、浜言葉の影響も強く、また島ごとの差異が激しいのが特徴です。
東京弁の具体例【山の手方言】
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東京弁の代表的なものの一つに「山の手方言」があります。山の手言葉とも言われますが、東京の山の手で使われてきた日本語の方言であり、江戸言葉とともに東京方言を構成するものです。
江戸言葉のようなべらんめぇ口調になることはありませんが、「ひ」と「し」の区別が曖昧になることがあるようです。敬語表現が非常に発達しているのが特徴ですが、現代の首都圏方言や共通語ではあまり使われない敬語表現でもあるので、ここで詳しく説明していきます。
江戸言葉のようなべらんめぇ口調になることはありませんが、「ひ」と「し」の区別が曖昧になることがあるようです。敬語表現が非常に発達しているのが特徴ですが、現代の首都圏方言や共通語ではあまり使われない敬語表現でもあるので、ここで詳しく説明していきます。
アナウンサーが使用している
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東京の「山の手」に住む、中流階層の山の手言葉を土台とした東京語です。放送の「共通用語」を選ぶにあたっては、東京方言の一つである、いわゆる「下町言葉」や「ヒ」と「シ」の混同、「~しちゃった」、「落っこちる」といった言い方など)や「山の手言葉」の「ざあます言葉」も除外されています。
かつてアナウンサーが使うことばは「標準語」と呼ばれていて、昭和34年に作られた NHK の国内番組基準には、「放送のことばは、原則として、標準語による」とありました。しかし、近年は「標準語」に代えて、学校教科書や言語学などの専門分野では「共通語」という語を使用し、現在は放送で使われる言葉は「全国共通語」と呼称しています。
かつてアナウンサーが使うことばは「標準語」と呼ばれていて、昭和34年に作られた NHK の国内番組基準には、「放送のことばは、原則として、標準語による」とありました。しかし、近年は「標準語」に代えて、学校教科書や言語学などの専門分野では「共通語」という語を使用し、現在は放送で使われる言葉は「全国共通語」と呼称しています。
ごきげんよう
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日本語の挨拶で、出会った時や別れの際に相手の健康状態を伺う意味合いを込めて交わされる言葉です。元は京都の宮中で発生した御所ことばで、女官が両陛下に会う際にまず両陛下のご機嫌伺いから始まることから、「お揃いあそばされましてご機嫌よう」という挨拶が行われていました。
21世紀現在も、お嬢様学校ともいわれるような、学習院女子中・高等学校や学習院女子大学、東洋英和女学院、聖心女子大学、桜の聖母学院中学校・高等学校、跡見女子学園大学などの一部の私立学校では挨拶として日常的に用いられています。
21世紀現在も、お嬢様学校ともいわれるような、学習院女子中・高等学校や学習院女子大学、東洋英和女学院、聖心女子大学、桜の聖母学院中学校・高等学校、跡見女子学園大学などの一部の私立学校では挨拶として日常的に用いられています。
水菓子
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言葉の響きから、プルプルとして透明なゼリー等を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、本来は果物を指す言葉です。ただし、言葉の意味というものは日々変化するものでゼリー状のスイーツだと誤用され続けるうちに、今はこちらの意味でも使われるようになってきています。
昔は、食事以外で口に入れるもの、いわゆる間食の類の物は全て「菓子」と呼んでいました。その為、本当のお菓子類との区別を付けるために、果物のことを水菓子と呼ぶようにしていたようです。
昔は、食事以外で口に入れるもの、いわゆる間食の類の物は全て「菓子」と呼んでいました。その為、本当のお菓子類との区別を付けるために、果物のことを水菓子と呼ぶようにしていたようです。
おっかない
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「おっかない」という表現は、東京だけでなく、日本全国に人が耳にしたことがあるのではないでしょうか。その言葉は、おおまかに言えば「怖い」という意味になります。
なんとなく映画や漫画などで目にしたり耳にしたりして、広く一般的に使われている言葉だと思います。怖いという感情を表現する目的で使用されることが多いです。また恐ろしいという言葉の代わりに使われることも多く、「おっかない事件」などと表現すれば、少し恐怖が和らいだりするのかもしれません。
なんとなく映画や漫画などで目にしたり耳にしたりして、広く一般的に使われている言葉だと思います。怖いという感情を表現する目的で使用されることが多いです。また恐ろしいという言葉の代わりに使われることも多く、「おっかない事件」などと表現すれば、少し恐怖が和らいだりするのかもしれません。
~ざます
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山の手に住む婦人などの間で広まった丁寧語で、もったいぶった話しぶりを嘲って「ざあます言葉」とも呼ばれます。「…でございます」を早口に言った「…でござあます」がさらに縮まったもので、江戸時代には吉原で「廓言葉」の一つとして遊女が使っていたようです。
現在では金持ちや成金、上品ぶった人、あるいはいわゆる「教育ママ」などを表す役割語として使われることがあり、有名なところでは『ドラえもん』(骨川スネ夫の母・骨川夫人)などで使用されています。
現在では金持ちや成金、上品ぶった人、あるいはいわゆる「教育ママ」などを表す役割語として使われることがあり、有名なところでは『ドラえもん』(骨川スネ夫の母・骨川夫人)などで使用されています。
~じゃん
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「~じゃん」という日本語がありますが、「ではないか」の転じた「じゃないか」から変化したものです。主に若者が用いていますが、全国的に通じる言葉と言っても過言ではありません。神奈川県、とりわけ横浜市の方言(横浜弁)と勘違いされているものに、「そうじゃん」のような終助詞「じゃん」がよく挙げられるます。
しかし、神奈川県内で「じゃん」が盛んに使われるようになるのは昭和からで、その語源については「そうじゃ、あんか(=そんなことがあるか)」から転じたとする説などがありますが、「じゃん」は愛知の三河弁・静岡県方面から東海道、もしくは山梨県方面から甲州街道や絹の道を経由して伝わったとする説が有力です。
しかし、神奈川県内で「じゃん」が盛んに使われるようになるのは昭和からで、その語源については「そうじゃ、あんか(=そんなことがあるか)」から転じたとする説などがありますが、「じゃん」は愛知の三河弁・静岡県方面から東海道、もしくは山梨県方面から甲州街道や絹の道を経由して伝わったとする説が有力です。
あそばす
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