目次
- 架空キャラに憧れた2人の刺傷事件
- スレンダーマン刺傷事件の概要
- 少女2人による犯行
- スレンダーマンと一緒に住みたかった
- スレンダーマンとは
- スレンダーマン刺傷事件の詳細
- 少女3人は刺傷事件の前日に外泊
- 当初の加害者少女A,Bの計画
- かくれんぼ中に決行し19カ所を刺す
- 使われた刃物と被害者の状況
- 少女の裁判と判決
- 「スレンダーマン」が発端であった
- 疾患のため無罪である
- Aは25年間精神科病院に
- Bは40年間精神科病院に
- 少女たちのその後と世間への反響
- 少女Cは2014年秋に復学
- Aは精神が安定していれば復帰している
- Creepypasta Wikiはアクセス遮断せず
- クリーピー・パスタコミュニティ
- スレンダーマンの作者の悲しみ
- ネットの影響について考えられるように
- スレンダーマンとは
- エリックが生み出した架空のキャラクター
- サムシング・オーフル・フォーラム
- 目撃者の証言
- ネットで語られる怪談話となる
- 子どもを中心に傷をつける
- スレンダーマンの主な能力や動機
- エンダーマンはスレンダーマンが元等の話も
- 日本には山口敏太郎が伝えたと言われている
- スレンダーマン好きが高じた悲劇
犯行に使われた凶器は家から持ってきたキッチンナイフでした。臓器や動脈近くまで達するほど深く刺されている傷跡もあり、その中でも特に、心臓近くの傷は1mmでもずれていたら死んでいた可能性もあるほど危険な刺し傷でした。
少女Cを刺した後少女A、Bは「助けを呼んでくる」と嘘をつき現場を後にします。少女Cは瀕死ながらもなんとか自力で森から道まで辿り着き、サイクリングで通りかかった人が救急車を呼んでくれたことで一命を取り留めました。
少女Cを刺した後少女A、Bは「助けを呼んでくる」と嘘をつき現場を後にします。少女Cは瀕死ながらもなんとか自力で森から道まで辿り着き、サイクリングで通りかかった人が救急車を呼んでくれたことで一命を取り留めました。
少女の裁判と判決
via pixabay.com
犯行後、州間高速道路94号線付近を歩いていた少女Aと少女Bは逮捕されました。逮捕後、2人は無罪を主張します。しかし犯行が突発的なものではなく計画的だったことなどから、2人とも12歳という年齢に関わらず、成人と同じ扱いで罪に問われることになります。
「スレンダーマン」が発端であった
via pixabay.com
学校でいつも疎外感を感じていた少女A、B。日常的に周囲からバカにされ、からかわれていた2人は架空のキャラクターであるスレンダーマンを通じて絆を深めました。
スレンダーマンは存在する。人を殺し、スレンダーマンに生贄を捧げ、スレンダーマンに気に入られたい。そうすることでいつも自分たちをバカにしている周囲を見返すことができると少女たちは信じ込みました。2012年、彼女たちが10歳の頃から始まったスレンダーマン信仰は、残酷な事件へと繋がってしまったのでした。
スレンダーマンは存在する。人を殺し、スレンダーマンに生贄を捧げ、スレンダーマンに気に入られたい。そうすることでいつも自分たちをバカにしている周囲を見返すことができると少女たちは信じ込みました。2012年、彼女たちが10歳の頃から始まったスレンダーマン信仰は、残酷な事件へと繋がってしまったのでした。
疾患のため無罪である
via pixabay.com
逮捕後、2人は警察の取り調べに対し「自分でもなぜだかは分からないけれど、不思議と自責の念はありません」「でも多分、間違っていたんだと思う」と述べています。
そんな少女Aと少女Bは、裁判所が命じた責任能力鑑定により早期統合失調症と診断されました。成人であれば最大65年の懲役刑、50万ドルの保釈金に値する罪を犯した2人ですが、早期統合失調症という精神疾患を患っていると判断されたことを理由に、残酷な犯行とは裏腹に無罪という判決を下されました。
そんな少女Aと少女Bは、裁判所が命じた責任能力鑑定により早期統合失調症と診断されました。成人であれば最大65年の懲役刑、50万ドルの保釈金に値する罪を犯した2人ですが、早期統合失調症という精神疾患を患っていると判断されたことを理由に、残酷な犯行とは裏腹に無罪という判決を下されました。
Aは25年間精神科病院に
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犯行の際少女Cを刺さず、少女Bの犯行を傍らで鼓舞していた少女Aは、2017年に第二級殺人を企てたことを認めました。精神疾患が認められ無罪となった少女Aですが、逮捕後最低3年はウィスコンシン州ワカシャー郡にある精神科病院に拘束されました。
巡回裁判官マイケル・ボーレンは少女Aに「逮捕時から25年間、少女Aが37歳になるまで精神科病院施設の監督下に置かれなければならない」という量刑を言い渡します。これは法定刑の上限の量刑でした。
巡回裁判官マイケル・ボーレンは少女Aに「逮捕時から25年間、少女Aが37歳になるまで精神科病院施設の監督下に置かれなければならない」という量刑を言い渡します。これは法定刑の上限の量刑でした。
Bは40年間精神科病院に
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一方実際に手を下した少女Bは逮捕後、司法取引を受け入れることで裁判には出ませんでした。その後精神科病院に入院します。少女Bは後に罪を認め、少女Aと同様精神疾患を患っていることが認められ無罪判決を下されます。2018年2月のことでした。
無罪判決を得たものの、少女Bはその後40年間精神病院施設の監督下に置かれることとなります。「私の中の悪い部分は少女Cに死んで欲しくて、良い部分は生きて欲しいと思っている」と供述した少女Bは、現実と空想や善悪の区別が曖昧で、やはり明らかに精神的な問題を抱えていました。
無罪判決を得たものの、少女Bはその後40年間精神病院施設の監督下に置かれることとなります。「私の中の悪い部分は少女Cに死んで欲しくて、良い部分は生きて欲しいと思っている」と供述した少女Bは、現実と空想や善悪の区別が曖昧で、やはり明らかに精神的な問題を抱えていました。
少女たちのその後と世間への反響
via pixabay.com
インターネット上の架空のキャラクターへの憧れから友人を刺傷するという前代未聞なスレンダーマン事件は、世間に大きなショックを与えました。普通には理解しがたい犯行理由はもちろん、少女たちの年齢、また現代社会に当たり前に存在するインターネットが及ぼす影響について、連日多くの報道機関で取り上げられました。
世間から注目を集めた加害者の少女A、B、そして被害者の少女Cはその後どんな人生を歩んだのでしょうか。少女たちのその後と、スレンダーマン刺傷事件に対する世間からの反響を紹介します。
世間から注目を集めた加害者の少女A、B、そして被害者の少女Cはその後どんな人生を歩んだのでしょうか。少女たちのその後と、スレンダーマン刺傷事件に対する世間からの反響を紹介します。
少女Cは2014年秋に復学
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被害に遭った少女Cは、19カ所に及ぶ刺し傷から6回の手術を受けることになります。手術によって残った傷跡だけでなく、少女Cは心に大きな傷を受けましたが、外傷的な怪我は幸運にも回復し、事件が起きた2014年の秋には復学しています。
しかし少女Cは事件後、寝るときにはいつもハサミを抱えていたと言われています。事件によって心に大きな傷を負ってしまった少女Cは、事件の様子がフラッシュバックしてしまうといったPTSDに苦しんでいる可能性が高いです。
しかし少女Cは事件後、寝るときにはいつもハサミを抱えていたと言われています。事件によって心に大きな傷を負ってしまった少女Cは、事件の様子がフラッシュバックしてしまうといったPTSDに苦しんでいる可能性が高いです。
Aは精神が安定していれば復帰している
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実際に手を下さなかった少女Aはその後、「再び妄想に取り憑かれることのないように最大限努力する」と述べ、反省の意を表しました。自分がしたことの残酷さや重大さを理解したのか、深く反省するようになったのです。
少女A、B共に、精神疾患を十分に回復していると医師が判断すれば、裁判所監督下の元早期釈放がなされる予定です。2018年にはアメリカでスレンダーマン事件を基にした映画も制作され、この映画制作にあたり被害者・加害者双方の家族は激しく抗議したと言われています。
少女A、B共に、精神疾患を十分に回復していると医師が判断すれば、裁判所監督下の元早期釈放がなされる予定です。2018年にはアメリカでスレンダーマン事件を基にした映画も制作され、この映画制作にあたり被害者・加害者双方の家族は激しく抗議したと言われています。
Creepypasta Wikiはアクセス遮断せず
via pixabay.com
Creepypasta Wikiとは、インターネット上で流行っている都市伝説や怪談をまとめたアメリカの人気サイトのことで、スレンダーマンはこのサイトでよく登場するキャラクターでした。
事件後、少女たちの犯行の動機となったサイトとしてCreepypastaは批判を受けました。この批判に対してサイトの管理人は「このサイトは条件を満たした人が楽しむためのものであり、狂った悪魔崇拝の場ではない」と答え、アクセスを遮断することはありませんでした。
ちなみにこのサイトにおける条件とは、「投稿する逸話や画像は書き手自身の経験、もしくは書き手本人が過去に見つけた逸話・ニュースであること」といったもので、決まりを守って遊ぶ場であることを強調しています。
事件後、少女たちの犯行の動機となったサイトとしてCreepypastaは批判を受けました。この批判に対してサイトの管理人は「このサイトは条件を満たした人が楽しむためのものであり、狂った悪魔崇拝の場ではない」と答え、アクセスを遮断することはありませんでした。
ちなみにこのサイトにおける条件とは、「投稿する逸話や画像は書き手自身の経験、もしくは書き手本人が過去に見つけた逸話・ニュースであること」といったもので、決まりを守って遊ぶ場であることを強調しています。
クリーピー・パスタコミュニティ
via pixabay.com
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