2019年7月31日 更新

スレンダーマン事件とは?裁判の判決と少女2人のその後とは

インターネット上の架空のキャラクター、スレンダーマンへの憧れから起こった12歳の少女2人による「スレンダーマン刺傷事件」。世界中を驚愕させたこの事件の動機・計画から裁判・判決、また加害者被害者両少女たちのその後に至るまで詳細を紹介します!

架空キャラに憧れた2人の刺傷事件

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スレンダーマンというインターネット上の架空のキャラクターに憧れた12歳の少女2人が、同級生の少女を刺傷した事件が2014年5月31日にアメリカはウィスコンシン州で発生し、世間を震撼させました。

この事件は12歳というまだ幼い少女たちが犯人であったことだけでなく、事件の発端がネット上の架空のキャラクター「スレンダーマン」への憧れであったことから、少年少女へのインターネットの影響に警鐘を鳴らす大きなきっかけとなりました。

事件が起きたアメリカだけでなく、テレビで特集が組まれたことで日本でも話題にもなったスレンダーマン刺傷事件について紹介します。

スレンダーマン刺傷事件の概要

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加害者である少女Aと少女B、そして被害者である少女Cは同級生でした。そして少女Bと少女Cは幼馴染で3人は仲が良かったと言われています。

いったい彼女たちの間に何が起きたのでしょうか。また、スレンダーマンとはどんな架空のキャラクターなのでしょうか。事件の概要を説明します。

少女2人による犯行

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少女Aと少女Bは同じ学校に通う同級生でした。2人は活発なタイプではなく、地味で周囲からは変わり者扱いされ、からかわれる事は日常茶飯事でした。お互いに似た雰囲気を持つ少女A、Bは意気投合します。

また、2人の距離をさらに近付けたのがCreepypasta Wiki(クリーピーパスタ・ウィキ)というインターネットのウェブサイトです。Creepypasta Wikiとは日本で言うところの都市伝説サイトのようなもので、少女たちはこのサイトに夢中であるという共通点があったのです。

少女たちはその中でも特にスレンダーマンという子供を誘拐する、ストーキングスといった行動をとる長身で不気味な架空のキャラクターにのめり込んでいきました。

スレンダーマンと一緒に住みたかった

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インターネット上に存在する架空のキャラクター、スレンダーマンは都市伝説化し、少女たちはスレンダーマンの存在を現実のものと信じ込み、崇拝しました。

スレンダーマンに熱狂した少女A,Bは、彼と一緒に住むことを望むようになります。スレンダーマンと一緒に住むためには彼に認めてもらわなければならない。認めてもらうためにはスレンダーマンの手下であるプロクシーにならなければならない。プロクシーになるにはスレンダーマンへ生贄を捧げる必要があり、そのためには人を殺さなければならない・・・。

少年少女をはじめ成人に至るまで、誰でも架空のキャラクターに憧れることはあります。しかしインターネットという、現代では当たり前に存在する便利なツールを通して若者が受ける刺激は、時に思いもよらぬ方向へとつながる可能性があり、実際スレンダーマンへの熱狂的な信仰心は、少女たちを間違った方向へと導いていきました。

スレンダーマンとは

Soul Man Person - Free image on Pixabay (514733)

スレンダーマンとはエリック・クヌーゼン(ネット上のハンドルネームはビクター・サージ)という男性が2009年に創り出した架空のキャラクターのことです。ネット上でスレンダーマンにまつわる写真や逸話を投稿し、嘘か真実かわからない不気味さや怖さを見る人に感じさせるのが目的でした。

その容姿は直訳の通り痩せている男性で、身長は3mに及ぶほど異常に長身です。枝のように生えている腕は4本もあることもあり、常に黒いスーツを着ていて顔は白いのっぺらぼう、もしくは無表情です。

スレンダーマン刺傷事件の詳細

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多くの人に衝撃を与えたスレンダーマン刺傷事件。果たして少女たちはスレンダーマンに気に入られるために突発的に犯行に及んだのでしょうか。いったい事件はどのような経緯を辿り起こったのか・・・事件の詳細を紹介します。

少女3人は刺傷事件の前日に外泊

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事件が起きた2014年5月31日の前日30日は、少女Aの12歳の誕生日でした。少女Aの誕生日のお祝いを兼ねたキャンプファイヤー旅行と称して少女A、Bは少女Cを一泊のお泊まり会に誘います。

当初少女A、Bは30日の誕生日当日、お泊まり会中に犯行に及ぶ予定でしたが、実際に事件が起きたのは翌日31日の朝のことでした。少女A、Bは犯行を引き延ばしたことに関して「もう1日だけ生きる日をあげた」と後に警察に供述しています。

当初の加害者少女A,Bの計画

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少女A、Bは計画的に少女Cを刺したと逮捕後証言しています。スレンダーマンの存在を証明したい、スレンダーマンの代理人になりたいといった理由から始まった2人の犯行計画には、数ヶ月の時間が費やされていました。

ニコレット国立森林公園でスレンダーマンに出会えると夢見ていた少女たちは、当初5月30日の夜に森で行ったキャンプファイヤーお泊まり会で犯行に及ぶ計画でした。また、その計画内容は少女Cの口をテープで塞ぎ、声を出せなくした後首を刺すというものでした。

かくれんぼ中に決行し19カ所を刺す

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2014年5月31日の朝、少女A、Bは「かくれんぼをしよう」と言って、少女Cを森へと連れて行きます。そしてかくれんぼの最中、木陰に隠れた少女Cを押さえつけ「ごめんね」と囁いた後、全身にわたり計19ヶ所を刺しました。

19ヶ所も刺すという残忍な犯行を実際に行ったのは少女Bで、少女Aは傍で少女Bを鼓舞していました。刺された少女Cは「だいきらい!信じていたのに」と言って逃げようとしますが、少女A、Bに追いかけられ森に引きずり戻されてしまいます。

使われた刃物と被害者の状況

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