2019年7月14日 更新

お墨付きという言葉の意味や語源とは?西友のお墨付き商品についても

大型スーパーの西友でもよく見かける「お墨付き」、その意味を知っていますか?「折り紙付き」や「札付き」なんて言葉も聞くことがありますが、違いがわかりますか?今回は「お墨付き」の語源や正しい使い方での例文、類語や英語表現などもまとめてみなさんにお届けします!

「お墨付き」という言い回しはいかにも日本的な表現ですが、英語にも同じような言葉はあるのでしょうか?日本語でも難しく感じる「お墨付き」という言葉を、英語で表現するにはどのような単語があるのか探してみました。

外国の方に何かを勧めるときに、自信を持ってその質や価値を保証するということも伝えたい場合に、きっと役に立つ表現です。

あまり耳馴染みのない単語もありますが、ぜひ覚えて英会話の中で使ってみてください。

endorsement

Silhouette Isolated Writing - Free vector graphic on Pixabay (458990)

“endorsement”は名詞で、「(公式な)承認・支援・支持・推薦」という意味の他にも「(小切手や為替などに)署名すること」、「(文書などの)裏書き・署名」などの意味もあります。

「お墨付き」の語源となった「花押」と同じような「裏書き・署名」という意味があるので、“the endorsement of this product”と言えば「この品のお墨付き」といったニュアンスになります。(product=商品)

動詞形の“endorse”を使って“an endorsed product”(=お墨付きの品)という表現もできますが、“endorse”には「免許書の裏に違反事項を書き入れる」という意味もあるので、意味がきちんと伝わるように注意が必要です。

approval

Approved Stamp - Free vector graphic on Pixabay (459006)

“approval”も名詞で「(正式な)認可・免許」という意味があります。英語圏の国ではよく動詞形の“approve”を使って、認可を受けた商品などに“approved”というハンコやステッカーなどが貼られています。

“I hope this product will have your approval.”と言えば、「この商品にあなたのお墨付きがもらえるよう願っております」という意味として使うことができます。

ただ“approval”には、他にも「同意・承認・好意的意見」という意味もあるので、「お墨付き」というよりは、単なる同意や承認という意味として解釈される可能性もあります。

authority

Gavel Auction Hammer - Free photo on Pixabay (458988)

“authority”を日本語に訳すと「権力・権限・職権・支配権」や「(行政権がある)官庁・局・機関」などとなりますが、元々の意味は「法律を執行したり、命令を下して従わせたりできる力」です。

なので「(権威や地位のある者からもらった)許可・認可」という、「お墨付き」と似た意味としても使われることがあります。

ちなみに「お墨付き」を和英辞典で引くと“authorisation(主に英国ではauthorization)”という単語も出てきますが、“authority”と語源は同じで「公認・認可」といった意味があります。

certifiable

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“certifiable”は使用する際に少し注意が必要な単語です。動詞“certify”には「(公的な団体などが)免許を与える、品質などを保証する」という意味があり、「できる」という意味の“able”がついて「認定できる・保証できる」という意味になります。

ですが、“certifiable”は法律用語として「精神科病院への入院を認定できるほど気がおかしい、措置入院が必要と判定される」という意味で使われる単語でもあります。

「公的なところからのお墨付き」といった意味で使うのであれば、同じ語源の“certified”を使った方が無難かもしれません。

お墨付きの例文と使い方を紹介!

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前述した通り、「お墨付き」の本来の意味は『権威や地位のある者』からもらった保証や『権力や権威のある者』が許可を与えたり認めたりすることですが、日常的には権威の強さや地位の高さはあまり考えずに使われます。

ですので、スーパーの西友のように「みなさまのお墨付き」といった使われ方をすることもあります。

また「お墨付き」という言葉を使っていろんな言い回しもできますので、日常生活の中でさりげなく「お墨付き」という言葉が使えるよう、例文を確認してみましょう。

お墨付きを与える

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「お墨付きを与える」という言い回しでは、一般的に偉い人物が自分よりも格下の者に対して、その者の地位や能力、権限を保証してあげることを表します。

「〇〇大学の山田教授が、高橋さんの研究結果にお墨付きを与えた」や「渡辺部長は、田中主任が進めている新規事業計画にお墨付きを与えている」というように使われます。

お墨付きを与える人物の評価が高ければ高いほど、お墨付きを受けた側への周りからの信頼度も上がります。

お墨付きを得る

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「お墨付きを得る」とは、「権威や地位のある人物から、自分の能力や権限を認めてもらう」ということを意味しています。

「中村先生のお墨付きを得ることができれば、この法案も通りやすくなるだろう」というように、「お墨付きを得る」と、お墨付きを与える者が力を持っている相手に対して、権限や能力などを認めてもらいやすくなるのです。

また「佐藤氏からのお墨付きが得られるよう、もっと精進しなければならない」というように、権威ある人に自分の能力を認めてもらう場合などにも使われます。


お墨付きによる

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「お墨付きによる」という表現で、ある人や物の能力や質・権限などについて保証をもらっていることを表すこともできます。

「上田部長のお墨付きによる出世」とか「松本教授のお墨付きによって、その研究は高い信頼を得ることができた」など、お墨付きを与えた人物の力が、お墨付きを受けた側に大きな影響を与えたことを意味します。

「お墨付きによる〇〇」と言われれば、その〇〇の質や能力は一定の評価を得ているということになるのです。

~によるお墨付き

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「芥川賞を受賞した角田先生によるお墨付きの小説」というように、権威や地位のある人物がお墨付きを与えた人や物ということを表すときに、「~によるお墨付き」という言い回しも使うことができます。

なお、西友の「みなさまのお墨付き」は「みなさまによるお墨付きの品々」ということです。『みなさま』に権威や地位が必ずしもあるわけではありませんが、『多くの人』から認められているということで、その品の質を保証しているのです。

西友の「みなさまのお墨付き」商品を紹介!

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