2019年8月2日 更新

もののけ姫に出てくるデイダラボッチは実在した?足跡もある?

有名アニメ映画もののけ姫にも登場する不思議な存在のデイダラボッチ。又はだいだらぼっちとも呼ばれますが、実際どのようなものなのでしょうか。実はデイダラボッチは巨人として有名で日本でも多くの山や湖を作ったとされています。では、どのような存在なのか詳しく紹介します。

デイダラボッチとは

Abstract Acrylic Art - Free photo on Pixabay (530252)

デイダラボッチは日本の各地で伝承される巨人です。他にもだいだらぼっちと呼称する人もおり、多くの地域で、その存在は語り継がれています。

巨人という伝承もあれば、鬼などの妖怪であるとも言われています。その真意は分かりませんが、デイダラボッチはただの伝承ではなく、本当にいたと言われています。

デイダラボッチのおかげで、様々な山や湖ができたと言っても過言ではないでしょう。日本という国を創り上げてきたデイダラボッチですが、実際にはどのような存在なのでしょうか。

国を作れる

Bled Island Slovenia - Free photo on Pixabay (530253)

上記でも簡単に記載したように、デイダラボッチは日本の山や湖を創り上げ、日本という国を作りました。デイダラボッチが伝えられていたのは、古くても縄文時代です。

縄文時代の文献にその姿は記されており、海浜を掘り起こし、ハマグリを食べその貝が積もり続け丘になったとあります。

デイダラボッチは、このようにいくつかの伝承を残しつつ、山や湖、丘を作り、日本を作ったことから、国を作る力があるということでしょう。

デイダラボッチの存在が、今の日本を創り上げたと言っても良いのではないでしょうか。

人間に協力していた

Hi Shaking Hands Friendship - Free photo on Pixabay (530255)

デイダラボッチは山や湖を作るだけではありません。人間が土地を作る際に協力し、人間が行う作業や工事を手伝ったという言い伝えもあります。

有名な話では、秋田県の横手盆地が湖であったため干拓事業を行った際に、デイダラボッチが見ずをかき、泥を掬ったことで工事が捗ったといいます。後にこの話は「鳥の海干拓伝説」として残りました。

他にも、東信濃は湖の底にありましたが、デイダラボッチが山を砕き、水を排出し、平地を作ったという説があります。このように日本の地域がいくつも人間とデイダラボッチの協力で出来上がったそうです。

名称は沢山ある

Bled Island Slovenia - Free photo on Pixabay (530256)

デイダラボッチが作った土地はたくさんあり、伝承も多く存在します。上記で紹介した秋田県や長野県、茨城県や静岡県など地方でデイダラボッチがいたとされます。

デイダラボッチが記録されているのは、山や湖を作った時だけではなく、手や足跡も残してたと言われています。茨城県の千波湖は、かなり大きい足跡があり、東京都にある代田やさいたま市の太田窪も足跡を残していると言われています。

このように、デイダラボッチは日本の多くの場所を訪れ、人間とたくさんの関わりを持ちつつ、良い存在として残っています。

デイダラボッチの足跡

Sand Footsteps Footprints - Free photo on Pixabay (530260)

デイダラボッチは、日本各地を歩いていた様子が伝承にて分かりますが、日本の有名な場所もデイダラボッチが作ったとされています。

人間と一緒に作ったものもあれば、デイダラボッチが望んで作ったものもあります。しかし、中には予想しなかったものまで作られています。

デイダラボッチはとても大きく、足も手も想像を超えるものでしょう。そんな大きなデイダラボッチが作ったものとはどのようなものなのでしょうか。デイダラボッチが手や足で作ったと伝承されているものを紹介します。

富士山

Mt Fuji Volcano Foggy - Free photo on Pixabay (530261)

デイダラボッチの有名な話として一番に上がるのは富士山でしょう。富士山とデイダラボッチの話はいくつかありますが、富士山を作る際にどのようにしたのかということが伝承されています。

富士山を作るため、甲州の土を取って土盛りしたため、甲州が盆地となったのはそのためだという話や、近江の土を掘り、その跡地が琵琶湖になったなどがあります。

他には、静岡市のだいらぼう山頂という場所には、全長150mほどのくぼみがあり、それはデイダラボッチが左足を置いた跡ともされています。

日本の象徴である一つの富士山は、デイダラボッチが作ったものなのでしょうか。

長野県の湖

Lake Aerial View Nature - Free photo on Pixabay (530263)

長野県にはいくつか湖があります。デイダラボッチに関係しているとされる湖は、青木湖、中綱湖、木崎湖になります。この湖はデイダラボッチが歩いた跡といわれています。

青木湖の面積は1.7k㎡で諏訪湖、野尻湖についで3番目に広い湖です。中綱湖は0.14k㎡、木崎湖は1.69k㎡と青木湖と木崎湖は大きい湖ですが、それに反して中綱湖は少し小さめです。

この三つの湖がデイダラボッチの歩いた軌跡とするならば、デイダラボッチの大きさはとても大きめですが、中綱湖では少し足を浮かせて歩いたのか、小さめです。

浜名湖

Plitvice Lakes Aerial View - Free photo on Pixabay (530265)

静岡県西部にある大きい湖「浜名湖」は64.91k㎡ととても大きく、日本のトップ10に入る程です。浜名湖はデイダラボッチの手の大きさと言われています。

浜名湖ができた経緯は、デイダラボッチが転んでしまい、その勢いで手をついたとあります。浜名湖ができた経緯は、デイダラボッチが転んだというのは、少し面白い話でしょう。

一番大きな幅で直径12kmあり、そこからデイダラボッチの大きさは126㎞もあるというから驚きです。何故転んだのかは分かりませんが、浜名湖のような立派な湖まで作ってしまうデイダラボッチはすごい存在なのではないでしょうか。

鹿沼公園

Swan Bird Nature - Free photo on Pixabay (530267)

富士山ができた説の中で、左足を置いていったという事がありますが、その時にデイダラボッチが自分の足を置いていかなければいけない事に悔しがり、地団駄を踏んだことで出来たものが、鹿沼公園にある鹿沼や、菖蒲沼だと言われています。

鹿沼は、別名白鳥池とも呼ばれており、鹿沼公園の中央にある大きな池になります。たくさんの白鳥が訪れることから、白鳥池と呼ばれるようになったともあります。

デイダラボッチが地団駄を踏んでできた鹿沼ですが、現在は、鹿沼市の一つの名所ともなっている有名な公園になります。

もののけ姫のデイダラボッチは?

Yakushima Island Natural - Free photo on Pixabay (530278)

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