2019年8月19日 更新

犯罪者予備軍の特徴とは?オタクに多い?ならないための方法とは

最近ニュースなどで犯罪者予備軍という言葉を耳にしますが、私達は彼らのことをどれだけ理解しているのでしょうか?例えば、罪を犯した人が偶然アニメ好きだっただけで、オタク=犯罪者と決めつけていませんか?今回は誤解されやすい人の特徴と実際の予備軍について解説します!

犯罪者予備軍とは?

Chains Feet Sand - Free photo on Pixabay (380921)

犯罪者予備軍とは、財産も社会的信用もなく罪を犯してしまいそうな人達、罪を犯して逮捕されても失うものが何もない人達、というある種の偏見やイメージに基づいて作られた言葉です。

あくまでも本当の犯罪者とは全く別の話なのですが、『川崎殺傷事件』のような犯罪が起こる度に、犯人が長期間職に就かず、引きこもりがちだったという状況などと結び付けて、引きこもり=犯罪者というような負のイメージやレッテルをテレビの報道などが率先して作り上げてきたことに問題があると言われています。

犯罪者予備軍とはあくまでもイメージやレッテルでしかなく、予備軍と呼ばれやすい人と実際の犯罪率とは別だということをまずは頭に入れておく必要がありますね。

犯罪者予備軍と呼ばれやすい人

Hacker Kopûšon Light - Free photo on Pixabay (383719)

日本では、自分の関心のある分野や趣味に没頭して人付き合いが上手くない人、多くの人と同じように就職しない人、一般的には理解されないような趣味や性癖を持つ人に対して、不健全というレッテルを貼ったり犯罪を起こしそうといったイメージを持ちやすい傾向があるようです。

それは日本が島国であり、自分達とは違う存在を異質と捉えて排除しようとする社会が背景にあるのかもしれません。あるいは、アニメや漫画といった趣味に対してマイナスなイメージを作り上げようとする一部のメディアに問題があるのかもしれません。

いずれにせよ、一部の犯罪者がアニメ好きなことが取り上げられると、アニメ好き=犯罪者予備軍のように決めつけてしまうことに問題があるようです。

オタク

Laptop Computer Internet - Free photo on Pixabay (380926)

オタクとは、アニメ・アイドル・クイズ・ゲーム・鉄道・特撮・漫画・SFなどの大衆文化を愛好する人達のことを指す言葉です。

もともとは、こうした大衆文化の愛好家同士が、お互いを呼びあう時に「お宅」と呼んでいたことから派生した言葉なのだそうですが、最近では趣味や何かの分野に熱中したり、没頭する人を指して『~オタク』と呼ぶこともあります。

オタクという言葉は多くの場合、アニメやゲーム・漫画などと結び付けられて理解されがちですが、かつては鉄道愛好家やカメラマニア、SF好きやアイドルオタク、あるいは外で遊ぶよりも勉強好きな『ガリ勉』までイメージさせる言葉でした。

ニート

Girl Teen Café - Free photo on Pixabay (380958)

現在、ニートと聞くと『働いていない人』『無職の人』『働く意思の無い人』をイメージすることが多いですが、ニートとは本来『若年無業者』を指す言葉でした。1999年にイギリスの労働政策で『教育を受けておらず、雇用されておらず、職業訓練も受けていない主に16歳から18歳の若者』を定義する言葉として作られたのが始まりです。

日本では2004年以降、マスコミや雑誌などを介してニートという言葉が普及しましたが、当初この言葉は、単に15歳から34歳までの無職の人達を指す言葉として使われていました。ですがあるニュース番組のインタビューが発端となり、ニートという言葉にマイナスイメージが付くようになったようです。

その発端となった言葉が『働いたら負けかなと思ってる』という若者の発言だと言われています。日本社会には無職者や親の財産を当てにして働かない人に対して、冷ややかな傾向があり、無職であることと『働く意思がない』ことは別の問題のはずですが、ニートという言葉に対してマイナスイメージが貼られるようになって行ったのです。

特殊性癖

Woman Bondage Rope - Free photo on Pixabay (380966)

特殊性癖とは異常性癖とも言われますが、異性の裸体や通常の性行為によって快感を得ることの出来る通常性癖とは違い、一般的には興奮しない体のパーツや幼い少女や男の子などの対象者、他人の生活を盗撮するなど特殊なシチュエーションに性的興奮を覚える人のことを言います。

しかしこの異常性癖は公にされる機会はほとんどないため、付き合って初めて恋人の特殊性癖に気づいたという人も少なくないそうです。こうした性癖は100種類以上あると言われていますが、単に異性の胸や足など特定のパーツに興奮するというだけでは特殊性癖とは言いません。病理的な精神疾患として専門家の診断が必要です。

特殊性癖と呼ばれるものには、露出狂や赤ちゃんプレイ、少女に性的な興奮を感じるペドフィリア、第三者の行動や性行為などを盗み見る盗撮、SM、自殺行為や自傷行為に性的に興奮するタナトフィリア、汚れた使用済みの下着や汗などの分泌物に興奮するミソフィリアなどがあります。

スプラッター好き

Blood Fear Phobia - Free image on Pixabay (381044)

スプラッタ(splatter)とは、液体がバチャバチャと跳ねたり、飛び散る様子を表した英語で、転じて血しぶきや大量虐殺・猟奇殺人を描いたホラーを指しています。

こうした人間が残虐に殺されていく映画や映像が好きな人には、暴力的な性格や人を傷つけても何とも思わない、自分勝手で視野が狭い、自分より弱い生き物に対して暴力を振るうといったイメージがありますが、もちろんスプラッター好きだからと言って必ずしも上のイメージに当てはまるとは限りません。

ですが人間は、スプラッター映画を見ることで恐怖を感じると、瞳孔が拡大して視力が上がり、毛細血管が拡がって血液中の酸素の吸収率が高くなり、血圧と心拍数が上昇して脳や筋肉に酸素が行きわたり『快感』を感じるように出来ているのだそうです。スプラッターと言うのは、人間の本能的な快感を刺激するのかもしれません。

犯罪自慢好き

Handcuffs Trouble Police - Free photo on Pixabay (381087)

最近はSNS上で、未成年が飲酒や喫煙の告白をしたり、飲酒運転をしている画像や飲食店でアルバイトをする店員がアイスクリームのショーケースに入った写真をアップロードするなど、犯罪を自慢して逮捕されるケースが目立つようになりました。

こうした犯罪自慢好きの背景には、そもそも自分が行っている行為が犯罪だと思っていない、ちょっと悪いことをしている自分はかっこいい、SNSなどのインターネットで犯罪を告白しても誰も見ていないだろうと思っているといった理由があるようです。

最初は一緒にいるメンバーで仲間意識を形成する為に万引きなどの犯罪に手を染めてしまうということがあるのだそうですが、万引きを重ねることで徐々に心が麻痺してしまい、ついには組織的な犯罪に発展してしまう可能性もあります。犯罪を自慢することは決して良いことではありませんし、ましてや自慢する為に罪を重ねることは許されません。

犯罪者予備軍=オタクは間違い

Geek Cosplay Anime - Free photo on Pixabay (396540)

そもそも犯罪者予備軍=オタクという決めつけは間違いと言わざるおえません。過去に凄惨な事件で逮捕された犯人が、たまたまアニメ好きだったということはあるのかもしれませんが、オタク=犯罪者予備軍という決めつけには根拠がないのです。

ですが、オタクと呼ばれる人達の中には、勘違いされやすかったり、何を考えているのか分かりずらいなど、集団から孤立しやすい特徴を持った人がいるのも確かです。そこで勘違いされやすいオタクの特徴をご紹介します。

そもそもなぜオタクは犯罪者予備軍と呼ばれやすいのか?

Gangster Tough Per - Free photo on Pixabay (385760)

そもそもなぜオタクは犯罪者予備軍と呼ばれやすいのでしょうか?それは、オタクと呼ばれる人たちの性格が内向的・ネクラと思われてしまいやすいことに原因があります。

もちろん世の中には社交的なオタクもいるはずですが、アニメや漫画は家にこもって楽しむものというイメージや、オタクは自分の興味のある分野にのめり込み人を寄せ付けないイメージが先行しやすいのです。しかも人間社会では、社交的で集団行動が得意な人が好かれる傾向があります。

なぜなら人間は基本的に一人では生きていけませんので、集団行動を積極的に取ろうとする人が信頼されやすいからです。一方で、周囲と馴染むのが苦手だったり、単独で行動することが好きな人は、何を考えているのか分からない予測のつかない人・社会のルールや規範などを破りそうな人として危険視されやすいのです。

全てのオタクが犯罪者予備軍ではない

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