2021年5月27日 更新

福島女性教員宅便槽内怪死事件の真相!菅野直之はなぜ便槽に?

最近何故かまた、YouTubeなどでにわかに話題を集めている怪事件、福島女性教員宅便槽内怪死事件を知っていますか?この事件からすでに30年近くなっても尚注目されるのは、不可解な点が多いからなのです。今回は、福島女性教員宅便槽内怪死事件の謎と真相を解説します。

目次

悲しいことに、この国の警察不祥事は、昔も今もあまり変わりはありません。この事件、何故警察が証拠保全や、再捜査をしなかったかと言えば、何らかの大きな力が動いていたからとしか考えられないでしょう。

関係した警察官達が、事件後すぐさま異動させられていることを考えても、この事件をどうにか事故死で終わらせたかった何者かの指示で、隠蔽したという可能性があります。末端は、上の指示に従うしかないのが現実です。

原発関係か、それとも選挙関係なのか?何れにしても、警察機関を動かすには、それなりの大きな権力を持つ組織が動いたということです。

福島原発の事故関連説

Torness Power Station Nuclear - Free photo on Pixabay (345142)

一番信憑性がありそうな原因としては、福島原発の事故隠蔽の為に、背後にいる東京電力からの圧力があったのではないか?という真相です。1988年(昭和63年)の年末、菅野さん達の会社が保守を担っていました。福島第2原発3号機から3回警報が鳴った為、東電に指示を仰ぎますが、出力を最低に絞ったまま運転を続けろとの指示を受けたのです。

実はこの時、3号機では原子炉再循環ポンプの中にある、回転翼(インペラー)の溶接部分が破損しており、その金属片などが大量に炉心へと入り込んでいたのです。このことを、報告する為に東電へ行った菅野さんの上司は、帰りの駅で何故か電車に飛び込みました。

菅野さんはこの先輩の死について調べている最中、自分も死んでしまったのです。村長の選挙応援も出なかったのはでく、予定を知らされてなかったという遺族の証言もあり、原発絡みで消されたという可能性は否定出来ません。

選挙トラブル説

Elections Ballot Box Choice - Free image on Pixabay (345196)

先程も述べましたが、のちの遺族の証言では、菅野さんは選挙応援演説や、活動の日程などを途中から教えて貰えなくなっていたようなのです。選挙活動最後の日、応援演説するはずだった菅野さんが、何故か早く帰ってきたことを不審に思った母親が尋ねると、「連絡が無い」と答えてふて寝したと証言しています。

村長がお金をバラまいていたことに腹を立てていたのもありますが、村長は原発推進派の候補者です。原発事故や先輩の死のことを調べていた菅野さんを、選挙活動から外すまでは考えられますが、殺すまではするものでしょうか?

手を下すまではしてないものの、送別会やその後の友人たちの発言を考えると、背後にいた何かを知っていたという可能性の方が大きいでしょう。ある意味で、菅野さんの不自然な死に方は、見せしめの為とも考えられます。

事件が早く終息した理由

Landscape Autumn Twilight - Free photo on Pixabay (345211)

この事件は、村の人口の半分程の人数、4,000人が再捜査の嘆願書に署名する程、村では大きな事件でしたが、警察が頑なに動かなかったことで、わりと早々に終息してしまいます。それは警察の隠蔽という説もありますが、他の事件が有名になったことでメディアの注目が移ったことが最も大きな原因だと言われています。

菅野さんの遺体が発見されてから1か月後の1989年(平成元年)3月29日水曜日、別の事件で逮捕されていた少年が、一人の少女をリンチしてコンクリ―ト詰めにして捨てたという供述から遺体が発見されたのです。少年犯罪の上に猟奇的ということで、メディアの報道も世間の関心も一気にそちらに向かいました。

「女子高生コンクリート詰め殺人事件」といえば、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。あまりにも凄惨な事件だったため、報道も大きくなったのです。

事件がモチーフになった映画「バリゾーゴン」

Cinema Movie Camera - Free image on Pixabay (345480)

福島女性教員宅便槽内怪死事件をモチーフにしたと言われる映画、「バリゾーゴン(罵詈雑言)」は、1996年(平成8年)に公開されました。ちゃんとしたDVDなどは無く、現在はYOU TUBEで観るしか方法はありません。

映画は大きい配給があったものではなく、町の公民館などで上映されていたようですが、上映が決まるとその町の電柱などに、大量のポスターを勝手に貼り、問題になっていたようです。

そのポスターにも、「失神者続出!」「女性教師は腐乱死体を愛していた」など、一見ホラーと思わせるような謎の宣伝文句が書かれていたことも、話題となっていました。ここでは、「バリゾーゴン」について紹介します。

あらすじ

Career Hiring Job Search - Free image on Pixabay (345675)

この映画は、所々監督が地元の人達に突撃インタビューをするという、ドキュメンタリー風なシーンも挟んでいます。あらすじとしては、原発のみが産業であるとある田舎の村で、ある日選挙を手伝っていた青年が、女性教員の便槽の中から死体で発見されたことからストーリーが始まります。

村では金の飛び交う選挙、原発事故、そして青年の謎の死などを絡め、覗き目的で死んだことにされた青年の遺族が、この映画を撮った渡邊監督に相談し、彼と共に事件の真相を追及していくというものです。

監督の渡邊文樹

Film Movie Clapper - Free vector graphic on Pixabay (345719)

監督の渡邊文樹(わたなべふみき)は、福島県いわき市出身の監督です。左翼思想を持つ男で、天皇制反対の活動化として、公安にマークされています。2008年(平成20年)には、旅館の宿泊代を踏み倒した詐欺罪で逮捕や、大量のポスターを貼ったことで、軽犯罪法違反でも逮捕されています。

学生時代に自主映画を製作、1990年(平成2年)「島国根性」で、日本映画監督協会奨励賞を受賞後、「ザザンボ」「腹腹時計」などを制作していますが、何れも大反響を呼ぶものではありません。

福島で起きた菅野さんの事件は、たくさん闇を抱えてそうではありますが、この監督の思想が入り込んだ、「バリゾーゴン」は、あまり信憑性が無いと言われています。

世間の反応

Criticism Write A Review - Free image on Pixabay (345807)

「バリゾーゴン」は、その過激な宣伝文からも、ホラーだと期待して観に行った人も多かった為、中身が違いすぎる事や、映画としてのていを成していないことなどで、当時も「金を返せ!!」という怒声が起きたと言われています。

しかも、会場の一か所だけではなく、上映されたところ全てで、観客達が暴動に近いほど怒るほど評判は最悪でした。大量に貼られるポスターも気持ちが悪く、貼るだけ貼って後始末をしないことも、悪評価を受けています。

便槽内の事件は意外と多い!

Frog Toilet Loo - Free photo on Pixabay (345819)

菅野さんが亡くなった、福島女性教員宅便槽内怪死事件は、身元もハッキリしており、その人柄もあって、単なる覗き事件ではないと、遺族や知人が騒いだこともあって、それなりに注目を集める事件になりました。

この事件の背景には、警察の隠蔽や選挙、そして原発なども見え隠れし、事件から30年以上経っても覚えている人が多いのです。しかし、この事件以外にも、実はひっそりと起きていた便槽内での事件があります。

出てきた遺体の状態から、ほとんどが覗き目的かと思われる為、このような事件は注目されていませんが、意外と多いのです。ここでは、福島以外でも起きていた便槽事件を紹介します。

東京公衆便所便槽内遺体事件

Bathroom Dilapidated Disrepair - Free photo on Pixabay (345939)

福島での事件が起きた翌年、1990年(平成2年)4月17日火曜日、便槽から遺体が発見されました。場所は、東京の足立区にある区立諏訪木東公園(くりつすわぎひがしこうえん)公衆トイレの便槽内です。

汲み取り作業員が、汚物回収作業をしている最中、遺体を発見して通報しました。遺体の身元はハッキリしていませんが、発見時の姿から、覗き目的ということが分かります。何故なら、服の上にジャンパーを2枚着込み、その上で更に雨合羽上下もしっかり着用。足元はサンダルという、まさに汚れても大丈夫という、万全の準備状態だったからです。

身体も165センチと小柄で、年齢は確定出来ませんでしたが、30~50代くらいの男性と見られています。死因は溺死。メタンガスで倒れ、汚物に顔を突っ込み死んだものと見られています。

新潟公園公衆便所便槽内怪死事件

Park Blanco Playground Equipment - Free photo on Pixabay (346091)

6 / 7

関連する記事 こんな記事も人気です♪

日本や世界の不思議な事件まとめ!中には未解決の事件も?

日本や世界の不思議な事件まとめ!中には未解決の事件も?

日本や世界では不思議な事件が多く起きています。未解決の事件もたくさんあり、発生理由がわからなかったり行方不明のまま見つからなかったりするものもあります。どのような事件が起きているのか日本編と世界編に分けて詳しくご紹介していきます。
光市母子殺害事件の詳細と判決!大月孝行の壮絶な生い立ちと現在は?

光市母子殺害事件の詳細と判決!大月孝行の壮絶な生い立ちと現在は?

1999年に発生した光市母子殺害事件の犯人は大月孝行(旧姓・福田)という男性でした。犯人の男は18歳という若さで主婦・乳幼児を殺害したのです。今回は光市母子殺害事件について詳細を紹介すると共に、死刑に至るまでの経緯、そして大月孝行の生い立ちを紹介して参ります。
ホモフォビアの意味と原因とは?同性愛の歴史と日本で起きた事件

ホモフォビアの意味と原因とは?同性愛の歴史と日本で起きた事件

性について寛容と言われる日本でも多く存在する『ホモフォビア』という思想をご存じでしょうか。同性愛などの性的思考と関係が深いその言葉が生まれた歴史的背景や、原因について、また世界での捉え方も同時に触れて、性的志向への議論に関しても考えて行きます。
アメリカの有名ギャング「アル・カポネ」の生涯!逮捕された理由とその後も

アメリカの有名ギャング「アル・カポネ」の生涯!逮捕された理由とその後も

アル・カポネは、20世紀のアメリカを代表するギャングです。アメリカで禁酒法が施行された時代に犯罪組織の近代化に成功し、絶大な権力を誇りました。その影響は現在まで続いています。今回は、アメリカ史上最も有名なギャング、アル・カポネの生涯に迫ります。
底なし沼は日本にも実在する?沼の仕組みや脱出法と死亡事故も

底なし沼は日本にも実在する?沼の仕組みや脱出法と死亡事故も

底なし沼は国外だけのものではなく、日本にも実在しています。ここでは、底なし沼の深さや仕組みについて解説、脱出方法・救助方法や悲しい死亡事故、また、底なし沼がある場所の特徴や底なし沼がでてくる映画や童話なども紹介していきます。

この記事のキーワード