2019年9月26日 更新

ちんころとは?ちんころ飴の種類や込められた意味・作り方等を紹介!

新潟県十日町市に伝わる伝統的な和菓子ちんころ飴。この「ちんころ」には色々な意味があります。お正月の縁起物として重宝されているちんころ飴についてだけではなく、ちんころの意味についても詳しく解説していきます。見た目の可愛らしさに魅了されるはずです。

風情があるお店で見たことがあるちんころはみんなから愛される飴

Candy Heart - Free photo on Pixabay (662522)

「ちんころ」とは、しんこ(米粉)で作られた縁起物のお菓子のことです。ひとつひとつ手作りなので、それぞれ個性があるのも魅力のひとつ。

あまりの見た目の愛くるしさに、地元住民だけではなく県外からも「ちんころ」を目当てに買いにくる人もいるほどです。今回は素朴で愛らしい見た目が幅広い世代の人たちを魅了する「ちんころ」について紹介します。

作り方も合わせて紹介するので、気になる人はぜひ自宅でも作ってみてください。

ちんころとは

Question Marks Punctuation Symbol - Free image on Pixabay (655103)

そもそも「ちんころ」とはどのような意味があるのでしょうか?今回は縁起物である「ちんころ」についてピックアップしますが、実は他にも色々な意味があるようです。

伝統的な和菓子のひとつである「ちんころ」以外にも、このワードが使われているアイテムや業界がいくつかあります。地域や環境によってイメージされるものが違うようです。

ちんころ飴のように縁起物として扱われているものもあれば、良くない印象でも使われています。

飴細工

Fruit Jelly Candy Sweet - Free photo on Pixabay (655108)

今回紹介するのは飴細工の「ちんころ」です。飴細工と言っても砂糖で作られたものではなく、しんこ(米粉)を練って色々な形に模した和菓子のことを指します。

ちんころ飴の形に定義はないため、作り手によって色々な動物に模されています。最初は子犬の形に模されたものが一般的だったため、ちんころ飴と呼ばれるようになったそうです。

昔は食用として作られていましたが、現在は観賞用として作られています。お気に入りの表情や作り手のちんころ飴を選んでひび割れるまで飾るのが風習です。

髪飾り

Kanzashi Hair Ornaments Kimono One - Free photo on Pixabay (655111)

日本の伝統的な行事として受け継がれている七五三。その七五三に用いられる髪飾りのひとつに「ちんころ」があります。髪の結び目を隠す際に、子供にも使いやすいことから七五三に取り入られるようになりました。

名前の由来は、その髪飾りの斑点のような模様が子鹿の毛模様に似ていることから「ちんころ」と呼ばれるようになったようです。

昔から鹿は神の使いとしても大切にされてきていたため、七五三のような縁起を大切にしたい行事の際に積極的に用いられています。

犬の種類

Pets Dog Corgi - Free photo on Pixabay (655114)

ちんころ飴の由来に通ずるところがありますが、ちんころとは小型犬を意味するものでした。もともとのルーツは日本原産の”ちん”という犬種からきています。”ちいさい犬”という言葉が、略されていくうちに”ちん”と呼ばれこの単語が誕生しました。

現在は姿や特徴によって犬種がはっきりと分かれています。しかし洋犬が伝わるまでの日本は、犬種に関わらず子犬は全て「ちんころ」と呼ばれていました。江戸時代からこの言葉が使われていたようです。

ヤクザ業界

Man Portrait Gloomy - Free photo on Pixabay (655115)

ヤクザ映画などでも、この「ちんころ」という言葉が使われていることがあります。これは密告者という意味をもつそうです。表立って使われるよりは、隠語として使われています。

警察などに密告することを「ちんころ」と言い、その密告した人物を「ちんころ野郎」と呼びます。日常生活ではなかなか使われることの無い単語ですが、この「ちんころ」の言葉ひとつで意味合いがこんなにも違うのは面白いものです。

密告者を「ちんころ」と言うようになったのは、子犬のように気の弱い人という意味合いが含まれています。

ちんころ飴の種類

Candy Jelly Beans Confectionery - Free photo on Pixabay (655116)

お正月の縁起物として長年愛され続けている「ちんころ」。高さ4センチほどの小さい飾り物で、色々な動物に模されています。全て手作りなので、同じ動物でも雰囲気が違うのでお気に入りの「ちんころ」をお持ち帰りするために、本気で見繕う人も少なくありません。

開店前から並び、数時間で売り切れてしまう露店も多いようです。事前に欲しい「ちんころ」を狙っておいて、その中からお気に入りの1個を選ぶと良いでしょう。

露店によっては、長持ちするようにケースも一緒に販売しているところもあります。

イヌマリ

Puppy Dog Pet - Free photo on Pixabay (655118)

一般的に多く見られるのが毬で犬が遊んでる姿を模した、イヌマリです。お産が比較的軽いと言われる犬は、安産・子孫繁栄・健康に御利益があると言われています。

またお正月の飾り物として用いられやすい毬も縁起物のひとつ。軽やかに弾む様が、幸せの象徴や軽やかな人生の道のりを意味します。

どちらも縁起が良いとされる犬と毬を組み合わせることで、その家のさらなる繁栄が込められたちんころ飴となっています。また犬は番犬としての役割もあるため、厄除けとしても重宝されています。

タワラネズミ

Wood Mouse Nager Cute - Free photo on Pixabay (655120)

七福神の一人である大黒様の使いであるネズミと、五穀豊穣を表している俵を組み合わせたのがタワラネズミのちんころ飴です。日常生活では少し嫌われる存在でもありますが、干支のひとつでもあるネズミは縁起物としては重宝されています。

ネズミと俵は家内安全や金運上昇、商売繁盛などの御利益があると言われています。またネズミは多産なため、子孫繁栄という意味合いも強いようです。

幅広い御利益があるため、職種やライフスタイル問わず持ち帰りたいちんころ飴の種類の一つでしょう。

モチツキウサギ

Rabbit Palm Hand - Free photo on Pixabay (655121)

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