2019年9月9日 更新

ヨーゼフメンゲレの生涯とその功績とは?数々の人体実験を行った理由は?

ナチスの非道さを語るうえで欠かせない人物、ヨーゼフメンゲレ。双子に固執し、過激な人体実験を行った人物として知られていますが功績や、息子との関係はあまり知られていません。この記事では、知られざる功績や息子とのやり取りについても、詳しくご紹介していきましょう。

目次

実験への罪悪感が乏しく自己弁護を行っていた

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ヨーゼフメンゲレは再会した息子にたいして、自己弁護を繰り返します。自分の行動は間違っていたのかもしれないと前置きしたうえで、それでも必要な行為であったと弁明を繰り返したのです。こういった発言によって、息子は父親に殺意を覚えます。

ヨーゼフメンゲレの自己弁護は、自らの行動に責任感がなく、また罪悪感が皆無というサイコパスの特徴に一致していると言えるでしょう。ヨーゼフメンゲレの行ってきた行動や発言には、サイコパスの要素がふんだんに含まれているのです。

ヨーゼフメンゲレ以外にも過激な人体実験が存在する

Chemist Laboratory Periodic System - Free photo on Pixabay (613397)

ヨーゼフメンゲレはサイコパスとしての要素を多く持ち、それが要因の一つとなり、過激で残忍な人体実験を行いました。そのため、今もなお「死の天使」として世界中から多くの非難を集めています。しかし、ヨーゼフメンゲレだけが、こういった過激な人体実験を行っていたわけではありません。

当時、世界各国でヨーゼフメンゲレと等しい人体実験が行われていました。ここからは、ヨーゼフメンゲレ以外が行った、過激な人体実験についてご紹介していきましょう。

スタンフォード監獄実験

Scientific Equipment Physicist - Free photo on Pixabay (613399)

アメリカのスタンフォード大学が行った心理学実験も、行き過ぎた人体実験だったと議論を巻き起こしました。タンフォード監獄実験とは、一般人を集め看守役と囚人役に振り分けます。振り分けられた人物たちは、時間が経つにつれ、それぞれの役により近くなっていくという実験でした。

囚人役になった人間は邪悪さが増し、暴れたり看守役に攻撃的になっていきます。看守役もそれに対抗するように、罰則を厳しくし始め、実験開始わずか3日目には、排泄物をバケツにするように指示したほどです。

双方の行動がエスカレートし、精神的異常をきたす者や精神的虐待を行う者が増えすぎたため、当初2週間を予定していた人体実験は、わずか6日で打ち切られることとなりました。

MKウルトラ計画

Grid Board Warning Electric - Free photo on Pixabay (619751)

ナチ党が行った人体実験の資料を手にした、アメリカ軍が実行した人体実験が、MKウルトラ計画です。ナチ党の人体実験で得られた情報は当時最先端であり、それらを元にアメリカ軍は、人間をマインドコントロールする技術を確立させようとしました。

他国の優秀な人材を、マインドコントロールによってアメリカに引き入れようと考えたのです。MKウルトラ計画の方法は、薬物を使用し幻覚を見せ、そこへ電気ショックを数百回行い、脳を植物状態にします。

それらを2~3週間繰り返すと、人間の人格や記憶を完全に消し去ることができ、新たな情報、自分たちに都合のいい情報を永遠と与え続けコントロールするという実験です。
Man Gun Military - Free photo on Pixabay (619762)

しかし、いくら優秀な人材であっても、記憶を完全に消し去ってしまえば、役にはたちません。この実験では、記憶はもちろん歩き方や排泄、言葉を忘れてしまった人々もいたようです。

MKウルトラ計画の本当の狙いは、感情や人間としての思考全てを消し去った、完璧で冷酷なスパイの作成でした。命令にのみ従い、恐怖や罪悪感に屈しない完璧なスパイを作り出そうと、このように残虐な人体実験が行われたのです。

731部隊

Syringe Pill Capsule - Free image on Pixabay (613414)

ヨーゼフメンゲレが過激な人体実験を行っていた第二次世界大戦中、日本も同じような人体実験を行っていました。731部隊は、日本に存在した研究機関です。この研究機関では、生物兵器を作成し実践的使用も行いました。

生物兵器を作る際、当然人体実験を行います。被験者を「マルタ」と呼び、人間として扱いませんでした。人工的に低体温症や脳卒中、心臓発作に近しい状況を作り出し、それらの経過観察を行うなどの非人道的な人体実験を繰り返していたようです。

731部隊を率いた石井四郎という人物は、非道な人体実験を行っていたにもかかわらず、戦犯として裁かれることはありませんでした。

強制マラリア感染

Blood Vial Analysis - Free photo on Pixabay (613405)

アウシュヴィッツ強制収容所で行われた、強制マラリア感染という人体実験は、他国でも実施されていました。それだけ当時は、世界各国でマラリア感染が脅威だったのです。第二次世界大戦中、アメリカのシカゴ大学は、マラリア感染の治療方法や予防方法を確立するため、囚人を使い人体実験を行いました。

囚人441名を強制的にマラリアに感染させ、特効薬や経過の研究を行ったのです。その期間は、29年間とも言われています。この人体実験では、真新しい発見はほとんどありませんでした。

コーネリアス・ローズが行った癌研究

Laboratory Care Health - Free photo on Pixabay (613406)

核兵器が作られるようになった1950年代、人々は核がもたらす人体への影響に恐怖を感じていました。それらを解消するため、コーネリアス・ローズ博士が、非人道的な人体実験を行います。それは、強制的に人々に癌を発症させ、その経過を観察するというものです。

原爆に使用する被ばく物質を、直接注入したり、癌細胞を注入された被験者もいました。この人体実験の被験者として選ばれたのが、プエルトリコ人でした。コーネリアス・ローズ博士は、プエルトリコ人を差別し、「最も汚らわしく下等な人種」と表現します。

新型タバコ普及は人体実験だという噂も

Smoke Tobacco Haze - Free photo on Pixabay (613415)

人体実験は、第一次世界大戦や第二次世界大戦中、世界各国で行われていました。主に、自国と敵対する人々を使い、戦争や自国に役立てる情報を得ようとしていたのです。現在、日本は戦争中ではなく、平和な環境を保ち続けています。

そのため、人体実験ははるか昔、または遠く異国の地で行われていると考えている人もいるでしょう。しかし、現在の日本でも人体実験ではないかと疑われている事象が存在します。それが、新型加熱式タバコです。自分や他者に健康被害を与えにくいという理由から、近年加熱式タバコが爆発的に普及しました。

しかし、加熱式タバコは検証データが少なく、本当に害がないのか明確になっていないのです。さらに、ニコチンと呼ばれる有害物質はこれまでのタバコと同量というデータや、喉や肺へのダメージも報告されています。タバコに寛容な日本が、人体実験の場として選ばれたという説も存在しているのです。

医療の発展と人体実験

Laboratory Medical Lab - Free photo on Pixabay (613418)

ヨーゼフメンゲレが行った人体実験は、確かに非道なものでした。しかし、ヨーゼフメンゲレを批判している国々も、過去に同じような人体実験を行っているケースが報告されています。つまり、医療の発展と人体実験は、無関係ではないのです。

ここからは、医療の発展と人体実験の現代の様子について、解説していきましょう。

医療は新しい治療法を開発することによって進歩する

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