2019年8月17日 更新

エスカレーター事故は後を絶たない?世界で起きた事故の数々とは

毎日のようにエスカレーターを利用する人も多いのではないでしょうか。私たちの身の回りにある乗り物の1つですが、エスカレーターが原因で怪我をしたり死亡してしまったりする事故は世界各地で起きています。今回は世界や日本で起きたエスカレーター事故を紹介します。

世界で起こっているエスカレーター事故

Wheelchair Disability Injured - Free photo on Pixabay (558185)

日々の生活の中で誰もが当たり前のように使っているエスカレーターも事故は起こっています。もちろん、事故に遭う確率は交通事故に比べてかなり低いものですが、世界規模で見てみると予想以上に事故が発生していることが分かるでしょう。

しかし、個々人がエスカレーターの使い方を守ったり、施設側が点検を怠ったりしなけば多くの事故は防げたものであることも事実です。

今回は、日本や世界で起こったエスカレーターでの事故を紹介するとともに、事故に遭わないように個人でできる対策法についても紹介します。

本当に起きた世界のエスカレーター事故

Staircase Body Corpse - Free photo on Pixabay (558387)

世界では信じられないような痛ましいエスカレーター事故も起こっています。普段、何気なく乗っているエスカレーターも機械であり、絶対に安全であるという保証はありません。

これらの事件を実際に目にすると、PTSDとなってその後エスカレーターに一切乗れなくなる人もいるほど、身近なものだからこそ事故に遭遇した時の衝撃は大きいです。

では、世界ではどのようなエスカレーター事故が起こっているのでしょうか。

中国で起きた足切断事故

Lawnmower Gardening Lawn-Mower - Free photo on Pixabay (558390)

中国の上海にあるショッピングモールで、2015年8月に男性作業員がエスカレーターの清掃をしていたところ、足元にあるパネルが外れて足を挟まれました。

男性はのちに消防隊員によって救出されましたが、状況の悪化を避けるために病院で左足のふくらはぎから下を切断されました。

この事故では、男性作業員が清掃の際にエスカレーターを停止させるという規則を守らず、電源を落とさないまま清掃していたことが明らかになりました。

中国で起きた逆回転事故

Amusement Carousel Park - Free photo on Pixabay (558392)

2016年、中国の寧波市で、多くの人が乗っているエスカレーターが突如停止したかと思うと逆回転し、上から次々に人がなだれ落ちる事故が発生しました。

この事故で少なくとも10人が下の階の乗り口に落下しましたが、幸いにも5人が軽傷を負っただけで済みました。事故の原因は明らかになっていませんが、中国ではこの他にも様々な種類のエスカレーターの事故が相次いでおり、安全面が社会問題となっています。

この事故映像は世界に拡散され、人々に恐怖を与えました。

イタリアで起きたサッカーファンによる事故

Children Splash Asia - Free photo on Pixabay (558393)

2018年にイタリアのローマで、地下鉄の駅に通じるエスカレーターで約20人が負傷する事故が起きました。その日はサッカーの試合がローマで開催されており、ロシアのサッカーチームを応援するロシア人のファンが一斉にエスカレーターでジャンプしたことが原因であるとされています。

ジャンプをしたことで機械が一部損傷し、制御不能になったことで高速で回転して急降下したようです。中には足の一部を切断した男性もいると報道されており、あまりの速さに早送りを見ているみたいだと感想を漏らした目撃者もいます。

中国で話題の人食いエスカレーター

Hummel Bombus Eye - Free photo on Pixabay (558395)

中国には、頻繁に人がエスカレーターの中に巻き込まれて死傷者を出すことから「人食いエスカレーター」と呼ばれるエスカレーターが存在しています。

では、この人食いエスカレーターとは、どのようなものを指すのでしょうか。

電梯と呼ばれるエスカレーター

Travelator Walkway Travel - Free photo on Pixabay (558396)

中国でエスカレーター・エレベーターは「電梯」と呼ばれています。中国は人口の多い国であり、エスカレーターは身近な乗り物であることから今でも2億人以上が毎日エスカレーターを利用しているとされています。

中国国内の電梯で次々に死者やけが人が出ており、その安全性に疑問が投げかけられています。どのケースもエスカレーターの故障や部品不足が原因となっていることから、国内のエスカレーターへの信用性は低く、恐怖を感じる人も少なくありません。

過去2年間で90人超の死者を出す

Computer Summary Chart - Free photo on Pixabay (558398)

エスカレーターの事故は、通常定期的に点検がなされているため、機械の不具合によるものは少ないです。そして万が一事故が起きると修理を徹底したり今まで以上に定期点検に力を入れたりするため、事故が繰り返し起きることはとても稀です。

しかし、この人食いエスカレーターは、過去2年間で165件の事故が発生し、合計90人を越える死者を出していることから有名になりました。わずか20日間で6人が死亡したことから、エスカレーターやエレベーターに乗るのを控えようとする動きも見られました。

考えられた対策術

Measure Measures Rule - Free photo on Pixabay (558400)

被害にあった人々は間違ったエスカレーターの乗り方をしていたわけではありません。他の人と同じようにごく普通にルールを守って乗っていたにもかかわらず、不運にもエスカレーターに飲み込まれてしまったのです。

中国ではこの事故映像が広く拡散され、そのエスカレーターでも事故にあわないように対策が考えられました。それは、上りきった後の床が抜けやすいことから、頂上に着いたらジャンプして床が抜けやすい範囲を飛び越えるものです。

また、ステップ部分ではなく、手すりに全体重を預けて乗ることでステップ部分が突然下に落ちても飲み込まれないと考える人もいます。これらの対策術は効率的とは言えず、一刻も早く該当のエスカレーターが安全なものへと総取り替えされることが望まれます。

人食いエスカレーターに巻き込まれた死亡事故

Glass Shattered Window - Free photo on Pixabay (558401)

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