2019年8月17日 更新

エスカレーター事故は後を絶たない?世界で起きた事故の数々とは

毎日のようにエスカレーターを利用する人も多いのではないでしょうか。私たちの身の回りにある乗り物の1つですが、エスカレーターが原因で怪我をしたり死亡してしまったりする事故は世界各地で起きています。今回は世界や日本で起きたエスカレーター事故を紹介します。

人食いエスカレーターに巻き込まれた事故の中でも、悲惨であると有名になった事故があります。この事故は多くのサイトで世界中に拡散され、本当に予期せず死を迎えてしまうことに多くの人々が恐怖を感じました。

では、その死亡事故の詳細を見てみましょう。

被害者は子供を持つ母親

Birch Pregnant Family - Free photo on Pixabay (558403)

事故が起こったのは、中国の湖北省にあるデパートです。この事故で亡くなってしまったのは、30歳前後の女性です。3歳ほどの子供を連れており、子供は助かりましたが女性はエスカレーターに飲み込まれ、命を落としました。

被害者が幼い子供を持つ母親であったことから、この事件に同情を感じる人が多く、また事故の現場がカメラに記録されていたことで人食いエスカレーターの事故の中でも特に注目を集めて話題になった事故となっています。

中国ではこのデパート以外でも相次いで死亡事故が起きており、エスカレーターによって命を落とした人はこの女性だけではありません。

息子を守り被害に遭う

Father And Son Walking Love - Free photo on Pixabay (558404)

事故が起こった当時、被害者は子供を連れていました。しかし子供を優先して守り、子供がエスカレーターに飲み込まれる前に安全な場所へと避難させたため、子供は無傷で助かりました。

子供を助けるのに必死になった結果、女性が自力でエスカレーターから這い上がるのに十分な時間を確保することができなくなってしまい、被害にあってしまいました。突然床が抜け落ちたことでバランスを崩し、なす術がなかったと考えられます。

幸いにもすぐ後ろに人の列がなかったことで、人が将棋倒しで事故に遭うことは避けられました。

母親はエスカレーター内部へと飲み込まれ死亡

Sun Cloud Climate - Free photo on Pixabay (558408)

母親と子供がエスカレーターを上りきった時、歩き始めた途端に床が下に抜け落ちました。母親はとっさに子供を抱きかかえて近くにいた従業員に渡し、自らも這い上がろうとしましたがエスカレーターの内部へと飲み込まれました。

周りの従業員が彼女を引っ張り上げようとしましたが、その頃には下半身が内部に飲み込まれており、人の力で引っ張りあげることはできませんでした。

また、女性の下半身が飲み込まれた後もエスカレーターの安全装置は作動せず、通常どうりに回転を続けていたため、女性が助かることはありませんでした。

事故の原因

Police Security Safety - Free photo on Pixabay (558410)

事故の原因は、点検をした後、床がきちんとボルトで固定されていないことであると明らかになりました。点検した係員が、エスカレーターが到着する部分と床を固定せずに放置していたことが原因とされています。

しかし、通常はボルトを固定していなくても床が突然抜け落ちる可能性は低く、他にもメンテナンス中に様々なミスや故障が重なって起きた可能性が高いとする専門家もいます。

また、床が抜け落ちて女性が完全に飲み込まれるまでには時間があり、安全装置が1つも作動せずに緊急停止しなかったことから品質自体に疑問を感じる人もいるようです。

傍にいた従業員の謎

Architecture Building - Free photo on Pixabay (558413)

事故の動画には上りきったところに従業員が不自然に配置されており、まるで事故が起こることを予測していたようだと疑問に思った人も少なくありません。

事故が起きたショッピングモールをよく利用する人によると、エスカレーターを上りきったところに従業員がいるのはいつものことではなく、なぜ彼女らが事故が起こった瞬間に上りきったところにちょうどいたかの理由は明らかになっていません。

被害者が下に落ちた際、2人の女性従業員は引っ張り上げようと両脇を抱えましたが機械の力には勝てず、女性は巻き込まれてしまいました。

日本でも起きているエスカレーター事故

Japan Osaka Night - Free photo on Pixabay (565126)

エスカレーターで事故が起きているのは世界の国々だけではありません。安全基準が厳しく、定期点検も徹底的に行われているイメージが強い日本でも、残念ながらエスカレーターで怪我をしたり亡くなってしまった人もいます。

では、日本で実際に起こった事故を見てみましょう。

日本初のエスカレーター事故

Expo 2010 Shanghai Structure - Free photo on Pixabay (565173)

日本でエスカレーターが初めて設置されたのは1914年3月9日のことです。東京で大正博覧会があり、同年3月20日のオープンに合わせて、試運転がなされました。初めてのエスカレーターに多くの人が感動しましたが、オープンから9日、高齢者と少女が怪我をする事故が起こりました。

エスカレーターに慣れていないことに加え、初期のエスカレーターは振動を大きく感じるものになっており、被害に遭った高齢者の方はその振動に耐え切れずに落とされてしまい、顔に全治2週間の怪我を負いました。

また、2歳の少女は階段部分に足を挟まれて怪我をしました。幸いどちらも命に関わる事故ではありませんでした。

ホテルで12人が重軽傷

Bed Linen Sheets - Free photo on Pixabay (565222)

静岡県掛川市のホテルで観光客12人が倒れ、3人が重傷、9人が軽傷を負う事故が発生しました。この日観光客は、市内を観光した後にこのホテルに立ち寄って昼食をとる予定でした。

12人がエスカレーターに乗っていた際、急に手すりの部分だけが停止したため、階段部分は動いているのに手すり部分は動いていないことでバランスを崩してしまったと見られています。

このホテルでは法廷通りに定期点検が行われており、直近での点検で異常は見られていませんでした。

スーパーのエスカレーターでも事故

Supermarket Stalls Coolers - Free photo on Pixabay (565239)

エスカレーターでの事故は駅やショッピングモールに限りません。エスカレーターが設置している場所ではどこでも事故が起こる可能性はあります。買い物中に少し目を離し、子供がエスカレーターに乗ってしまうこともあるでしょう。そこで事故に遭う可能性もあります。

神奈川県平塚市のスーパーマーケットでは、エスカレーターに乗っていた男児が壁との間に首を挟まれて重体となる事故が起きています。事故のあったスーパーマーケットでは、事故防止のために設置されているアクリル板が規定よりも短かったことが事故の原因として見られています。

車椅子でのエスカレーター事故

Hospice Care Patient - Free photo on Pixabay (565254)

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