2019年8月17日 更新

エスカレーター事故は後を絶たない?世界で起きた事故の数々とは

毎日のようにエスカレーターを利用する人も多いのではないでしょうか。私たちの身の回りにある乗り物の1つですが、エスカレーターが原因で怪我をしたり死亡してしまったりする事故は世界各地で起きています。今回は世界や日本で起きたエスカレーター事故を紹介します。

車椅子をエスカレーターに乗せることは禁止されていますが、つい乗せてしまうこともあるでしょう。しかし、それが原因で自分が事故に遭うだけでなく、周りを巻き込んでしまう可能性もあります。

2017年7月、香川県のニトリゆめタウン高松店で、車椅子をエスカレーターに乗せたことが原因による死亡事故が起きました。夫が車椅子の妻をエスカレーターに乗せ、降りようとしたところ、段差につまづいて乗り口まで転落してしまいました。

妻は重傷、夫は軽傷でしたが、これに巻き込まれた女性が全身を強く打って亡くなりました。

エスカレーター歩行による事故

Man Old - Free photo on Pixabay (565270)

2013年5月には、東京都内の駅で、松葉杖を持った男性がエスカレーターに乗っていたところ、横を歩いて上っていた人にぶつかられ、転倒しました。幸い男性は下まで落ちることはありませんでしたが、その場で転んだことで頭を打撲しました。

急いでいるときについエスカレーターを歩いてしまう人も多いですが、エスカレーターは通常の階段よりも幅が狭い上に段差が高く、止まっている人の荷物に引っかかったりぶつかったりすることもあります。

エスカレーター事故を防ぐには

Salt Harvesting Vietnam Water - Free photo on Pixabay (558414)

もちろん、施設側の点検不備などで急停止したり床が抜け落ちたりすることを予測して避けることはできません。しかし、個々人が少しでも意識してエスカレーターに乗ることで多くの事故を防ぐことができます。

では、どのような対策が個人でできるのでしょうか。

子供だけで利用させない

Children Siblings Brother - Free photo on Pixabay (564938)

エスカレーターはお出かけの際にしか乗らない特別な乗物であるため、子供にとってとても魅力的です。自分で乗って自分で降りるとせがむ子供も少なくないでしょう。

しかし子供は小さければ小さいほど、危険を察知する能力や自分の行動がどのような結果を起こすのかを予測する能力は身についていません。興味本位で階段の隙間に指を入れたり、手すりから身を乗り出したりしてしまうこともあります。また、興奮するあまり周りが見えていないこともあります。

そのため、必ず子供だけで利用させないことを徹底し、エスカレーターに乗る際には親と手をつなぐことを習慣づけましょう。エスカレーター事故に遭うのは子供の確率が高いため、大人以上に気を配りましょう。

エスカレーターに不備がないか目視確認

Motor Machine Mechanical - Free photo on Pixabay (558430)

その施設が定期的に点検を行っているか、なにか部品に不足はないかということはなかなか素人目では判断することができません。しかし、事故にあわないようにするという観点では、目視で不備がないかを確認することは大切です。

いつも乗っているエスカレーターなのにいつもと動きが違うように見えたり止まっていたりするときは、無理にエスカレーターを利用するのではなく、階段やエレベーターで移動するようにしましょう。

何気ないことですが、意識することでエスカレーターに乗る際に注意しながら正しく乗ることができるでしょう。

階段を利用する

Stairs Steps Temple - Free photo on Pixabay (558426)

エスカレーターがこわい、信用できないという場合には、無理してエスカレーターを利用する必要はありません。むしろ事故に遭いたくないという気持ちが強ければ、階段を利用することをおすすめします。

階段はエスカレーターのような機械ではないため、転倒などを除いて事故に遭うことはほとんどありません。また、階段を上るのは全身運動のため、健康面を考えると階段を利用するメリットはたくさんあります。

しかし怪我をしていたり膝が痛くて階段が辛いという場合には無理して上る必要はないため、エレベーターなど他の移動手段を利用するのもいいでしょう。

黄色い線の内側に立つ

Way Yellow Line Center - Free photo on Pixabay (558422)

多くのエスカレーターには、両サイドと後ろ側に黄色い線が引かれています。最近ではデザイン性を意識するあまり、この黄色い線が引かれていないエスカレーターもありますが、ショッピングモールなど多くの人が利用する施設は、目立つ色で安全な範囲を見えやすくするために線が引かれていることが多いです。

この黄色い線の内側は安全なゾーンであり、この内側に立って入れば服や靴が巻き込まれる可能性が低いことを示します。あまりに端に立ってしまってはバランスを保つのが難しくなってしまうため、しっかり両足で立って踏ん張るためにも、必ず黄色い線の内側に立つことを心がけましょう。

手すりに掴まる

Young Girl Woman Long - Free photo on Pixabay (558421)

エスカレーターは手すりに掴まるほどスピードが早くないからと手放しで乗っている人も多いのではないでしょうか。しかし、手すりに掴まるだけでも事故防止になります。

万が一転倒したり緊急停止したりした場合にも、手すりがあることによって派手に転ぶ可能性は低くなり、バランスを取り戻しやすくなるからです。手すりを持っているだけで命が助かるならとても簡単なことであり、習慣づけることで意識しなくても自然とエスカレーターに乗ったら手すりを持つようになります。

また、子供の事故防止に効果が高い方法であり、必ず手すりにつかまって乗るように小さい頃から教育しておくといいでしょう。

衣類の裾に気をつける

Wedding Dresses Bride Extravagant - Free photo on Pixabay (558420)

エスカレーターにはスカートの裾を巻き込まないためのガードや注意を促す黄色い線が引かれていますが、ついつい友達や家族との会話に夢中になって端に立ってしまい、衣類の裾が巻き込まれてしまう事故も起こっています。

特に女性のロングスカートは風になびいて運悪く巻き込まれてしまうこともあり、巻き込まれてしまえば強く下に引っ張られて降りれなくなってしまいます。

巻き込まれるかもしれないと不安になる服を着ている場合には、階段やエレベーターを利用し、エスカレーターを利用する場合には必ず手でスカートを抑えて衣服が巻き込まれないようにしましょう。衣類の裾だけでなく、クロックスなどの靴が巻き込まれる事故も増えています。

ベビーカー・カートを乗せない

Baby Carriage Doll Prams - Free photo on Pixabay (558417)

ベビーカーやカートを伴う買い物の場合、階の移動が大変です。エレベーターを利用するにも、混んでいるショッピングモールなどでは何十分もエレベーターを待たなければ乗れないことも少なくありません。少しの階の移動ならベビーカーやカートをエスカレーターに乗せて移動してしまった方が早いと考え、無理に乗せてしまう人もいます。

しかし、エスカレーターは人の移動のために作られているため、ベビーカーやカートは前輪と後輪を違う段に乗せるしかなく、乗せている子供や荷物が落ちてしまう可能性もあります。

この影響で後続の人たちが将棋倒しになってしまう可能性もあり、自身だけでなく周りも事故に遭う可能性があります。ベビーカーやカートがある場合には必ずエレベーターに乗って階を移動するようにしましょう。

エスカレーター歩行はマナー違反

Witch Prohibition Witches Shield - Free photo on Pixabay (558203)

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