目次
- 御殿場事件とは?
- 加害者少年たちの主張
- 御殿場事件の裁判で起きた不可解な出来事
- 少年らのアリバイ確認は?
- 被害者少女の嘘が明るみに
- 訴因変更が認められる
- 裁判の結末は?少年たちに有罪判決
- 少年たちの判決内容詳細
- 【一審判決の疑問点】少女が嘘をついた理由
- 【二審判決の疑問点】事件当日の天候
- 少女の供述内容
- 雨量計の記録
- 専門家の判断は?
- 現場近くで事故を起こした人の供述
- 裁判所の判断は?
- 最高裁判決からの収監
- 川越少年刑務所に服役
- 少年らのコメント
- 被害者少女・井上小百合さんの本当の姿
- 事件の日は男性と会っていた?
- これに対する世間の反応
- 裁判では男性も証言
- 御殿場事件の冤罪を疑う理由
- 被害者少女が証言を変えた
- 強姦の証拠がない
- 被害者の天候に関する証言が曖昧
- 犯行を認めたのは警察の圧力があったから?
- 検察側の有罪を決めつけるような態度
- 服役中の仮出所がなぜか認められず
- 少年らが逮捕された理由が他にあるという説
- テレビ朝日の取材で新たな疑問点が?!
- それでも僕らはやってない
- 進入禁止のロープに関する供述の矛盾
- 調書の日付
- 御殿場事件その後それぞれの現在の姿
- 被害者井上小百合の現在
- 少年たちのその後
- 世間の反応
- ドラマ「99.9」で御殿場事件がモデルに?!
- 御殿場事件は解決したと言えるのか
一審判決で、少女は嘘をつきました。少なくとも、被害に遭った日付、そして当初供述した被害に遭った時間帯に、出会い系サイトで会社員の男と逢っていたことです。
そもそもが、親に当初訴えたレイプされかけたということが嘘に見えます。井上小百合は当時15歳、未成年の女の子が夜の11時に帰ってくること自体が非常識な行動です。常識範囲で許されるとしたら、塾の帰りくらいでしょうか。しかし、それであれば大抵の親は心配で迎えに行くでしょう。
出会い系サイトの男と逢っていた際、会社員の男に対して、親に遅くなった理由は「誰かのせいにする」と言っていたことを、会社員の男は証言しました。少なくとも、井上小百合が嘘を付いたのは、「遅くなったことを親に叱られたくない」という非常に身勝手な理由しかありません。
そもそもが、親に当初訴えたレイプされかけたということが嘘に見えます。井上小百合は当時15歳、未成年の女の子が夜の11時に帰ってくること自体が非常識な行動です。常識範囲で許されるとしたら、塾の帰りくらいでしょうか。しかし、それであれば大抵の親は心配で迎えに行くでしょう。
出会い系サイトの男と逢っていた際、会社員の男に対して、親に遅くなった理由は「誰かのせいにする」と言っていたことを、会社員の男は証言しました。少なくとも、井上小百合が嘘を付いたのは、「遅くなったことを親に叱られたくない」という非常に身勝手な理由しかありません。
【二審判決の疑問点】事件当日の天候
via pixabay.com
井上小百合が被害に遭ったという日を、突如2001年(平成13年)9月9日(日)に変えてしまったことで、少年たちの親達が必死に調べて回った16日(日)のアリバイが、全く意味の無いものとなってしまいます。
検察側も、捏造だと証拠を拒否した為、親達は新たな証拠として、9日(日)の天気に注目したのです。この日、台風15号が父島付近にあり、関東に接近していました。静岡にも大雨洪水警報が発表され、御殿場付近も雨が降っていたことが判明したのです。
ここでは、二審で争点となった、当日の天候と矛盾点を説明していきます。
検察側も、捏造だと証拠を拒否した為、親達は新たな証拠として、9日(日)の天気に注目したのです。この日、台風15号が父島付近にあり、関東に接近していました。静岡にも大雨洪水警報が発表され、御殿場付近も雨が降っていたことが判明したのです。
ここでは、二審で争点となった、当日の天候と矛盾点を説明していきます。
少女の供述内容
via pixabay.com
弁護人は井上小百合に対して、「当日傘を差した覚えはあるか?」「服が雨で濡れてしまった記憶はあるか?」という2つの質問をしました。
彼女は、「傘を差した覚えはない」「服が濡れたということもない」という証言をしたのです。ちなみに、当初被害に遭ったとしていた16日の天気は晴れ。
しかし、変更された9日の天気は雨が降っていたのです。確かに、雨の境界線はあり、場所によって降っている瞬間と降っていない場所も発生するとは言えます。レイプされかけたのは、公園の芝生の上だったと証言していますが、例えば雨が降っていなかったとしても、服などの汚れは全く無かったのでしょうか?
彼女は、「傘を差した覚えはない」「服が濡れたということもない」という証言をしたのです。ちなみに、当初被害に遭ったとしていた16日の天気は晴れ。
しかし、変更された9日の天気は雨が降っていたのです。確かに、雨の境界線はあり、場所によって降っている瞬間と降っていない場所も発生するとは言えます。レイプされかけたのは、公園の芝生の上だったと証言していますが、例えば雨が降っていなかったとしても、服などの汚れは全く無かったのでしょうか?
雨量計の記録
via pixabay.com
日付を変更された9日当日は、先程も述べたように台風15号が接近中で、大雨洪水警報が発令されていました。実測データでは、御殿場市周辺でも1日で45mm以上の雨が降っていたというデータがあります。
少年達に出逢ったという、御殿場駅付近と、事件現場から約500mほど離れた場所では、1時間に3mmの雨が降っていました。しかし、事件現場から約1km前後離れた市役所農業研修センターと、消防本部の計測では0.0mmというデータがあるということで、裁判長は被告側の意見を退けたのです。
井上小百合も、雨が降っていなかったとは言い切っておらず、「顔に少し水滴が当たった」と証言しています。場所によっては、確かに雨の降り方の違いはありますが、約1km離れた場所の雨量を根拠にするには、信憑性が低いと考えられます。
少年達に出逢ったという、御殿場駅付近と、事件現場から約500mほど離れた場所では、1時間に3mmの雨が降っていました。しかし、事件現場から約1km前後離れた市役所農業研修センターと、消防本部の計測では0.0mmというデータがあるということで、裁判長は被告側の意見を退けたのです。
井上小百合も、雨が降っていなかったとは言い切っておらず、「顔に少し水滴が当たった」と証言しています。場所によっては、確かに雨の降り方の違いはありますが、約1km離れた場所の雨量を根拠にするには、信憑性が低いと考えられます。
専門家の判断は?
via pixabay.com
当日の雨量に対して、専門家の判断では、先程も述べた御殿場付近から約500mの場所と、御殿場駅付近の雨量が1時間に3mmと記録されていることから、事件現場となった御殿場中央公園だけが雨が全く降っていないということは、あり得ないと答えています。少なくとも、30分以上雨が止んでいたということは考えられないとも証言しています。
しかし、静岡気象台次長は、アメダス解析では雨の降り方などは記録出来ず、数mmの誤差もあるので、雨が降り続いていたとは確定出来ないと答えています。
しかし、静岡気象台次長は、アメダス解析では雨の降り方などは記録出来ず、数mmの誤差もあるので、雨が降り続いていたとは確定出来ないと答えています。
現場近くで事故を起こした人の供述
via pixabay.com
事件当日と言われる9日の同じ時間帯に、事件現場から約200m離れた場所で交通事故を起こしていた人がいました。この人にもその時の天候を確認しています。
事故を担当した保険会社の自己記録では、事故当時の天候は雨と記録されています。更に、事故現場に駆け付けた事故当事者の父親は、息子などが飲食店の軒先で雨宿りしていたと証言。
しかし、事故を起こされた方の人は、傘を指すほどの雨は降っておらず、顔に少し当たる程度だったと証言。その後、警察署に事故届などの手続きに行った時は、雨は上がっていたとも述べています。
事故を担当した保険会社の自己記録では、事故当時の天候は雨と記録されています。更に、事故現場に駆け付けた事故当事者の父親は、息子などが飲食店の軒先で雨宿りしていたと証言。
しかし、事故を起こされた方の人は、傘を指すほどの雨は降っておらず、顔に少し当たる程度だったと証言。その後、警察署に事故届などの手続きに行った時は、雨は上がっていたとも述べています。
裁判所の判断は?
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二審が行われた東京高裁の、当時の裁判長、中川武隆は静岡気象台次長の意見と、雨量が0.0mmの場所が2ヶ所あったこと、更に事故を起こされた人の意見を採用しました。
当日、事故現場で雨が降っていたとは言い切れないとして、結局一審判決の懲役2年は破棄したものの、改めて懲役1年6ヶ月の懲役判決を言い渡したのです。
どうもこの裁判の全体の流れを見ていると、最初から少年たちを女の敵という扱いをし、結論ありきで進められたように感じます。更に、自白共用をバラされた警察側のプライドから、親達が集めてきたアリバイなどを却下し、再捜査をしなかったことからも、この国の闇が見え隠れするのです。
当日、事故現場で雨が降っていたとは言い切れないとして、結局一審判決の懲役2年は破棄したものの、改めて懲役1年6ヶ月の懲役判決を言い渡したのです。
どうもこの裁判の全体の流れを見ていると、最初から少年たちを女の敵という扱いをし、結論ありきで進められたように感じます。更に、自白共用をバラされた警察側のプライドから、親達が集めてきたアリバイなどを却下し、再捜査をしなかったことからも、この国の闇が見え隠れするのです。
最高裁判決からの収監
via pixabay.com
事件発覚後、少年たちは9か月間拘置所に入れられていましたが、井上小百合が事件当日、出会い系サイトで出逢った、会社員の男と逢っていたことを認めた為、一度解放されていました。
その間、親達と共にテレビ朝日の取材を受けたり、結婚した者もいたのです。家族の支えもあり、地元では「無実の少年たちを守る会」も発足され、冤罪と戦おうと行動しています。
しかし、無残にも実刑判決が出た主犯格とされた4人の少年たちは、最終的に刑務所で服役生活を送ることになったのです。ここでは、最高裁判決から収監されるまでの様子を紹介します。
その間、親達と共にテレビ朝日の取材を受けたり、結婚した者もいたのです。家族の支えもあり、地元では「無実の少年たちを守る会」も発足され、冤罪と戦おうと行動しています。
しかし、無残にも実刑判決が出た主犯格とされた4人の少年たちは、最終的に刑務所で服役生活を送ることになったのです。ここでは、最高裁判決から収監されるまでの様子を紹介します。
川越少年刑務所に服役
via pixabay.com
無罪を信じて戦っていた4人の少年たちと、両親たちの願いも虚しく、最高裁は上告をあっさりと棄却しました。その様子は、テレビ朝日の特番でも放送されていて、YOU TUBEでも観ることができます。
少年たちは約9年程、裁判で戦っていましたが、最高裁で刑が確定した約1か月後に自ら静岡地検沼津支部に、自ら出頭して最寄りの刑務所へ一時収監され、その後川越少年刑務所に移送されました。
身元引受人がしっかりいるのにも係わらず、仮釈放を認められず、4人は1年6ヶ月満期の服役を終え、すでに2010年(平成22年)の夏に出所しています。
少年たちは約9年程、裁判で戦っていましたが、最高裁で刑が確定した約1か月後に自ら静岡地検沼津支部に、自ら出頭して最寄りの刑務所へ一時収監され、その後川越少年刑務所に移送されました。
身元引受人がしっかりいるのにも係わらず、仮釈放を認められず、4人は1年6ヶ月満期の服役を終え、すでに2010年(平成22年)の夏に出所しています。
少年らのコメント
via pixabay.com
刑が確定した主犯格とされた少年4人は、自ら静岡地検沼津支部へと出頭する前、家族たちにコメントを残しています。その模様は、やはりテレビ朝日の特番で報道されました。
「何も悪い事はしていないのだから堂々と行ってきます」「自分達は喫煙などをする不良で、札付きのワルだったから聞いてもらえなかっただろう」など、涙を流して出頭を見守る家族たちに話しています。
出所した彼らは、「満期出所で頑張ったおかげで、逆に堂々と出てこれて良かった。まだ全てこれで終わった訳でない」という言葉も残しています。
「何も悪い事はしていないのだから堂々と行ってきます」「自分達は喫煙などをする不良で、札付きのワルだったから聞いてもらえなかっただろう」など、涙を流して出頭を見守る家族たちに話しています。
出所した彼らは、「満期出所で頑張ったおかげで、逆に堂々と出てこれて良かった。まだ全てこれで終わった訳でない」という言葉も残しています。
被害者少女・井上小百合さんの本当の姿
via pixabay.com
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