2019年7月24日 更新

藁人形論法(ストローマン)の意味とは?藁人形論法の例や対策も!

みなさんは藁人形論法という言葉を知っていますか? 藁人形論法とは話のすり替えや揚げ足を取る手法、あるいは本題から外れた架空の反論を指します。今回こちらの記事では、藁人形論法の例や対策についてまとめてみましたので、興味のある方は参考にしてみてはいかがでしょうか?

藁人形論法(ストローマン)とは?

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概要でも伝えたように藁人形論法とは、簡単に説明すれば話のすり替えや揚げ足取りのことを指します。自分の要望をどうしても押し通したくて話の腰を折るというのは、よく用いる手法だと言えます。

藁人形論法は「その人の思い込みを起点とした主張が多いので受け入れる余地がない」など、周囲からは詭弁として捉えられることが多いです。単純に表現するならば、脆い部分を突いてそこを攻め続けるといった感じでしょうか。

しかし藁人形論法ではない発言のパターンもありますので、一概に詭弁として扱うのも危険な行為となります。このように一方的な見解が出来ないことから、冷静に分析・対処する必要があると言えます。このことも踏まえた上で、藁人形論法の理解を深めていきましょう。

藁人形論法の例

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相手の発言を歪曲させ、相手の意見を論破する藁人形論法。しかし、この手法どういったときに使われるのでしょうか? こちらの項目では、藁人形論法をどのようなときに用いるかをパターンごとに紹介しています。

藁人形論法は話題を勝手に進行・変更する方法なので、自分の思惑にそぐわない状況である場合に使うものと推察できます。つまり、相手の弱い部分に付け込み押し黙らせることで、自分の思い通りに事を運べるわけですね。

相手に反論の余地を与えないような関係を続けるような世界では、常套手段とも言えます。それでは、藁人形論法はどういったときに使われるのかをパターンごとに見ていきましょう。

拡大解釈をするパターン

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こちらは「警察は詳細を調べるために容疑者のメールを自由にみる必要がある」などの発言に対して、「疑惑をかけられるだけでプライバシーの侵害を犯すなんて、この発言者は犯罪を助長したいのか?」など、話を拡大して自分の正当性・優位性を保とうとするパターンです。

これは発言者がそこまで主張していないのに、勝手に問題性を強調するような論点にすり替えて相手を攻撃しています。ひとつの問題(A)が広まれば、また次(B)も、またこれも(C)と拡大していき、最終的に自分の正当性を主張するのが目的なのですね。

逆の意味で捉えて主張するパターン

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こちらは「子供を道路で遊ばせるのは危ない」という発言に対して、「この人は、子供を閉じ込めることを公認している。子供は外で遊ぶものでしょ?」といったように極端に逆の指摘をするパターンになります。

身を案じての発言であることは明白なのに、敢えて逆の意味として捉えようとしています。そもそも閉じ込めるなんて言っていませんし、ボール遊びをして車に轢かれないようにとの解釈が普通になります。

ここでのポイントは「道路」が「外」に変換されている点です。道路は外の一部ですから、外全体を指すことにはなりません。つまり、「道路が危ない」という点だけで外出禁止になるのはおかしいことになります。

発言の一部を切り取るパターン

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こちらは「その人の頑張り次第で裕福になることは、何ら悪いことではない」という主張に対して、「この人は、裕福になる人しか見ていない。貧しい暮らしをしている人たちは頑張っていないと言っている」と一部の意味を塗り替えて反論しているパターンです。

相手からしたら只の例え話なのに、気に入らない点があるからといってピックアップして相手を攻撃しています。反論の内容がいまいちだったとしても、主張自体が間違っていることにならないので主張性が損なわれることもありません。

関連情報を取り上げ相手の主張を別の主張へとすり替えるパターン

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こちらは「トランプ氏の施策は、実際そこまで悪くない」という主張に対して、「この人は、人種差別を正当化している」などトランプ氏に関連する情報だけで実際の論点と関係のないことにすり替えて反論するパターンになります。

発言者はトランプ氏の一部の政策を認めただけであって、人種差別といった部分までを肯定したわけではありません。これでは、悪い部分を取り上げれば全てが悪いことになってしまいます。

政策による事例は、「ニクソンが懐に収めた選挙資金$18,000は違法で返却すべきだ」という批判に対して、犬と子供引き合いに出すことで世間の目を欺くことに成功したという、ニクソン大統領の藁人形論法の例が有名とされています。

藁人形論法を使う人の特徴

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実際に藁人形論法を使う人とは、どういった人たちなのか? それは相手の意見を受け入れたくない人、つまり受け入れることで自分が不利になることを良しとしない人が大半を占めます。

自分が優秀な人間だから、自分より下に人を置いておかないと気が済まないといった人もいます。そもそも、反論をする動機というのは自分が中心にいることが第一にあります。

こちらの項目では藁人形論法を使う人の特徴についてまとめてみました。「近くにそういった人がいるかも…」と感じている方は、こちらを参考にして対策を講じてみてはいかがでしょうか? それでは見てまいりましょう。

負けず嫌い

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負けず嫌いな人は周りに対して負けたくないという競争心が強いことから、相手を黙らせるといった行為に及ぶことがあります。つまり、負けず嫌いな人が藁人形論法を用いる理由はこれが原因と言えます。

他にも向上心が強く大成する人が多いので、立場的なことで相手を下にみる習慣が根付いてしまう場合もあると言えます。人間は立場があがると、そのことに甘んじると共に優位性を確立できることから攻撃的になります。

藁人形論法を持ち出す人は「正しい、正しくない」のどちらか一辺倒に物事を考える人が多く、正しくないと判断した相手の意見に対して固執するようになります。そして我慢ならなくなった時、反論をしてしまうのです。

自分のことを賢いと思っている

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自分のことを賢いと思っている人は、言っている事と結果が結びついていないケースが多く、他者の主張に対しても気に入らないことがあれば、頭ごなしに自分の主張をぶつけるという性質があります。

本当に賢い人というのは、相手との衝突を避け自分の本来やるべきことに視線を向けています。つまり、周囲に気を取られるほど自分が未熟であることを証明しているのです。

藁人形論法を使う人の特徴は、こういった自分を過大評価しているタイプに多いということになりますね。やけに自分を評価している人に付け込まれたら、冷静にその主張について分析し対処しましょう。

話題の中心で居たがる

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