2019年8月21日 更新

上田美由紀死刑囚の魅力は何だった?生い立ちや今の様子とは

鳥取不審死事件の犯人である、上田美由紀死刑囚のことを覚えているでしょうか。決して美人ではない上田美由紀に、男性は何故惹かれてしまったのか。そんな彼女の魅力や生い立ち、上田美由紀の子供についてまでを詳しく解説していきます。今の様子についても見ていきましょう。

目次

第6の殺人57歳男性

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第6の事件が起きたのは、2009年10月27日のことです。上田美由紀容疑者と、同じアパートに住む57歳の男性が急な体調不良が原因で死亡しています。

この男性と上田美由紀容疑者は、スナックで知り合い交際に発展し同じアパートに住む男性は、自宅の鍵を預けるほどの仲だったことがわかっています。

更に、男性は上田美由紀容疑者の車で事故を起こしています。上田美由紀容疑者は、相手と示談交渉すると男性に話し男性からお金を受けとりますが、実際は示談交渉など行っていませんでした。

結局、男性は事故の相手と示談交渉で揉めるはめになったようです。その1カ月後、男性は体調不良を起こして昏睡状態となり死亡しています。この事件にも、上田美由紀容疑者が大きく関わっていそうですが、真相は解明されぬままとなっています。

事件当時の報道

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鳥取不審死事件の詳細についてを、詳しくお伝えしてきました。この6件、6人もの被害者をだした事件は、全てにおいて上田美由紀容疑者が関与していると考えられています。

しかし、実際に起訴されたのは2件の事件についてのみとなっています。警察の目を掻い潜り、事件を事故や自殺に見せかけて殺害した計画的犯行と言えます。被害者家族は、起訴もされないことに憤りを感じていることでしょう。

この鳥取不審死事件が、公になり報道された内容について覚えているでしょうか。この事件は、始めは詐欺容疑としてメディアなどで報道されていました。しかし、途中で匿名報道に切り替わっているのです。

何故、途中で報道内容が変更されたのか?また、当時の週刊誌はどのように報じていたのかについてを詳しく解説していきます。

2009年詐欺容疑で逮捕し実名報道

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この事件が公になったのは、2009年11月2日のことです。当初は、詐欺容疑で上田美由紀容疑者の身柄を確保し、鳥取県警が逮捕し実名公表しています。この時に、記者加盟クラブに加盟する報道各社に報道資料を県警が配布しています。

これにより、メディアで実名報道される運びとなったのです。この時点では、上田美由紀容疑者は詐欺に関してのみの容疑で逮捕されており、不審死については県警もまだ把握しきれていなかったということになります。

不審死事件発覚後匿名報道に切り替わる

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しかし、詐欺容疑での逮捕後に不審死事件が発覚し2019年11月5日以降の報道では、匿名報道へと切り替わることになったのです。

一昔前なら、後に殺人容疑が発覚しても上田美由紀容疑者の犯行の疑いと報道されていましたが、2009年より導入された裁判員裁判が始まったことにより報道によってせけんに予断を与えないようにするための配慮から匿名報道へと切り替わったとされています。

上田美由紀容疑者が、殺人容疑で立件されることになれば裁判員裁判の対象となることから、報道が過熱してしまうと間違った情報や興味本位での情報が氾濫してしまうため裁判に影響が出るという判断から、近年では匿名報道されるようになっています。

多くの週刊誌が実名と顔写真を報道

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メディアでの報道は、匿名報道となっていましたが多くの週刊誌が実名と顔写真を載せてセンセーショナルな見出しで、上田美由紀容疑者の素性などの報道を続けていました。

これに対し、週刊新潮や週刊文春は「世論には知る権利がある」「社会的に関心の高い事件、事件の重大性をかんがみての判断」であると主張し、実名報道に至った理由を説明しています。

一連の週刊誌の報道について、捜査当局の判断を待つべきだ、興味本位の報道は真実とは異なる事件を作り上げてしまうことになるとの指摘もあります。事件においての報道の在り方について物議を醸しました。

2010年1月28日には、上田美由紀容疑者が強盗殺人罪で逮捕されたのを機に、メディアや新聞でも実名報道へと切り替わっています。

裁判について

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鳥取不審死事件の詳細や、事件の報道についてを解説してきました。上田美由紀容疑者が引き起こした、この鳥取不審死事件は世間を驚かせた事件であることは確かです。

裁判員裁判でも審理で公判が行われることになった、鳥取不審死事件はどのような判決が下されたのか。また、裁判で上田美由紀容疑者が真実を語ることがあったのかについてを、詳しくお伝えしていきます。

第一審の判決

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第一審で、上田美由紀被告は黙秘を続けており真実を語ることはありませんでした。そのため、上田美由紀被告の直接的な証拠はなく、目撃証言や間接的な証拠の積み重ねでの判断となることからどのような判決が下されるのかと注目を集めました。

検察側は、2件の起訴事案に対し死刑を求刑していました。2012年12月4日鳥取地裁で、上田美由紀被告に求刑通り「死刑」を言い渡しました。判決理由は、被害者2人が事故や自殺で死亡したということを否定し、被害者の体内から検出された睡眠導入剤が同じであること、上田美由紀被告が2人と金銭的トラブルを抱えていたことをあげ、被告人が犯行に及ぶ動機があったと認定できるとしています。

裁判員裁判が導入され、女性の被告人に対して死刑が求刑されるのは「首都圏連続不審死事件」に続き2人目となります。また、裁判員裁判で直接的な証拠が乏しく被告人が自白していないのにも関わらず、死刑が求刑されることは極めて稀なケースと言われています。

しかし、上田美由紀被告側は判決を不服として即日控訴しています。

第二審の判決

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上田美由紀被告の控訴により開かれた控訴審裁判は、広島高裁松江支部で行われました。一審の裁判では、黙秘を続けていた上田美由紀被告は二審の控訴審では、自らの犯行への関与を否定し無罪を主張、弁護人も被告人に犯行に及ぶ動機はないとして無罪を主張しています。

弁護人は被告人が借金返済を迫られてはいなかったとし、上田美由紀被告は当時同居していた男性の犯行であるとほのめかしています。その男性が被害者を追いかけていて、男性はズボンが濡れた状態で戻ってきた、男性から口止めされたと証言し自身の犯行ではないと主張したのです。

しかし、第二審での広島高裁松江支部の判決は一審判決を指示、死刑を求刑し控訴を棄却しました。被告人側は、判決が不服とし即日上告し判決は最高裁まで争われることになったのです。

死刑確定

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一審では黙秘、二審では当時同居していた男性の犯行だと証言し無罪を主張した上田美由紀被告が上告したことにより、2017年6月29日に最高裁判所で上告審が開かれることになりました。

上田美由紀被告の弁護人は、被告人が被害者に睡眠導入剤を飲ませ意識がもうろうとした状態の被害者を殺害現場まで連れて行くのは不可能であると二審と同じく無罪を主張しました。

しかし、検察側は被告人が犯行に及ぶことは十分に可能であるとし上告棄却を求めています。そして2017年7月27日に最高裁は上田美由紀被告の上告を棄却する判断を下し死刑が確定することになりました。

上田美由紀被告の弁護人は、判決を不服として判決の訂正を求めていましたが、2017年8月23日付けで棄却がされなかったため死刑判決が確定となっています。

遺族の会見

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上田美由紀被告の死刑が確定したことにより、被害者家族は会見を開き心境を語っています。

第4の被害者である遺族は、死刑判決が確定したことに対し「死刑になるだろうと思ってはいたが、確定してホッとしている」「上田美由紀被告から謝罪の言葉はなく、最後くらい謝罪の言葉があってもいいのではないか」と憤りを感じていると語っています。

第5の被害者である遺族は、毎日線香をあげてきたと話し「上田美由紀被告は、裁判でも悪びれることなくケロッとした様子で憎たらしく感じていた」「だか死刑が確定し、今日はいい報告ができる」「執行されるまで、命の大切さを毎日考えればいい」と語っていました。

上田美由紀被告が真実を語らなかったことに対しても、ちゃんと向きあって真実を語ってほしいと被害者遺族は真実が明らかとならなかった無念さも語っていました。

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