2019年6月12日 更新

トーヨーボール殺人事件の詳細!海老蔵事件との関係と犯人のその後

トーヨーボール殺人事件をご存知でしょうか。この事件は、とても悲惨な事件であり、また、様々な点から世間の注目を集めた事件です。小野事件の犯人グループは、歌舞伎界の御曹司ともつながりがあったようです。この記事では、犯人たちの実態や、その後についてご紹介します。

目次

バーやクラブなどを出店

Buildings Night Urban Neon - Free photo on Pixabay (379333)

半グレ集団が、お金を稼ぐために行う商売には、バーやクラブなどの経営があります。お店を出店した場所は、関東連合の縄張りであった六本木周辺で、会員制の高級バーなどを運営していました。

このような会員制のバーは、あまり人目のつくところには行けないような芸能人が多く通っていたようで、ここでも関東連合は芸能界との繋がりを作り出していました。

関東連合が運営しているバーでは、芸能人を巻き込んだ事件も起こり、世間を騒がせたこともあります。

2003年頃関東連合という半グレ組織はなくなったと言われている

Tokyo Tower - Free photo on Pixabay (379334)

ここまでご紹介したように、関東連合は様々な経済活動を行い、多額の儲けを作り出してその勢力をさらに大きくしていくようにも思えますが、2003年頃、関東連合はなくなったと言われています。

暴走族最盛期だった1970年代に、バイクチームとして発足し、その後、バイクには乗らなくなったので、関東連合は次第に「暴走族」とは呼ばれなくなっていきました。

このことからもわかるように、暴走行為ではなく、危険な犯罪行為を主な活動とする集団となっていったため、逮捕されるメンバーが後を絶たなかったことが、組織の消滅の一因となったようです。
Gun Hands Black - Free photo on Pixabay (379335)

次第に、チームにまとまりがなくなっていき、空中分解のような状態となったため、2003年に「解散届」を警察に提出し、表向きは解散という形となりました。

関東連合がなくなった理由

The Question Mark Sign - Free vector graphic on Pixabay (379336)

2003年、関東連合という半グレ集団は解散したと言われていますが、実際は完全にメンバーのつながりが無くなったわけではありません。

元々、関東連合のような半グレ集団には、暴力団のような堅固な仲間意識がありません。書類上で解散という形がとられても、メンバー同士のネットワークは続いている状態でした。そのため、組織の解散後も、裏で様々なトラブルを起こしていました。

しかし、それも次第になくなっていき、実質的なメンバー間の繋がりもだんだんと薄れていきました。これには、関東連合の有力者の不在が大きく影響しています。ここで詳しくご説明します。

主要人物見立真一が国外逃亡

Aircraft Double Decker Oldtimer - Free photo on Pixabay (379337)

関東連合は、いくつもの暴走族チームが集合して組織した暴走族の連合集団です。明確な上下関係や仲間意識はないため、そのトップは常に変動していましたが、その中でも力を持った主要人物が存在していました。見立真一という人物です。

見立は、宇梶剛士も総長を務めたブラックエンペラーの総長であった時期もあり、仲間さえ恐れをなすような残虐な性格で、関東連合を取り仕切っていました。
Chess Pawn Gameplan - Free photo on Pixabay (379342)

彼は、関東連合が解散届を提出後も、裏社会で活動を続けていた関東連合を取り仕切っていた人物です。彼が世間に知られるようになったきっかけには、「六本木クラブ襲撃事件」があります。

これは、2012年の9月、六本木にあるクラブに目出し帽をかぶり、金属バットを持った10人ほどの集団が襲撃、クラブに客として来ていた30代の男性が暴行されて死亡する、という事件です。この事件の主犯格である見立真一は、指名手配されていますが、現在もまだ捕まっていません。

見立以外に、事件に関与したとされる18名の犯人たちは2013年までに逮捕されています。しかし、見立はいまだ逃亡を続けており、現在はフィリピンに逃亡しているとも言われています。フィリピンに、関東連合OB でフィリピンでの逃亡生活をサポートできる人物の存在も疑われています。
Boracay Beach Philippines - Free photo on Pixabay (379343)

捜査が進展しない理由の一つとして、見立がフィリピンの市民権を取得したのではないか、とも言われています。フィリピンは、市民権発行のハードルが低いとされます。発行の手数料さえ支払えば取得でき、フィリピン人の名前で偽の身分証明書を入手していれば、捜査は困難を極めます。

現在、見立には国際指名手配が出されていますが、現地での資金源が潤沢であること、現地の裏社会に何らかの人脈を持っている可能性も高く、足取りは現在もつかめていません。

組織内で大きな力を持っていた人物の不在で、組織全体の力は弱まりました。

石元太一は現在収監中

Prison Cell Jail - Free photo on Pixabay (379344)

石元太一も、関東連合の主要人物の一人です。彼もまた、関東連合が解散後も闇社会での活動を続け、様々な凶悪事件を起こし続けていました。

石元は、中学校卒業後すぐに千歳台ブラックエンペラーの総長の座を奪ったほどの実力者であり、10代のころから少年院や鑑別所に繰り返し収容されていた人物です。関東連合では、先輩の命令で様々な危険行為を行い、毎日「やるか、やられるか」という喧嘩をしていました。
Alcatraz Prison San Francisco Cell - Free photo on Pixabay (379346)

2010年11月に起こした「市川海老蔵暴行事件」では、芸能人を巻き込んだ暴力事件ということで、彼の名前が世間に知られることとなりました。

その事件の後、石元はメディアなどに注目をされるようになりましたが、裏では凶悪事件に引き続き関与していたため、再び逮捕されることとなり、現在は収監中です。石元の出所は、2023年頃であると言われています。

川名毅は消息不明

Man Board Drawing - Free photo on Pixabay (379347)

川名毅もまた、関東連合でリーダーを務めたこともある、有力な人物でした。見立真一や石元太一が、その凶悪な性格や強さで力を強めていったとすれば、川名毅は、賢さで上り詰めた人物であると言えます。

川名の父親は財務省のキャリア官僚であると言われています。恵まれた家庭環境から、幼い頃から良い教育を受けていた彼は、英語を話すことができました。そのため、ほかの半グレ集団が作ることのできないような人脈を持っており、後ろ盾を強化していました。
Night City Big Ben - Free photo on Pixabay (379350)

また、彼の主な資金源は麻薬であったようです。それも、川名自身が直接売買をするのではなく、裏で指示を出していたと考えられます。人脈を駆使して活動を続けていました。

また、川名が逮捕されずに活動を続けられた理由として、父親の口利きがあったのではないか、という見方もあります。キャリア官僚であった父親のほか、検察官が親せきにいたともいわれており、身内の口利きによって彼の犯罪がもみ消されていたといううわさがあります。

芸能事務所を立ち上げ、経済活動では成功を収めた川名ですが、現在に至るまでに多くの事件を起こしています。ひとつは、朝青龍を引退に追い込むこととなる「朝青龍暴行事件」です。川名の仕切っているバーで酒を飲んでいた朝青龍が、店内でトラブルを起こし、それをたしなめた川名に対して朝青龍が暴行を行ったとされています。
Bonding Casual College - Free photo on Pixabay (379352)

また、早稲田大学のサークル「スーパーフリー」で強姦や輪姦が起こった「スーパーフリー事件」です。川名は、彼らの後ろ盾となり、収益の一部を受け取っていました。

また、タクシー運転手に対する暴行事件を起こしています。タクシー運転手がポケットに入れていた金を抜き取り、その際に暴力をふるったとして、強盗として逮捕されました。この事件の後、川名は消息不明となっています。度重なるトラブルで、それまで闇社会で絶大な力を持っていた川名も、力を失いました。

しかし、川名自身は英語が堪能であり、多くの人脈を持っていたことから、現在も完全な裏社会で活躍している可能性や、賢さを生かして経済活動を行っている、とも言われています。

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