2019年6月2日 更新

女心と秋の空の意味と正しい使い方!正しくは「男心と秋の空」?

女心と秋の空ということわざはよく耳しますよね。しかし元々は男心と秋の空ということわざだったことをご存知ですか?それぞれの意味や、男心が女心に変わった理由についてご紹介します。男心と女心、変わりやすいのはどちらなのか見ていきましょう。

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ことわざの意味は例文から具体的な意味を想像することでより理解しやすくなります。女心と秋の空の使い方を例文から学びましょう。

「彼女が昨日とは正反対のことを言っている。本当に女心と秋の空だ。」

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女心が変わりやすいことは愛情に対してだけではなく日常的な気持ちの変化にも使われます。「彼女が昨日とは正反対のことを言っている。本当に女心と秋の空だ。」は、女性の言うことが昨日とは正反対なため、周りの人が振り回されている様子を表しています。

女性は男性に比べて感情の起伏が激しいので考え方が変わりやすいと言えるでしょう。女性の場合、強く決心していても一晩立つと考え方に変化が起きるのはよくあることです。

変わりやすいのは仕方ないですが、周りの人を振り回すのはあまり良いことではありません。自分の気持ちが一時的なものなのかよく判断してから発言することが大切です。周りの人も女性の発言が変わりやすいことを頭に入れておきましょう。

「この間は復縁を考えていたのにもう新しい彼氏ができたとは、まさに女心と秋の空だ。」

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男心と同じように、愛情に対しても女性の気持ちは変わりやすいです。「この間は復縁を考えていたのにもう新しい彼氏ができたとは、まさに女心と秋の空だ。」は復縁を考えていた女性に新しい彼氏ができたことを知って驚いている様子を表しています。

叶うかわからない相手を思い続けるよりも自分のことを大切にしてくれる相手を選んだ方が良いと判断したのでしょう。恋愛の面では男性より女性の方が切り替えが早いと言えます。男性は色々な女性に手を出しますが、女性は気持ちを切り替えてしまうのです。

自分の幸せのためにはどちらを選択した方が良いかすぐに決断できるので、アプローチしてくる男性が表れれば気持ちを切り替えることが可能なのでしょう。

男心から女心に変わった理由

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元々は「男心と秋の空」ということわざでしたが、なぜ「女心と秋の空」に変化したのでしょうか。「男心と秋の空」と「女心と秋の空」は両方とも現在でも使われていますが女心の方が知られていることが多いです。

男心が女心に変わった理由と女心が定着したきっかけを見ていきましょう。

男心が女心に変わった理由

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男心が女心に変わった理由は、時代の流れとともに男尊女卑が解消されてきたためです。明治時代以前の女性は、男性にヤキモチを焼くことすら許されていませんでした。

男性の一歩後ろに下がって家庭を支えることが主だった女性が、少しずつ社会進出をして地位を認められてきたことが大きいでしょう。感情を出すことすら満足にできなかった女性が感情を出すようになり、気持ちが移り気であることにようやく社会全体が気づいたのです。

女心が定着したのはいつから?

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明治時代の辞書には女心と秋の空ということわざが載っていますが、以前には登場していないため明治時代から使われ始めたと考えられています。定着したのは大正時代です。大正デモクラシーで女性の地位が向上して感情を素直に表現することが可能になったためです。

大正時代に浅草オペラの「女心の歌」がヒットしたことでより一般的なことわざになりました。歌の中に「風の中の羽のようにいつも変わる女心」という歌詞があるのです。

「女心と秋の空」と「男心は秋の空」の違い

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「女心と秋の空」は物事に対して移り気な女性の気持ちを表しています。愛情に限らず、普段から感情の起伏が激しいことも意味に含まれています。

一方の「男心と秋の空」は主に愛情に対してのみ使われます。男性は女性のように感情の起伏が激しいことはなく、決めたことはブレずにやり遂げることが多いからでしょう。

ことわざに含まれる意味が愛情だけか、愛情以外の移り気も含むのかが男心と女心の違いです。

女心と男心はどちらが正しい?

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女心と男心のどちらが正しいということはありません。しかし元々は「男心と秋の空」ということわざから「女心と秋の空」が派生したことは確かです。

また、「女心と秋の空」のことわざが広辞苑に掲載されたのは1998年なのでかなり最近です。ことわざ自体は明治時代から広がりを見せて大正時代には定着しましたがまだまだ新しいことわざと言えるでしょう。

「女心と秋の空」のことわざを未だに掲載していない辞書もあるためことわざの浸透には時間がかかるようです。使うこと自体は間違いではないのでシチュエーションにわけて男心と女心を使い分けましょう。

女心と秋の空には続きがあった!

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女心と秋の空は、小説の一文で男心と秋の空の続きとして似たようなことわざが使われたことが始まりです。小説家の尾崎紅葉が連載していた小説に書かれているため、詳しく見ていきましょう。

尾崎紅葉の「三人妻」

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尾崎紅葉は明治時代の小説家です。明治25年に新聞で連載していた「三人妻」という長編小説があります。主人公の葛城余五郎は貧しい百姓の生まれでしたが商売で成功して豪商となりました。

大富豪となり道楽に走った葛城余五郎ですが中でも女遊びを楽しみ本妻以外にも3人の美女を手に入れる、という内容です。この小説の中で男心と秋の空のことわざが出てきます。

そのくだりに「欧羅巴(ヨーロッパ)の諺に女心と冬日和といえり」という一文があるのです。男心と秋の空を説明するためにヨーロッパのことわざを例にしたのです。まだ女心を秋の空に例えるようなことわざがなかったためにヨーロッパのことわざをあてたのでしょう。

イギリスのことわざ

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