2019年9月6日 更新

やっとかめは名古屋弁?名古屋弁の特徴や歴史についても!

「やっとかめ」と聞いて、すぐに理解できる日本人は少ないのではないでしょうか?ここ最近「地方が熱い!」と言われて何年か経ちますが、それとともに、今まで知らなかった『方言』を誇りにして、日本人を笑顔にしてしまうことが流行っているようなんです。

意味は「休み時間」です。一般的に「放課」=「1日の授業が全て終わること」なので、授業が全て終わった後のことを「放課後」と言いますが、名古屋では授業と授業の間の休み時間のことを「放課」と言い「1時間目の放課」「昼放課」と休み時間全てが「放課」と呼ばれます。

標準語の「放課後」と言うので混乱しがちな名古屋弁です。「エビフリャー」「どえりゃー」などは、名古屋弁ということと知っていますが、名古屋人からすれば「放課」以外の表現方法が見当たらないほどの言葉なので、名古屋から他府県へ出た時に衝撃を受ける方言です。

例えば、名古屋から転校した先の子どもが 「今日放課後遊ばない?」と言うと、転校した名古屋っ子は「放課後?放課の後は授業だろ?サボるの?」と驚くわけです。

「ちんちん」

Afternoon Beverage Break - Free photo on Pixabay (598832)

名古屋では「熱い」=「ちんちん」で、平坦に発音します。そして「ちんちん」の最上級は「ちんちこちん」で「ちんちこちん」は「こ」にアクセントがつきます。

名古屋の飲食店で熱いお茶が出ると、若い女性が「うわ、ちんちん!」と言うのでドキっとする人が多いです。名古屋では「みんなで喫茶店いこうぜ。腹へった」「いいね!とりまコメダで」 コーヒーがくると「ちんちんだぁ」というような会話が今日もどこかでされています。

他の例では、嫁ぎ先の姑が名古屋から嫁いできた嫁に 「お風呂をお願いしておきましたよね」と言うと、名古屋の嫁は 「はい。でもちんちこちんという程でもないですが、ちんちんだったので今、水で埋めてます」と答えるので、嫁ぎ先の姑は驚くというものがあります。

「ときんときん」

Pencil Sharpener Notebook - Free photo on Pixabay (598833)

意味は「とがらせる」で「鉛筆の先がときんときんだね!」と言うように使いますが、驚くことに「トキントキン」以外に尖った状態を表現する擬音語がないということに気が付きます。逆に言うと、名古屋人しかこの状態を表現できないということである。

名古屋以外の日本人が「鉛筆なんかの先を思いっきり尖らせた状態のことをなんて言う?」と考えてみると「シャキーン」「シュッ」などという擬音の答えが出ますが「そんな事考えたこともなかった」「発想になかった」ということに驚くことになります。

「しゃびしゃび」

Ice Cubes Water - Free photo on Pixabay (598834)

名古屋では「うすい、とろとろ、みずっぽい」=「しゃびんしゃびん」と言います。

「しゃびんしゃびん」というと「シャーベットが溶けてきてしまったようなイメージ」ですが、名古屋の人に聞くと「しゃびんしゃびんはしゃびんしゃびんだよね」と言われます。微妙に違うそうです。

使い方としては例えば、名古屋以外の人が「ココイチはルーがとろとろだから、ココイチよりも松屋の方が好きなんだよね」と名古屋の人に言うと「私も、しゃびんしゃびんよりドロッとしたほうが好き」というものがあります。

名古屋のご近所「京都弁」を紹介

Architecture Japan Kyoto - Free photo on Pixabay (598836)

京都弁は、より京都で好まれるように言うと「京言葉」とも呼ばれ、京都で話されてる言葉です。主に京都市の旧市街で、広くは山城地方で使われる言葉で、TVのドラマなどでも聞かれます。乱暴な言葉遣いをせず、お公家言葉の影響もあり、遠まわしな表現や敬語などで角がたたないように話すのが特徴です。

京言葉には、商家言葉、舞妓さんなどが使う花街言葉、職人言葉、農村部の言葉、公家言葉などいろいろあります。舞妓さん以外で「どす」は使いません。

例えば「しない」「来ない」は、京都では「しいひん」「きいひん」と言い、大阪では「せえへん」「けえへん」と言い、神戸では「せえへん」「こおへん」て言いますが、今では、特に若い人は関西の他の地域の言葉と混ざり、聞き分けが難しくなりました。

「どやす」

Lover Adult Bedroom - Free photo on Pixabay (598837)

「どやす」=「どなる」と言う意味で使われます。「どやす」は、奈良から来ている方言とも言われており「怒る」という意味で関西圏で使われているの方言です。大阪では「打つ」「殴る」という意味もプラスして含まれます。

「どやされる」は「どやす」の受身形の言葉で「激しくどなられる」「叱られる」「怒られる」「打たれる」「殴られる」という意味になります。

飲みに行って思っていた以上に料金が高くかかったり、一緒に行った仲間にたかられてお金を使い過ぎてしまった時に「えらいどやされた」とも使います。楽屋の隠語として使われることもあるようです。

「こちょばい」

Laughs Funny African Wild - Free photo on Pixabay (598838)

日本共通で「くすぐったい」と言われることを、京都や大阪や神戸では「こちょばい」と言います。「こそばい」「こしょばい」と言う人もいます。

「こそばい」は、古来からの由緒正しい日本語で、古語辞典には「こそばゆし」で載っています。「こそばゆし」が、時代と共に「こそばゆい」「こそばしい」「こそばい」「こちょばい」と転訛していったようです。

京都を中心として広がっていった言葉で、関西を中心に残っている言葉のようです。

「ほっこり」

Wine Wineglass Leisure - Free photo on Pixabay (598839)

「ほっこり」は、元々京都弁で「身体は疲れているけれど、心は満たされている様子」「疲れて一息つく様子」「何か忙しいことが終わって安堵する状態」という意味で使われます。

ほっこりは「ほこる(物を焼く)」という言葉が元になっていると言われ、体を動かすと体が温かくなる様子が「ほこる」=「ほっこり」になったようです。体は疲れているけれど心は満ち足りているというニュアンスがあり、心地よい充足感を指すという意味になる、体と心のバランスを凝縮した便利な京言葉です。

きつい仕事を終え、一息ついたときに「あー、疲れた」=「あー、ほっこりした」と言います。他には「たくさん歩いてほっこりしたいから、近くのカフェに入ろう」「今日は一日中外にいたから、ほっこりした」などと使います。

「いけず」

Cat Funny Goofy Face - Free image on Pixabay (598840)

京都人は「排他的」と言われますが、これは「お客として楽しむのは良いが、ずかずかと入り込もうとした」瞬間、徹底的に意地悪と皮肉と嫌味が入り混じった「いけず」が発動されるのです。自分の身の程を知り「わきまえ」が最も重視されるのです。

京都人のとって「いけず」=簡単に奥座敷は見せないという「京都人のプライド」なので、いけずを非難されることを恥ずかしいとも負い目にも感じません。不思議なコミュニケーション「いけず」は京都の街の質を保つための自主点検、ダメ出しのシステムでもあります。

形のうえでは相手を立てながら、きつい意見をぶつけてきます。例えば、ピアノの練習をしていると「お上手にならはりましたなあ」と近所の人に言われたり、子供を遊ばせていて「坊ちゃん、元気でよろしいなあ」と言われた場合「やかましゅうして、すみません」と答えるのが正解なのです。

「~はる」「~へん」

Fish Freshwater Ayu - Free photo on Pixabay (598841)

京都弁でも関西弁でも語尾に「〜はる」「〜へん」をつける特徴がありますが、若干使い方が異なります。 例えば「行く」や「聞く」は、京都弁では「行かはる」と「聞かはる」で、大阪弁では「行きはる」「聞きはる」と言います。

他にも「行けない」は、京都では「行けへん」で、大阪では「行かれへん」。「話せない」は、京都では「話せへん」で、大阪では「話されへん」。「行かない」は、京都では「行かへん、で、大阪では「行けへん」。「話さない」は、京都では「話さへん」で、大阪では「話せへん」と使われます。

京都弁は、接頭語にそのまま「〜はる」「〜へん」をくっつけますが、関西弁は、接頭語の最後をエ段に変えて「〜はる」「〜へん」をくっつけます。

名古屋のご近所「関西弁」を紹介

Symbol Universal Studio Osaka - Free photo on Pixabay (598842)

3 / 4

関連する記事 こんな記事も人気です♪