2019年9月6日 更新

やっとかめは名古屋弁?名古屋弁の特徴や歴史についても!

「やっとかめ」と聞いて、すぐに理解できる日本人は少ないのではないでしょうか?ここ最近「地方が熱い!」と言われて何年か経ちますが、それとともに、今まで知らなかった『方言』を誇りにして、日本人を笑顔にしてしまうことが流行っているようなんです。

名古屋人だけでなく、関西人が標準語だと思ってる言葉もTwitterで話題になりました。例えば「一昨日(おととい)」は、関西では「おとつい」。「行く道すがら、帰る道すがら」は、関西では「行きしな、帰りしな」。お酒の「つまみ」は、関西では「あて」。「画鋲(がびょう)」は、関西では「押しピン」。

「筋肉痛になった」は、関西では「身ぃいる」。コーヒーに入れる小さい容器に入ってるミルクは、関西では「フレッシュ」。「残ってる料理をぜんぶ食べちゃうよ」は、関西では「さらうで」と言います。関西では「自分(あなたは)どっから来たん?」「自分は(私は)〇〇から来た」と「自分」をどちらにも使います。

関西人が「今日ほんまえらいわー」と言うと「どないした?休むか?」という流れになりますが、非関西人は「自分を褒め讃えて自己啓発か?」と思ってしまいます。ここでの「えらい」は「偉い」ではなく「しんどいの」意味。ちなみに「えらいこっちゃ」=「そりゃ大変だ」という意味です。

「ちょける」

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決して良い方いみではない「調子に乗ってはしゃぐ」「等身大より大きく見せる」「大げさに偉そうにする」という意味で使われる「いちびる」にかなり近い使い方ですが、そこから「偉そうにする」「自分を尊大に見せる」の要素が省かれ「ふざける」というより「おどける」という感じのニュアンスで使います。

本来の自分より大きく見られたいが透けて見える「いちびる」は失笑されることに繋がりますが、「ちょける」は、困らせないで!と思われることに繋がります。

「かめへん」

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関西人がよく使うあるフレーズに「かめへん」=「かまわない」「気にしてない」「大丈夫」「OK」がありますが、使われ方によってニュアンスが少しずつ変わります。

「かめへんかめへん」=「構わない、気にしていない」ですが、「かめへんでー」=「構わない、問題ない、OK」になり、「まあかめへんけど」=TPOや立場の都合上「構わない、OKだ」というポーズを示していますが、本心では根に持ち大問題だと思っているという意味に変わります。

関西では日常的に使われる「かめへん」は、関西弁を知らない人にとっては「恥知らずと思われている?」「無知だと言われているの?」と、足元をすくわれるように非常に危険な表現に感じるでしょう。

「うっとこ」

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「うっとこ」は「うちの家」「うちの会社」「うちの店」など、自分の所属する場所や組織を指す時に使う言葉で、一人称ではありません。「うちのところ」を簡略化した言い方です。

例えば「今度、うちの家に遊びに来ません?」という言い方は、関西では「今度、うっとこ遊びにきぃーひん?」「今度、うっとこ遊びにこーへん?」「今度、うっとこ遊びにけーへん?」という言い方をします。老若男女とわず日常的に使われる言葉です。

「なんしか」

Girls Lying Classic Car - Free photo on Pixabay (598846)

標準語で「とにかく、とりあえず」と言った意味に近いで、関西で使われる言葉が「なんしか」です。例えば「とにかく早くしないと」は、関西では「なんしかはよせんと」。「とりあえず片付けてから話そう」は、関西では「なんしか片付けてから話そ」

「とにかく最近忙しいわ」は、関西では「なんしか最近忙しいわ」という感じで使われます。この「なんしか」は、口癖のように1日何回も使う人がいますが、最近ではテレビなどで普通に使われたりすることで、あまり大きな意味はないと知られています。

日常生活の中で「なんしか」は関西人にとって必要不可欠な言葉で「なんせ」とも言われます。

「さら」

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関西人にとっての「さら」は「皿」ではなく「新品」を意味して使われる言葉です。関西人は、真新しい服を着てきた友達に「それ、新品なの?」と聞く時に「それ、さらなん?」と言います。関西人でなければ「何を言っているのかわからない」と思われてしまうかも知れません。

しかし、関西ではは「まっさら」の「さら」ということで使われますが「まっさら」という言い方は標準語として使われる言葉です。関西では、新品のことを「さらぴん」と言いますが、この「さら」も標準語です。

「~さん」

Potatoes Egg Carton Ingredient - Free photo on Pixabay (598848)

関西では「お豆さん」「お日さん」「おはようさん」というような使い方で、食べ物や自然、お菓子や動物、神仏や社寺、あいさつにいたるまで幅広く、まるで人に対して呼ぶかのように、多くの物事に「さん」を付けて温かみのあるやさしい言葉で丁寧に呼びます。

全国のスーパーでよく見かけるパック入り総菜「おまめさん」は、神戸市に本社を置く『フジッコ』が発売した人気商品です。1976年の発売当初は関西限定の商品だったので、関西人に広く親しまれるように『さん』が付けられたようです。

福の神「えびす大神」は「えべっさん」と呼ばれます。古い文献では「えびすさま」と記されていますが「神様は別世界の存在ではなく、自分たちの先祖につながる近しい存在」という意識の表れから、いつのまにか「さん」付けで呼ばれるようになったようです。

色々な方言を知ろう

Children Happy Siblings - Free photo on Pixabay (598849)

方言とは「ある言語が地域で別々に発達し、音韻・文法・語彙などで変わってきて、いくつかの言語圏に分かれた地域の言語体系」だそうです。方言は『地域方言』とされるもののことと定義されます。

鹿児島の方言は「味方以外にわざと理解されないようにつくられた方言」として有名ですが、北海道や沖縄の方言は「元々全く違う言葉」であったので、方言というのは正しくないのかもしれません。

日本だけではなく、世界中に様々な方言があります。言葉はコミュニケーションを取れたり、表面的な「なぜ?」を理解できるツールでもあります。知ることで、好きになってしまうきっかけになるものでもあります。

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