2019年8月4日 更新

ワイオミング事件の真相とは?奇妙な映像の正体は?

あなたは、かつてアメリカのワイオミング州で起きた奇妙な事件をご存知でしょうか?この事件はワイオミング事件と呼ばれ、当時多くの人に衝撃を与えた放送事故として有名になりました。今回は、そんなワイオミング事件の真相について詳しく解説して行きます!

目次

世界で起こったテレビジャック事件の中でも、最も有名と言われているのがマックス・ヘッドルーム事件ですが、実は日本も含めて、他にも未解決の電波ジャック事件が世界では起こっています。

未解決の電波ジャック事件は、その動機が良く分かっていないものがほとんどですが、中にはその国の社会情勢を映し出しているものや、電波ジャックというよりは単なる放送事故として幕を下ろされているものもあります。

それでは、日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアで起こった未解決の電波ジャック事件についてご紹介します。

【日本】水本事件に関わる音声

Police Crime Scene Blue Light - Free image on Pixabay (531735)

1978年1月17日、東京都内においてNHK総合テレビの「NHKニュース」を放送中、午後0時から午後0時15分にかけて電波ジャックが起こりました。この事件は、映像はNHKのまま音声のみの演説が流されるというもので、放送内容は女性の声で水元事件と呼ばれる事件の真相究明を訴えるものでした。

ちなみに水元事件とは、1977年1月16日に江戸川の下流左岸で1974年11月27日から行方不明になっていた、当時日本大学芸術学部の学生水元潔さんと思われる水死体が発見されたことを契機に、革マル派の学生が水元さんは警察によって殺害されたと主張し話題になった事件です。

【日本】選挙についての演説

Crowd Lego Staff - Free image on Pixabay (531739)

1987年4月5日、東京都杉並区において、NHK総合テレビの大河ドラマ「独眼竜政宗」を放送中の20時20分から4分30秒間、電波ジャック事件が発生しました。

女性の声で「中核派(当時の反社会的な暴力集団)は人殺し集団であり、東京都議会議員補欠選挙に立候補している長谷川英憲には投票するな」といった内容の演説が突然流れ出したのです。この時NHKに80件の苦情が寄せられたそうです。

また、この映像トラブルは演説だけではなく、放送の乱れと共に人間らしき姿が画面に映り「清き一票を」の声や、一部地域では女性の声で「これから緊急放送をお送りします」のアナウンス、車が炎上する映像などが映し出されていたという記録が残っているようです。

【アメリカ】男女の静止画

Man Woman Composing - Free photo on Pixabay (531745)

2007年7月13日、ワシントンD.C.のABC傘下のデジタル放送局WJLA-TVの地上デジタル放送に、突然不鮮明な男女の写真が映し出されるという事件が起こりました。

しかし、この静止画は地上デジタル放送チャンネルにのみに現れ、アナログ放送のチャンネルでは発生しなかったそうです。当時この出来事は、暗号化が行われているはずのデジタル放送に発生した本当の電波ジャック事件ではないかと言われていました。

ですが、WJLA-TVの公式発表では「旧式のHDTVエンコーダーの誤作動により、オプラ・ウィンフリー・ショーの静止映像が誤って表示されてしまった放送事故である」と発表されており、真相は明らかになっていません。

【イギリス】ギリオン

Telephone Booth Red London - Free photo on Pixabay (531750)

1977年11月、イギリスの「Southern Television」が放送するニュースの音声を遮る形で電波ジャックが行われました。その内容は、銀河系協会の代表であるギリオンを名乗る人物のデマ演説であり、人類に迫る危機に警告を発し、世界平和と人類の融合を説くという内容のものでした。

このデマ放送は、主要新聞がその周の日曜版で一斉にこの事件を報じた程、当時のイギリスで大変な話題となりました。また、同国の超常現象専門誌「Fortean Times」には、この事件の特集が組まれ、放送された音声を書き起こした文章が掲載されたそうです。

【オーストラリア】奇妙なやり取りの音声

Sydney Opera Australia - Free photo on Pixabay (531752)

2007年1月3日、セブン・ネットワークがカナダのTVドラマ「メーデー!航空機事故の真実と真相」を放送している最中に突然音声が途絶え、アメリカ人特有のアクセントで「Jesus,Christ,help us all,Lord」と唱える音声が6分間に渡り繰り返し流されるという電波ジャックが起きました。

セブン・ネットワークのスポークスマンは、実際には一部の語句を除いて番組の内容と関連性が不明にも関わらず、「この音声は、番組の中の実際の音声であるJesus,Christ on of the Nazareneという部分が繰り返し流れ続けてしまった放送事故である」という声明を発表しています。

しかし、どういった経緯でこのような音声が放送に紛れ込んでしまったのか、現在でも明らかになっていません。

世界の解決済みの電波ジャック事件

Handcuffs Trouble Police - Free photo on Pixabay (531774)

電波ジャック事件には未解決のものもありますが、解決済みの事件もあります。解決済みのため、犯人も捕まっており、何故電波ジャックをしたのか、その理由も明らかにされています。

電波ジャック自体は犯罪ですし、たまたまテレビを見ている視聴者は衝撃的な映像や不可解な映像を一方的に見せられるわけですから、ある意味被害者と言えます。

もちろん、電波ジャックをする側にも彼らなりの理由や主張があるようですが、内容が悪質な場合は実刑判決が下るなど、お遊びやおふざけでは済まされないという事実があります。

【アメリカ】キャプテン・ミッドナイト

New York Usa America - Free photo on Pixabay (531760)

キャプテン・ミッドナイト事件とは、1986年4月26日東部標準時刻12:32に、アメリカのケーブルテレビ局HBOの放送が乗っ取られた事件です。同局で、映画「コードネームはファルコン」を放送中に、ロングアイランドの放送電波塔の電波が乗っ取られてしまいました。

テレビの画面の中でカラーバーを背景に、キャプテン・ミッドナイトを名乗る人物から数分間、HBOケーブル網の「ショウタイム」と「ザ・ムービーチャンネル」の視聴を促す内容のメッセージが流れ続けました。

後に犯人はフロリダ州に住む、John R MacDougallだという事が判明し逮捕されています。犯行の動機はHBOの放送内容と課金に対する不満だったのそうです。

【チェコ】核攻撃の映像

City Old Architecture - Free photo on Pixabay (531764)

2007年6月17日、チェコの国営放送局チェコ・テレビが日曜朝のプラハを中心に全土で放送しているパノラマカメラの映像に信じがたい光景が映し出されました。

パノラマカメラの映像自体はチェコの地方都市「チェルニー・ドゥール近郊」のクルコノシェ山脈を撮影したものでしたが、カメラがスクロールしていく最中に突然真っ白い閃光が画面全体を覆いつくし、その後核爆発のようなきのこ雲が立ちのぼる風景が映し出されたのです。

そしてホワイトノイズと共に映像が途切れるという凄まじさに、「チェコを標的とした核爆弾でも落とされたのか?」とこの映像を見た人たちは思ったようです。しかし、これは実際のパノラマ映像にCGを重ね合わせて制作されたCGIであり、犯行はゲリラアーティスト集団によるものと判明しています。

【ポーランド】連帯事件

Townhouses Tenements City - Free photo on Pixabay (531767)

1985年9月、ポーランドのトルン大学に所属する天文学者が数名の仲間とパソコンと送信機を使って国営テレビ放送を乗っ取る事件を起こしました。その内容は「値上げ、嘘、爆弾はもうたくさん。トルン連帯」というメッセージと「選挙のボイコットは我々の義務である」というものでした。

このメッセージは、独立自主管理労働組合「連帯」というロゴと共に国営放送で流されました。4人は当局に発見され無許可の無線送信機の所持と公衆の不安を煽る行為をしたとして拘束されましたが、天文学的功績が評価されて執行猶予付きの判決と罰金という形で事件は収束しました。

ワイオミング事件はフェイク動画の可能性大!

Fake News Media - Free photo on Pixabay (531787)

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