2019年5月26日 更新

ゾディアック事件の詳細と真相!最有力容疑者の証拠の数々

皆さん、ゾルディック事件という事件をご存知ですか?ゾディアックとはアメリカで起きた連続殺人事件で、今も真相は明らかになっていません。ゾディアック事件とはどういった事件だったのか事例があるのかや容疑者の人々をみてみましょう。

デニス・カウフマンという男性が、2006年に亡くなった自分の義理の父、
ジャック・トーランスが ゾディアックらしいと 物的証拠を持参し、名乗り出たのです。

名乗り出たデニス・カウフマンという男性は、養子で貰われてきたそうなので、
家族と血縁関係はないそうです。

どうして彼は義理の父親が怪しいと思ったのでしょうか。

今まで挙げられいる疑念点を見てみましょう。

ジャック・トーランスの疑わしい点

Doubt Portrait Doubts - Free photo on Pixabay (315834)

最有力容疑者として名が挙がった。ジャックトーランス。なぜジャック・トーランスが犯人なのではないかと言われたのか。疑いを持たれた、いくつかの理由について見ていきます。

筆跡

Watercolour Brush Lette Ring - Free photo on Pixabay (310567)

ゾディアックが発行声明で送っていた数々の手紙の筆跡が
筆跡の専門家が鑑定しなくても、同一に近いと判断したからです。

その後、プロの筆跡鑑定士に鑑定してもらったところ、
類似点が非常に多いという結論に至っています。

凶器や被害者の写真

Shooting Killing Murder - Free vector graphic on Pixabay (310571)

デニスは、血痕の付いたナイフと未現象フィルム(殺害された被害者を撮影したもの)を
ジャック・トーランスの遺品から発見し、物的証拠としてFBIに提出しています。

被害者が写っていると分かったのは、デニスが一部を現像して確かめたからだそうです。

現像した写真は非常におぞましいものだったと後日証言しています。

フード付きの衣類

Ace Cards Hooded - Free photo on Pixabay (310573)

ゾディアック事件では、皆が殺害されたのではなく、生き残った人も存在します。

その生き残った人の証言では、
犯人は黒いフード付きの衣類を着ていて、服の真ん中には○に十字架を書いた服を着ていたといいます。

犯人を直接見た人が語る、重要な証言です。

そのフード付きの衣服をトーランスは所持していました。

デニスとジャックの会話

People Man Woman - Free photo on Pixabay (310576)

生前ジャックはデニスとの電話の会話で、
自分がゾディアックだと認めていたと言います。

下記が2人のやりとりです。

デニス;「もし僕が本を書いて、継父はゾディアック・キラーだと思うと言ったとしても、
誰も僕を信じないさ・・・。」

トーランス;「ハハハ・・・。なんで、そこに『思う』を入れるんだい?」

そのやりとりをただ聞いたと言っているのではなく、その会話も録音していて、
証拠として提出しているそうです。

ゾディアックマークが描かれた頭巾

Little Red Riding Hood - Free photo on Pixabay (315829)

デニスは、ジャックが生前使用していた古い拡声装置について
何度か尋ねてきていた事を思い出し、解体してみたそうです。

なんとその中から、黒い頭巾で十二宮図が描かれていた服が折り畳まれた状態で
出てきたそうです。

後にデニスは「初めてそれを開けて見たとき、動揺しました。心臓が止まりそうだった」と証言しています。

それも物的証拠としてFBIに提出し、鑑定ずみだといいます。

ゾディアック事件の犯人が特定出来ない理由

World Bomb Time - Free image on Pixabay (310579)

FBIでは、デニスが持ち込んだ様々な証拠を鑑定しています。

ゾディアックの起こした事件で採取出来たDNAとジャック・トーランスのDNAの照合などです。

様々な物的証拠が出ているので、トーランスが『シロ』だったいうのは、まず考えられません。

しかし、トーランスは2006年に死亡しており、遺体も火葬されたため、追加でDNAの採取が非常に困難でした。

しかし、FBIはトーランスの遺留品からDNA採取に成功したのです。

ここまでくれば、後は照合するだけで事件は解決!となりそうですが、
トーランスのDNAを採取出来たところまでは
良かったのですが、肝心のゾディアックの使えるDNAがなかったのです。

DNAはあるらしいのですが、当時捜査を行っていたサンフランシスコ警察の
DNA解析の手法に誤りがあり、DNAそのものが汚染されている可能性が高いのです。
Dna Genetic Material Helix - Free image on Pixabay (311515)

トーランスのDNAが取れても比較対象がなければ、全く意味がありません。

DNA鑑定については、散々な結果に終わっています。

しかし、筆跡鑑定については当時、法科学筆跡鑑定士のナネット・バルトという人がデニスの依頼の元、
鑑定しました。

鑑定結果は、犯人と容疑者の筆跡には50箇所以上にもなる類似点があり、
ほぼトーランスはゾディアックに間違いはないという判断でした。

その鑑定結果はFBIに渡りましたが、FBIが出した結論は
【結論には達しない】というものでした。

その理由は、犯人直筆の暗号文などがないということもあり、
十分な証拠して認めなかった為です。

上記が未だにゾディアックを特定出来ない理由です。

もう少し科学捜査で画期的な何かが発明されれば、特定出来るようになるかもしれません。

ゾディアック事件とブラック・ダリア事件は同一犯?

Burglar Thief Man - Free vector graphic on Pixabay (310584)

DNA鑑定は出来ない、筆跡鑑定も十分な証拠ではないなど、
捜査は完全に行き詰まっていますが、デニスと筆跡鑑定を行ったバルトは新たな事を発見しました。

それは、60年前にアメリカで起きた【ブラック・ダリア事件】の犯人が残した筆跡と
ゾディアックの筆跡が一致しているというものです。

ブラック・ダリア事件とは、こちらも未解決事件で被害者の本名は「エリザベス・ショート」という言います。
エリザベス・ショートは、ホステスで働きながら、将来は女優を目指している綺麗な女性でした。

殺しの手口は非常に惨虐で体が真っ二つに切断されており、身体中の血液が綺麗に
洗浄されていたそうです。
血液が洗浄されていた為、DNA鑑定が出来ず指紋照合で遺体はエリザベス・ショートと分かったのです。

ブラック・ダリアの犯人も犯行声明文をを警察に送りつけていて、字の形や文字を書くときの鉛筆の
傾け具合がゾディアック事件の犯人を類似点が多いそうなのです。

また、それだけではなくアルファベットの【E】に関するもので、両者とも
単語に不必要に【E】を付け加えたり、逆に抜けていたりするミスをしているそうです。

その他のスペルでも普段の人では書かないスペルで書いてみたりと類似点が多いのです。
Virus Microscope Infection - Free image on Pixabay (311524)

今回は筆跡だけではなく、さらなる証拠として、デニスはトーランスが所持していた
未現象フィルムにエリザベス・ショートと見られる写真もあると言い、証拠も提出しています。

またさらに、トーランスはブラック・ダリア事件が発生時に
事件現場の近くに住んでいた事が証明出来るとデニスは言っていて、
ブラック・ダリア事件からゾディアック事件が明らかになる可能性もゼロではないのかもしれません。

現在もFBIと合同で捜査中との事です。

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