2019年10月22日 更新

コンプラの意味とは?実際の違反事例とチェック項目は?

最近になって世間では「コンプラ」という言葉を頻繁に使うようになりました。企業やお店などでも使われる言葉なので、なんとなく「禁止事項」といった意味合いで理解している人は多い言葉です。それでは、具体的にどういったことに違反すると「コンプラ」になるのでしょうか?

放送禁止用語との戦い

Crowd Demonstration Flag - Free vector graphic on Pixabay (102736)

ヒップホップにおけるコンプラ用語は、ただ相手を傷つけることだけを目的に言う悪口とは異なります。

そこには同じステージで、お互いに言葉という武器だけで戦う相手に対するリスペクトや、相手が強いからこそ、それに張り合えるだけの強い言葉を探すがために段々とエスカレートしてゆくという熱意が込められています。

つまりコンプラ用語を言うだけ、本気で相手と向き合っているということを示す指標にもなりえます。
Music Sheet Clef - Free photo on Pixabay (105911)

そうしたヒップホップならではのプライドがあるため、即興でリリックを紡ぐラップの中で禁止用語に当たるワードを排除することは不可能に近いといえます。

放送でテロップを出す際、その部分にはモザイクや番組ロゴなどを被せていましたが、フリースタイルバトルのテレビ番組で放送禁止用語が出た際には、テロップにあえて「コンプラ」と入れることで、言葉を隠しながらもコンプライアンスに対抗する姿勢を示しました。

コンプラに隠れている言葉とは

Chameleon Párduckaméleon Furcifer - Free photo on Pixabay (103210)

フリースタイルでリリックを繋ぐ以上、「韻」を踏んでゆく必要があります。
韻の踏み方には様々な方法があり、なかでも一番基本となるのは、同じ母音を重ねたり、同音異議語を見つけてくる方法です。 いわゆるダジャレのような構成にして、に多用な発音の言葉を繰り返すことでリズムを生み出します。

フリースタイルでは、その中にコンプラ用語を織り混ぜることで、リリックの強さを見せつけることも出来ます。
Man Board Drawing - Free photo on Pixabay (108899)

たとえば「生きる」という言葉の表記だけを変えれば「イキる(見栄を張るの意)」にもなりますし、「生きる勇気」という言葉の中に「Kill you」というコンプラ用語を隠すことも出来ます。

他にも「のらりくらりって生きてるお前」というリリックがあるとすれば、その中には「ラリって」という言葉が含まれていますし、「明日(あす)を切り開く」というリリックがあれば、そこにも「ASS(尻の穴)」 という言葉が隠れています。しかも切り開いているのですから恐ろしいものです。

ラップ、ヒップホップシーンでコンプラを使う理由

Rap Rapping Hiphop - Free photo on Pixabay (107312)

なぜリスクをおかしてまで、コンプラ用語を織り混ぜて歌うのでしょうか?
そこには主に二つの理由が考えられます。

語呂がいいから

Deans Post It Note - Free photo on Pixabay (107319)

先述したように、ラップをする上ではどれだけ上手く韻を踏むかが勝敗を分ける決め手となります。

瞬発力勝負の場で、どのような言葉が韻を踏みやすいのかというと、その単語のみで強い意味を持ち、なるべく短い単語です。

その点で考えると「F○CK」や「BI○CH」といったコンプラ用語は語呂がよく、相手を攻撃する武器としては最適といえるのです。

NGをかっこよく言えるから

Graffiti Artist Art - Free photo on Pixabay (108910)

やってはいけないことをするという危険と隣り合わせの行為に、皆ある種ダークヒーロー的な憧れをヒップホップに持っています。

コンプラ用語を言うこともそれに繋がり、悪い言葉をいい放つことで、既存のルールを打ち破っているように見えるため、コンプラ用語を言うこと自体ががかっこよく映るのです。

コンプラの違反事例を紹介

Handcuffs Caught Crime - Free photo on Pixabay (108963)

ビジネスにおけるコンプラには、具体的にどのような違反事例があるのでしょうか?

それぞれの項目における事例を紹介しましょう。

労働

Agriculture Asia Cambodia - Free photo on Pixabay (108973)

労働におけるコンプラとは、社員が企業の利益に貢献しているにも関わらず不利益を被っている場合を指します。

たとえば企業の定めた就業規則を越えた労働を課したり、人材不足を理由に本来行うべきではない仕事をさせることがコンプラに引っ掛かることになります。

有名な例では、月間100時間単位の残業を課した上残業代も支払わなかったとして、社員が自殺することとなった原因を作った電通の問題や、24時間営業という共通概念に対して疑問が生まれ始めたコンビニ業界の経営方針などが挙げられます。

衛生

Girl Glasses Mop - Free photo on Pixabay (108987)

衛生面でのコンプラには、分かりやすいところだと飲食店などでのサービス内容があげられます。

食品の中に異物が混入されていたり、清掃が不十分であったり、社員・スタッフなどのウイルス感染を放置している(風邪をひいていても仕事をさせる)等が挙げられます。

特に最近問題となったのは、大手ファーストフード店やコンビニ店のスタッフによる不適切な行為ーーゴミ箱に捨てたり床に叩きつけた食材を調理、おでんの具を口に入れてから戻すーーといったような行為が、"バイトテロ"というネーミングで社会問題となりました。

偽装

Pinocchio Nose Lying - Free photo on Pixabay (108996)

2 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪