目次
- 「乃」が付く名前、よく見るけど一体どんな意味?
- 「乃」の読み方は「の」だけじゃない?
- 漢字の成り立ち
- 実は象形文字だった
- 弦がゆるんでしまった”弓”を表した言葉という説も?
- 平仮名の「の」の元々は「乃」
- 「乃」と「孕」には関係がある
- 漢文での役割
- 助字として使われている!
- 助字の意味
- 助字における「乃」の役割
- 「乃」の意味
- 漢文でも使われていてた「すなわち」
- 昔のことを指す言葉でもある
- 「なんじ」など相手に対して用いられる
- 悪い意味として使われることも
- 乃翁や乃公という言葉がある
- 目下の人に自分は尊大であると示す言葉
- 乃が含まれている漢字
- 孕む
- 秀でる
- 透
- 躱す
- 名前にいれたときの意味
- 人間関係が円滑に行く
- 芯があって、まっすぐと育つ
- 柔らかくしなやかなイメージ
- ふんわりとした漢字だから、前後につける漢字が大事
- 男子の名前にも女子の名前にも大人気な漢字!
- 名前ランキングにもほぼ毎度入る人気っぷり!
- 女の子の名前は最後に付く場合が多い
- 最近は、真ん中につける名前も増えてきた
- 男子の名前は真ん中につける名前が圧倒的!
- 「乃」は「ダイ」とも読めるから男の子にもぴったり!
- 「野」や「大」の漢字ピンとこない時には「乃」
- 「乃」という漢字には色々な意味がある!
昔のことを指す言葉でもある
さまざまな意味を含み、使われ方をする「乃」ですが、まだまだ他にもたくさんの使い方によって色々な意味を成しています。
その中の一つに、時の振り返りを表します単語「むかしやあの頃、当時。」がありました。
書物にも昔を表現する言葉として記されているのが、歴史文学である『栄花物語』にある、楚王の夢の一説にありました。
歴史の時間で必ず習ったであろう藤原道長の六女になります嬉子の死を嘆き悲しんだ様子がこちらには書かれていました。
その中の一つに、時の振り返りを表します単語「むかしやあの頃、当時。」がありました。
書物にも昔を表現する言葉として記されているのが、歴史文学である『栄花物語』にある、楚王の夢の一説にありました。
歴史の時間で必ず習ったであろう藤原道長の六女になります嬉子の死を嘆き悲しんだ様子がこちらには書かれていました。
「なんじ」など相手に対して用いられる
上記に記しました読み仮名としての「なんじ」ですが、歴史をたどれば象形文字から表現されるようになりました。
文字の象形を確認してみると、胎児の姿が表現されているとし、「乃」は妊娠するという意味を持つようになりました。
それより借りてと言い、同じ読みの部分に当て字として使うことになった結果が、
「なんじ」と読む漢字が成り立ちました。
「なんじ」とはつまり「おまえやそち」をさすため、目上の人が目下の者に使う言葉とされています。
文字の象形を確認してみると、胎児の姿が表現されているとし、「乃」は妊娠するという意味を持つようになりました。
それより借りてと言い、同じ読みの部分に当て字として使うことになった結果が、
「なんじ」と読む漢字が成り立ちました。
「なんじ」とはつまり「おまえやそち」をさすため、目上の人が目下の者に使う言葉とされています。
悪い意味として使われることも
「乃」自体には深い意味はないと記しましたが、組み合わせる漢字によれば悪い意味になってしまう場合があります。
それはどんな漢字でどのような悪い意味をもつものなのか?もし、我が子の名前に使おうと思うのであれば気になる所です。
ですので、ここで少し「乃」に使われる悪い意味について調べてみました。
それはどんな漢字でどのような悪い意味をもつものなのか?もし、我が子の名前に使おうと思うのであれば気になる所です。
ですので、ここで少し「乃」に使われる悪い意味について調べてみました。
乃翁や乃公という言葉がある
乃には、漢字の組み合わせ方により人名を表す言葉にかわります。その表現はさまざまのため、例を挙げ詳しくみてみました。
①乃翁
ないおう、ダイオウ。
漢詩や漢文にも用いられ、歳をとった男性が子や目下のものに対して言う自身の事。
②乃公
ダイコウ。
こちらと①同様で、男性が仲間や目下の者と話す時に用いられる言葉。共に一人称になります。
勿論これらの単語は、昔ながら使われており、豊臣秀吉の半生が描かれております新書太閤記にも掲載されています。
①乃翁
ないおう、ダイオウ。
漢詩や漢文にも用いられ、歳をとった男性が子や目下のものに対して言う自身の事。
②乃公
ダイコウ。
こちらと①同様で、男性が仲間や目下の者と話す時に用いられる言葉。共に一人称になります。
勿論これらの単語は、昔ながら使われており、豊臣秀吉の半生が描かれております新書太閤記にも掲載されています。
目下の人に自分は尊大であると示す言葉
上記に記しました乃を用いた語彙は他にもたくさんありますが、「乃翁や乃公」は代名詞として活用されています。
現代語訳で言い換えますと「俺、俺様や我が輩など」自身が目上の立場となる場合に用いられているように見受けられます。
また二人称の場合ですと、自分より身分の低い者。つまり目下に対して罵る時に用いられ、その際は「おまえ」と読みます。
他にも乃父や乃祖とあり、今でこそ女の子の名前にて使われる事の多い「乃」も昔は男の人をさす言葉だったのです。
現代語訳で言い換えますと「俺、俺様や我が輩など」自身が目上の立場となる場合に用いられているように見受けられます。
また二人称の場合ですと、自分より身分の低い者。つまり目下に対して罵る時に用いられ、その際は「おまえ」と読みます。
他にも乃父や乃祖とあり、今でこそ女の子の名前にて使われる事の多い「乃」も昔は男の人をさす言葉だったのです。
乃が含まれている漢字
上記に書かせていただいた通り、「乃」は原字として複数の意味をもち、新たな漢字を追加することで別の漢字を成します。
では「乃」を含む漢字はどのようなものがあり、どんな意味をもつのか?ここでいくつか上げてみることにしました。
では「乃」を含む漢字はどのようなものがあり、どんな意味をもつのか?ここでいくつか上げてみることにしました。
孕む
「孕」の起源は遡ると、約四千年前の甲骨文字にあります。甲文から金文、小篆そして現代で使用する文字になりました。
由来は「身」で同じ構造、由来、意味を持つ身重や懐妊が挙げられ、女性が子供をお腹に宿す妊娠のことをさします。
甲文での絵が姿、形を変えて形象化され、字形が整えられたことにより「孕」の文字が誕生しました。
小篆の「孕」見ましたところ「乃」が表している母親の体とその中にいる「子」から構成されたものだとわかります。
由来は「身」で同じ構造、由来、意味を持つ身重や懐妊が挙げられ、女性が子供をお腹に宿す妊娠のことをさします。
甲文での絵が姿、形を変えて形象化され、字形が整えられたことにより「孕」の文字が誕生しました。
小篆の「孕」見ましたところ「乃」が表している母親の体とその中にいる「子」から構成されたものだとわかります。
秀でる
秀でるにも乃が下に表記されています。漢字での由来は垂れた稲穂から花が咲いているさまから最も花が美しい状態からです。
花の状態より秀でた状態から、美しいや麗しい、また優れているという意味になりました。
その使い方として眉目秀麗や秀外恵中など美しく、優れているといった意味である四文字熟語にも用いられています。
そのためか、秀でるのイメージは才能に溢れた優秀で美しいといったプラスのイメージがとても強い印象にあります。
花の状態より秀でた状態から、美しいや麗しい、また優れているという意味になりました。
その使い方として眉目秀麗や秀外恵中など美しく、優れているといった意味である四文字熟語にも用いられています。
そのためか、秀でるのイメージは才能に溢れた優秀で美しいといったプラスのイメージがとても強い印象にあります。
透
辶(辵)と秀が合わさった会意兼形声文字と言われています。辶は立ち止まる足に十字路の象形で行くという意味を表します。
また秀は上記に書きました様に、穂先が茎の先端にたれかかる稲の象形と伸びた弓の象形で長く伸びるの意味を持ちます。
その二つより「つきぬける」「すける」を意味した「透」の漢字が成り立ちました。透明の単語の由来もここで理解できます。
四文字熟語の見処透徹であるように、判断、意見などに筋道がはっきり通っていること。が挙げられます。
また秀は上記に書きました様に、穂先が茎の先端にたれかかる稲の象形と伸びた弓の象形で長く伸びるの意味を持ちます。
その二つより「つきぬける」「すける」を意味した「透」の漢字が成り立ちました。透明の単語の由来もここで理解できます。
四文字熟語の見処透徹であるように、判断、意見などに筋道がはっきり通っていること。が挙げられます。
躱す
会意形声文字といい、身に朶が合わさった漢字になります。朶は木の枝がたれた様子、うごかす、花の数を数えるひとふさなどがあります。
会意形成文字とは漢字の造字法のひとつで、会意文字と形声文字の特徴を併せ持つものとされています。
読み方は「かわす」となり、意味としては交わすや避けると同様で、素早く動いて身を危険より避ける、回避するがあります。
文字を形成見てみますと左に身、右に朶となっており、成り立ちとしては身を横に木の枝がたらしかわすをあらわします。
会意形成文字とは漢字の造字法のひとつで、会意文字と形声文字の特徴を併せ持つものとされています。
読み方は「かわす」となり、意味としては交わすや避けると同様で、素早く動いて身を危険より避ける、回避するがあります。
文字を形成見てみますと左に身、右に朶となっており、成り立ちとしては身を横に木の枝がたらしかわすをあらわします。
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