2019年3月5日 更新

子供ができないと悩む夫婦は多い!原因や不妊が絡む離婚事情とは?

皆さんは「不妊症」についてどこまで知っているでしょうか?「自分には関係ない」と思っている場合は要注意です。年齢や性別に関わらず、不妊症になる可能性は誰にでもあります。この記事では、多くの夫婦が直面する「不妊症」「不妊治療」にかかる悩みを解決します。

目次

排卵周期に乱れがないかどうか

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排卵周期が乱れていないか、基礎体温のデータやホルモン検査をして確認します。基本的に生理の周期は25日〜38日の間で、変動が6日以内のものが正常と言われています。

個人差があるので、通常の期間より長い(短い)場合でも、ちゃんと排卵があれば問題はありません。基礎体温表を見た時に高温期がない場合は無排卵の可能性もありますので、排卵に乱れがないかしっかりと検査してもらいましょう。

卵子の質や育ち方

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卵子の質やちゃんと育っているかどうかを見る検査もあります。女性は約200万個の卵子を持っていますが、男性の精子と異なり、新しく作られることはないため、今持っている卵子の質や育ち方は非常に重要です。

卵子の質が落ちていたり、上手く育っていない場合は、状態にあった対処法を医師から教えてもらい、すぐ実践する必要があります。

女性のホルモンバランス

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女性ホルモンの乱れは、排卵周期や不妊の直接の原因になるだけでなく、閉経の可能性にも関わってくるため、検査によって適切に評価されることが必要です。

また、女性ホルモンの検査では、卵巣機能や多嚢胞性卵巣症候群、着床障害を判断するうえでも重要な評価指標となります。女性ホルモン検査は、採血による血液検査です。

卵管に詰まりがないかどうか

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卵管は、精子と卵子が出会って受精する非常に大切な場所です。卵管が詰まる原因は感染症や子宮内膜症のこともありますが、多くは原因不明です。

卵管が詰まっていると受精が不可能となり、不妊の直接的な原因となります。卵管の詰まりは、子宮卵管造影検査で診断しますが、子宮内膜症などが原因の場合は、卵管が癒着していることもあり、癒着の剥離治療が必要となってきます。

精子の数や運動率

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すでに述べたように、不妊は何も女性だけの問題ではありません。男性の性液に含まれる精子の数が極端に少なかったり、精子の運動率が悪いと、卵子の元に精子がたどり着けず、受精が困難となります。

男性の不妊原因の8割は精子を作る機能が低下する造精機能障害と言われています。採取した性液を顕微鏡で観察し、精子数、濃度、運動率などを検査します。ストレスや睡眠不足など、その日の状況で大きく変化するため、複数回の所見が必要となります。

卵子と精子の相性

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卵子と精子の相性も重要です。遺伝的な相性で、たとえ受精に成功したとしても、その後受精卵が成長しないこともあります。遺伝子配列が近ければ近いほど、妊娠は難しくなります。

また、女性の中には、抗精子抗体という抗体を持っている人がいます。この抗体は、精子が子宮の中に入る前に動かなくさせてしまう抗体で、自然妊娠を非常に難しくさせる要因の一つです。

子供ができないことが原因で離婚はできる?

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いくら愛し合った夫婦でも、不妊というのは時に離婚せざるを得なくなってしまうほどの大きな問題となってしまうことがあります。

できれば不妊が原因で離婚は避けたいものですが、避けることができない時もあります。では、そんな時、子供ができないことを理由に離婚することは可能なのでしょうか?

双方の合意があれば理由に関係なく離婚は可能

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通常の離婚と同じように、夫婦双方の合意があれば、理由が不妊であろうとも離婚は可能です。しかしながら、愛すべき子どもを授かろうとふたりで頑張った結果が離婚というのは悲しすぎます。

離婚という選択肢を選ばざるを得ない状態になる前に、夫婦で話し合い、子どもを含めてふたりの将来について考える機会があるといいと願います。

不妊を離婚理由として一方的に離婚を求めるのは難しい

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子どもができないことを理由に、一方的に離婚を求めるのは難しいです。どちらに不妊の原因があるかに関わらず、不妊については過失ではなく不可抗力であるため、不妊だからといってすぐに離婚することはできません。

不妊が原因で夫婦仲が悪化したケースは離婚が認められることも

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子どもができないために一方的に離婚することはできないと述べましたが、不妊によって夫婦の仲が修復不可能なほどに悪化してしまった場合は、離婚が認められることもあります。

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